2009年12月31日

【映画レビュー】2009年のベストムービー


さーて、毎年恒例?の
超個人的ベスト映画ランキングです(笑)。

セレクト基準は音楽と一緒で、
今年映画館で上映されたものorDVD新作でリリースされたものの
中から、実際に見ることができたものを選んでいます。
だから、映画館上映されたやつで絶対イイやつもあるけど、
編集長忙しすぎて、映画館行く暇あまりなかったので、
見れてないやつもいっぱいあることはご容赦ください★


今年も色々見ましたー。
でも今こうやって掘り返すと、結構昔の映画を見ていたので
意外と新作を出すのに苦労しましたーが、ランキングすたぁーと。

●No.10 アフタースクール

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昨年の映画なのでランキングするか迷いましたが、
今年見たので。確かにこれは良かった。
ストーリーの漂漂としたところも、近年の邦画では
かなりの傑作でしょう。でも傑作映画風じゃないのもまた良い。


※レビューはこちら
【映画レビュー】アフタースクール 〜甘いからこそ、だまされちゃいました〜

●No.9 グラントリノ

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超王道。でもやっぱり無視してはいけない映画。
日本人の自分が見ても、やっぱり心動かされるし
映画の母国アメリカでこういう映画がでてることを
忘れてはいけないなぁと。
イーストウッドかっこよすぎるぞ。

※レビューはこちら
【映画レビュー】グラントリノ 〜ラストスパート〜

●No.8 変態”ピ”エロ

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これは衝撃作。新しい映像体験。
映画としてランキングされるべきかわかりませんが、
やはりこういう映画もある、という提案をすべきだと思うので。
ぶっ飛んでるよ〜。刺激的な映像体験をしてください。

※レビューはこちら
【映画レビュー】変態”ピ”エロ 〜トランス体験〜

●No.7 ミルク

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まさかのガスヴァンサント。俺の嫌いな監督の作品が
ランキングされるとはー。
逆に言えばそれくらい良い映画。
こんな愛に満ちた政治家がいたんだ…という感動。
そしてそれを最高の演技で演じきったショーンペン。
さらに、うざいジェネレーションX代表みたいな演出をしなかった
監督。
普通に良い映画、感動できる映画です。


※レビューはこちら
【映画レビュー】ミルク 〜年齢なんてかんけーねー〜

●No.6 エレジー

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こういう映画がランキングされるとこと、大人になったというか。
これは大人の味わいがビターで心地よい映画。
もし3〜4年前だったらランキングしなかったかもしれない。
でも今は、20年後、30年後を思うとすごく引っかかる。
50代、60代になってもこんな静かなる情熱を秘めていられるか。
そういう意味でぜひともおすすめの映画です。

※レビューはこちら
【映画レビュー】エレジー 〜人生のトピックスのほとんどは老いと愛〜


●No.5 夜更かし羊が寝る前に

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うってかわって、こちらは今の自分の年齢にマッチする映画。
妙に共感してしまった。かなりたまらない。
とにかく、全体的なトーンがかわいいし、
大人のおとぎ話って感じ。
女子には特におすすめ。

※レビューはこちら
【映画レビュー】夜更かし羊が寝る前に 〜マジに、こんな恋したいぞ


●No.4 チェ 39歳別れの手紙&28歳の革命 

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これは映画としていいか?というと
めっちゃいい!とは感じなかった。
でも、これは一つの真実であり、記録であり、
人類が残しておくべき歴史の財産だと思う。
20世紀に本気で世界を変えようとした男がいて、
その意志がどうあれ、人々に語り継がれている。
あえてエンターテインメントではなくて、
リアルな描写を追及しているところに、
リスペクトを感じるし、映画になることで
より多くの人に彼の生きざまが届く。
そういう意味では
映画って素晴らしいと思わせる映画です。
あと28歳という同い年で革命を起こした男がいた
という事実は自分にも重くのしかかったナァ。

※レビューはこちら
【映画レビュー】チェ 39歳別れの手紙 〜かつて本気で世界を変えようとした男を見よ〜

【映画レビュー】チェ 28歳の革命 〜淡々とそして熱く〜


●No.3 蛇にピアス

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いやー意外? 結構、金原ひとみの作品は好きかも。
確かにつっこみどころは多いんですが、
やっぱり世界観の作りこみが、他の映画の追随を許さない。
すごーく非現実的に見えるんだけど、東京という街においては
リアルなのが恐ろしく、そして快感。
こういうダークネスな世界は結構好き。
良い映画かどうかはわからんが、個人的に好きなのでランキング。


※レビューはこちら
【映画レビュー】蛇にピアス 〜バイオレンスとリズム〜

●No.2 ベンジャミンバトン 数奇な人生

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これは純粋によかった、レベルが高かったと思ったから。
なんかインタビュー・ウィズ・ヴァンパイアを思い出したなぁ。
ちょうどブラピだし。こういう運命的なストーリーって、彼のテーマなのかな。
これは普通にいい!
オチも見えるかもだけど、この映画って段々若返っていく男の話が
主題じゃないんですよ。
その中における人生って何?生きるって何?に対する問いかけが
テーマだからこそ、オチがある程度見えていても感動できる。
映画のお手本。


※レビューはこちら
【映画レビュー】ベンジャミンバトン 数奇な人生 〜感動すら、クールなフィンチャー

●No.1 愛のむきだし


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はい、今年のイチバンはこれ!
もうね、他の映画の追随を許さなかった。
昨年のランキングは、どれを一位にするかかなり迷ったけど、
今年はまずこれナンバーワンでしょ!で決まってた。
4時間のクソ長い映画だけど、これはいいよ。
B級ノリ満載のネタだらけの中に、結構マジなストーリーがあって、
変態だらけで、もう誰が変態で何がマトモかもよくわからなくなる。
でもその中で、変態だろうが、マトモだろうが関係なく、
愛ってやつだけは、本当の意味でマトモなことがわかる。
でもその「愛」ってのは誰かが好きだとか、
という恋人の恋愛感情の愛だけではなく、
そこにイエスキリストが説いた「与える愛」というテーマにまで踏み込んでいる。
そう、この「与える愛」という考え方で「愛」を描いたのがこの映画の最大の
素晴らしさ。そして、それをタランティーノもびっくりのB級変態ネタ満載で
説得力なく(笑)、描いたのも最高。
なにげに渡部篤朗とかキャストも豪華。
4時間と長い映画ですが、絶対見るべきでしょー。
この映画の意味が理解できない人とは会話できませんねー。

まぁ映画館で4時間見て、疲れたけど、素敵な体験でした(笑)。

※レビューはこちら
【映画レビュー】愛のむきだし 〜これぞ、正統派ラブストーリー〜

【クリエイティ部】映画「愛のむきだし」が気になる!

というわけで、
色々書きましたが今年は昨年に比べると
ちっちゃくまとまったナァという感じです。
昨年がすごすぎたのかもしれない。
(昨年は個人的に「フランソワオゾン監督ブーム」や
「クローバーフィールド・バットマン・ノーカントリーの衝撃」
などかなり名作ぞろいだったので)

その中で、愛のむきだしという邦画が一番だったことに、
ちょっとほっとしています。
最近、テレビのリメイク映画ばっかりでうんざりしてるし。
やっぱり映画はもっとオリジナルの脚本を作るべきだし、
リメイクやマンガの映像化はどうなの?と言う想いが正直ある。
だから、「20世紀少年」とかはランクインさせなかった。

作り手が想いを持って、
独自のテーマや切り口を持っている、それを感じさせる映画を選んだつもりです。
ちょっと物足りなかったけどそれはそれで
一つ一つ楽しい時間だったし、来年はもっと感動できる映像体験を
したいですねー、でわ!
posted by 107gou at 13:55| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月29日

【2009年振り返り:RADIO107号室】編集長的2009年ベストミュージック

(超長いです、オヒマな時にでもご覧くださいー笑)

さーて、年末恒例?の編集長がピックアップするベストミュージック。
基本的に、今年一番よく聴いた曲や、仲間とかと遊んでいる時に
かかっていた曲などを中心に、ピックアップ。
今年は古い曲も結構聴いたのですが、基本的には
今年又は昨年末にリリースされ、今年ヒットしていた曲という基準で
セレクトします。
やっぱり一年に新しい曲を10曲くらい選べるようじゃないと
ダメだと思うので。


さーて今年はまたまたおもしろい感じです。
ちょっと流れも意識してみましたので。
では一発目。


●Left My Heart In Tokyo / Mini Viva


いきなり激キャッチー&エレクトロポップ!
いやーこれ、最初聴いた時、「うわーだっせー」って
思ったんだけど、聴けば聴くほどクセになってきた(笑)。
UKのみでヒットらしいんですが、
歌が舌っ足らずでちょっと下手っぽいところがイイ。
B級グルメです(笑)
(逆に言うと、これマジにうまく歌ったら超かっこ悪いんだけどね)


●Holiday / Dizee Rascal


いやー今年何が嬉しかったかって、このDizee Rascalがこんな激キャッチーなヒットを
飛ばしてくれたことですね。
他の曲も結構かっこよくて。
この曲はかなりイイ。ヒップホップの枠を超えて、独自の進化を遂げましたね。
DizeeはもとはUKガラージ&2STEPのMCだったんですけど、
ガラージブームが過ぎ去って、今度はエレクトロ路線へ。
この曲はCalvin Harrisプロデュースなんですが、
まぁカルヴィンも良かったので、カルヴィン枠ということで〜。


●Bad Romance / Lady GaGa


今年旋風吹き荒れましたね、ガガ様。
フェイクなのか、それとも革命児なのか、一体わからないのですが、
今年マニアックながらポップな曲を届けてくれたことだけは確かです。
自分の周辺ではあんまり評価が高くないのですがねー。
Lady GaGaと言えば、Pokerfaceのほうが有名ですが、
あえてこっち。このやりすぎたビデオで一票☆
来年はどんな路線でくるのでしょう?マドンナみたいに七変化しそう。

●Knock Out(80Kidz Remix) / The Shoes


レコ屋の試聴機で聴いて、久し振りにガツンとぶん殴られたような気がした曲。
ビビっときた、じゃなくて、ガリガリっと来た感じ。
今年は80kidzの話題があちこちで耳にしましたねー。
日本代表みたいな感じで海外にも呼ばれて。
このロックな感覚が好き。
これもDJでかけまくるぞー(爆破予告)


●Midnight Sevenstars / DEX PISTOLS


ホントは、アルバムに入っている VerbalとMademoiselle YULIAをフィーチャーした
曲を選んだんですけど、YouTubeで見つからなかったのでPVのあるこっち。
DEXは今年も人気でしたねー。
オイラは今年DJで毎回のようにDEX PISTOLSのレーベルROC TRAX軍団の
曲をかけてましたよー。
で、ラップとかガンガン入ってる、DEX系の曲をかけていると
他のDJとかお客さんが「ちょーかっこいいすねー」って声をかけられる率高し。
(ただし男ばっかりだけど:笑)
やっぱり裏原宿のストリートカルチャーの空気感をめいっぱい吸って、
ロック、ヒップヒップそして、クラブでトランスまで経験した彼らは
自分よりちょっとお兄さん世代だけど、ルーツが近いものを感じる。
この曲もDABOやSUIKENなどニトロのメンツも参加していて
疾走感ある曲です。


●Kids / MGMT


やっぱりこれ。今年一番だったなぁ。
プライベートで色々思い出のある曲。それに尽きる(笑)。
と個人的ですが、曲としても秀逸。
実はリリースは古いけど、今年も結構かかってたなぁ。
この後出てくるもう一曲と並ぶ今年のベストソングじゃないでしょうか。


●Down / Jay Sean feat. Lil'Wayne


この曲を入れるか迷ったんですが、意外と自分のiPodで良く流れてたし、
遊びに行った場所や、カフェやゴハン食べに行っても耳にしてたのでエントリー。
いやー今年一番、キャッチーでポップ。ポップソングのお手本みたいな曲ですね。
歌詞も非常にわかりやすいし。


●Break Up / Mario feat. Sean Garett& Gucci Mane


これもわりと紹介してましたね。歌詞で歌われる男心がうーん刺さる(笑)。
なんかあえて紹介したかったのは、この曲の特殊性。
ラップなのか歌なのか。独特のつくりが好き。

●Empire State Of Mind / Jay-Z feat. Alicia Keys


多くの方が今年のベストソングに選んでいると思うのですが、オイラもです(笑)。
いやーこれいいよー。曲自体は超普通な感じで王道なんですが、
やっぱりこの時代にこういう素直によい曲が出てきて、
ヒットすることで時代変わりそうだもん。

何よりもこれってニューヨークアンセムなんですが、
ニューヨークの景色を思い浮かべながら聴くと、さらに良いんですよ〜。
どこかソウルフルな灰色の大都会。
MGMTと並んでこの曲はベストチューン。
これ聴きながら色々企画とか考えてたら、すごく活性化されたー。


●Guaranteed / Eddie Vedder


最後のこの曲は、パールジャムのボーカル、エディのソロ曲。
映画「イン・トゥ・ザ・ワイルド」への提供曲ですね。
いや渋い。
正直、iPodに入れてなかったし、あんまり聴いてなかったです。
でも時々行くカフェとかでかかってたりすると、つい耳を奪われたり
映画の主題歌的に流れたときも「あ〜いいなぁ」って。

やっぱり忙しい毎日だと音楽を聴くのって移動中が多くて、
そうすると東京の風景にマッチするのがエレクトロニューウェイブなんですよ。
だけど、わずかなプライベートタイムにこんな曲を聴くと心洗われるというか。
やっぱり15歳の時にホームステイしたカナダで、オルタナ・グランジロックと出会い
こういうアメリカンロックの空気感を吸ってきたので、
自分の中でこういう曲が一番好きというのは実はあったりする。
まぁそういう意味で、エントリーしました。


これで10曲選びましたー。

せっかくなので選外にもれたり、その他古い曲で良く聴いていたのも
ちょい紹介。

●Stone Cold Sober / Paloma Faith

期待の新人。次のアルバムあたりで大化けしそう。

●In And Out Love / Armin Van Burren

いやArminの来日も行ったけど、そろそろトランスまたくるんじゃないかなぁ。
ハウスに飽きたのか、最近よくトランス系聴いてるんだよねー。
と言っても、ギャルトランスみたいのじゃなくて、こういうイビザ的なのが。

●BRIGHTEST / LOVE&HOUSE


かなり身内ですが、オイラがPRとかをお手伝いしているイベントLOVE&HOUSE。
タワレコなどで普通に売ってます、アルバムです。
キラキラできるハウスです、女子におすすめですー。
曲を紹介したいけどPVないので、CMでカンベンしてちょー。
ってか買ってちょー。普通にイイよ。

●Omen / Prodigy

個人的に最後まで入れるか迷ったー。普通にかっこいいし。
でもそれがネック。普通にかっこいい曲をプロディジーに求めてなくて
もっと10年前の過激さがほしい。なんだろねー洗練されちゃダメってとこ?

そんなとこでしょーか。いや普通にニルバーナとか、レイジとかも
聴いてたけどねー。
全体的な感じをつかむと

◎まだエレクトロは強かったー。でも微妙に変化してきて
中田ヤスタカ系のエレポップ路線から離れて、
もっと過激なオルタナティブロック化している気がする。
個人的にブログもおもしろくてMademoiselle YULLIAなどあたりが
熱かったです。80kidzやSoulwax付近も良かったし。
まだ来年もエレクトロ路線は残るかも

◎90年代カラーが少しずーつ
ファッションにも言えるんだけど、そろそろ80'sも終わりが見えてきて
90年代風が増えてきそう。何が90年代?って言うと
80'sに比べて言葉にしづらいんですが、音楽に限って言うなら
もっとシャープで尖った音になりそうです。
オイラのDJも2010年は90年代を露骨に意識し始める予定です。
(Todd Terryとか、JUNIORとかかけちゃおうかな:笑)

◎相変わらずロックが弱い…

うーんロックできめてになる曲があまりなかった。
むしろロック的カタルシスは、80kidzのような
ロックに影響をうけたエレクトロバンドがもたしてくれてます。
ただ個人的にはKing Of Leonとかのようなストレートなロックバンドで
イイ曲をもっと出してほしいなんて思っちゃう。
今は古いロックのほうがかっこいいって思うもん。

◎ヒップホップは原点回帰の時代へ?
90年代カラーの話とも通じるのですが、
T-Painにはじまるオートチューンなどの
エレクトロなヒップホップももはや飽和状態。
このタイミングでJay-Zが「Death Of Autotune!」と
うたって、あのような王道ヒップホップなアルバムを出した意味は
デカいと思う。
最近普通のラップソングがあまりないもんねー。
90年代、ニルバーナが、派手なLAメタルを蹴散らしたように
ヒップホップも原点のようなラッパーが、
エレクトロに走りまくるMCを蹴散らす日が来るかもなー。


ってとこです、いやー来年も良い音楽に恵まれるといいですねー。
posted by 107gou at 15:54| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | RADIO107号室(音楽紹介しながらラジオ風にブログする) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月27日

【映画レビュー】ブッシュ 〜実は悪い奴じゃないかも!?〜


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さて、社会派というか、硬派なオリバーストーン監督作。
ベトナム戦争やJFKなど20世紀アメリカの闇を描いてきた
かなりコアな人ですが、やはりきました。
ブッシュです。

彼がブッシュを描くとなると想像できるのですが、
意外な展開でした。


その前にストーリーを
「パパ、ぼくだって世界を《チェンジ》したのに・・・」
「弟を見習え、このろくでなし!」
名門一家の跡継ぎジョージ・W・ブッシュは、
40歳になるまで父のコネで与えられた仕事を途中で投げ出す、
アル中のダメ息子。「いつかはボクも、パパに認められたい…」
父親の巨大な影と闘いながらも、
ある日ブッシュは天からの啓示を受ける。
「お前が大統領になるのだ――」。
そして遂に、父に認めてもらえる日がやってくる筈だったが・・・。




誰もが知っているブッシュ前大統領。
ホントあれだけクソ野郎扱いされた大統領も
めずらしいんじゃないでしょーか。

でブッシュを批判した映画などは、
マイケル・ムーアなどが描いているんですが、
徹底的にブッシュをアホ野郎と描いていたムーア監督と違い、
オリバー・ストーンは、実に人間味ある「哀しい」人として
描いています。

政治家の名門ブッシュ家の長男として生まれ、
大統領の父、秀才の弟に囲まれ、
本当は野球に関わる仕事がしたかったのに、
プレッシャーにさいなまされる。
しかし、そんな父親にも成し遂げられなかったことが一つあった。
それを彼は実現した。しかしその先にあったものは
満足感や功績でもなく、結局父親の深い考えに及ばない。

なんかすごく共感まではいかないけど、同情というか
シンパシーくらいは感じてしまう。
その辺の人物描写が素晴らしいですね。
さすがオリバー・ストーンって感じ。
そういう意味ではマイケルムーアってストレートすぎる。
批判よりも、こうやって哀れむほうが
ずっと強烈な皮肉になるよね。

あとこの映画は、俳優たちがなりきっているのが見どころ。
ブッシュ役のジョシュ・ブローリンも最高だけど、
パウエル国務長官やチェイニー副大統領、
そして何よりもライス補佐官は超激似(笑)。
たぶんアメリカの映画館なら爆笑だったはず。

政治の映画っていうと重そうだし、
オリバーストーンって割と重いけど、
この映画はすごくコミカル。

こういうテーマをコミカルに、でも軽くなく
ちゃんとストーリーと共感の接点を作ってみせるあたり
やっぱオリバー・ストーンは間違いない監督だと思う。
(個人的に結構好きな監督です)

あと彼の特徴である編集のうまさ。
実際のニュース映像とかと、映画の映像を混ぜて
リアリティを増しているあたり最高です。

あんまり政治に興味ない人でも
普通におもしろい。おススメ!
posted by 107gou at 19:25| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月25日

【映画レビュー】市民ケーン 〜画質が…〜

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さて、映画史に残る大名作です。
古い映画を見ようシリーズでも、特に「古すぎる映画」の部類。
歴代映画ベスト1と言われる伝説的作品。

最近仕事で色々と脚本やら考えることも多いので
やっぱベストを見てみようと。

ストーリーは、
大邸宅に暮らす新聞王・ケーンが亡くなった。
臨終の際に言った言葉「バラのつぼみ」。
あれだけの大人物が最後に言い残した言葉の意味とは何だったのか。
新聞記者のトンプソンはケーンと縁のあった人物たちに接触し、
その謎を解き明かしに行く。

昔、ケーンの母親が宿賃代わりに受け取った鉱山が、
巨額の富を生み、
母親はケーンに教育を受けさせるため、ケーンを旅立たせます。
成人したケーンは新聞社を手に入れ、
強引な手法で新聞社の業績を伸ばす。
そして、大統領の姪と結婚したケーンは
政界に進出しようとするものの、
愛人スーザンとのスキャンダルが発覚し、失墜。
その後、スーザンと再婚するが、
スーザンはケーンに愛想を尽かし、ケーンから去っていく…。
そのケーンは、はたして何を見たのか…




さーて、よくアマゾンなどでもたたかれてますが、
画質がヒドいなぁ…。
フィルムネガの文字みたいのもうすーく写り込んでるし…
日本語字幕も「よめねぇよ」って感じ。

この映画の斬新な映像表現などは、ここまで画質が悪いと
わからん〜って感じ。
構図などはすごーく凝っているのがわかるので、惜しかった。

ただこの映画のおもしろいところは、
そのストーリーの展開。

・最初にケーンの人生を振り返るニュース映画を
記者たちがチェックしているシーン
という形で、見ている人にストーリーの全体像(ケーンの人生)
を前提として頭に叩き込む。

・そして、記者トンプソンがインタビューした
ケーンにかかわりのある人たちの証言という形で
当時のケーンの活躍ぶりのシーンになる。

それを繰り返して、段々ラストまで向かっていく。

結局、この映画って一人の偉大なる男の人生を

複数の証言や色んなシーンなど
様々な角度から解き明かそうとする。

しかし結局最後の言葉
「人の人生を、たった一言で言い表すことなんてできない」
が結論なんだと思う。

ケーンが得てきたものと失ってきたもの。
それはみんな見ていてわかってくるけど、言葉にならない。
時々モチーフででてくるジグソーパズルのように。

ってちょっとミステリアスですが、
非常によくできたストーリーです。
(あたりまえか)
映像がもっと良ければ、凄味が伝わったかもね。

もっと何回も見直して、研究したい映画ですね。


posted by 107gou at 16:01| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月11日

【映画レビュー】夜更かし羊が寝る前に 〜マジに、こんな恋したいぞ〜



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いやーこれジャケ買いって感じで、
手に取ってしまった。
たまらんでしょ。

それはともかく、あの名作「ONCE ダブリンの街角で」の
チームが創ったロマンチックなラブストーリー。
日本ではなぜか一般公開されなかったみたい。
ありえない!ってくらいの掘り出し物の名作でした。


ストーリーは
作家のダニエルは執筆中の小説に登場する
ルシンダという女性の幻影を度々見るようになっていた。
精神科医に相談するが、解決の糸口は見つからない。
ある日、コーヒーショップで持ち物を落とす1人の女性と出会う。
ダニエルが拾おうとして近づくと、ルシンダだった。
思わず呼び止め、彼女をコーヒーに誘う。
その時から2人の恋の物語は始まった…。
しかし、ダニエルとルシンダは実は「出会っていなかった」のだ…
つまり…




いやー何回も言うけど、これいいよ!
まずネタがいい。
あとこの2人の程よいシャイな感じもいい。
さりげないセリフもいい。

あと主演女優のキュートさもハンパなくいい。
2人のキャラ設定もしっかりしている。
映像としてのかわいさ・きれいさもいい。
オシャレ度高し。
気軽に見れるのもいい。

と絶賛しまくってますが、
マジにこんな恋したいよって思うから見てみ。

「ONCE ダブリンの街角で」でもそうだったんですが、
この映画のようなピュアなラブストーリーって
減ったなって思った。

すぐラブ=セックスみたいな構図が多い。
(悪いがSEX AND THE CITYとかね)

でも世界中には、男性に顔を見せることすら禁止の
中東の国だってあり、セックス=ラブなんて
よく考えたら過激な部類なのかもしれない。
そういう意味では、この映画が描くラブストーリーって
すごく恋愛に対してフラットな感じがした。

あまりにも肉体的になりすぎている恋愛というものが、
もっと心によった映画です。

なーんて恋愛論を書いてみましたが、
そんなこと考えず、見て楽しい映画。
これ、絶対付き合いたてのカップル向きかも(笑)。

いーなー、そんなシチュエーションで見てみたい。

あんまりネタバレしたくないから詳しく書かないけど、
2人が引き裂かれそうになるシーンがあって、
そこはせつなくて、ほろりとしました。
タイタニックの何千倍もせつなかったぞ。
posted by 107gou at 02:08| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【映画レビュー】ワールド・オブ・ライズ 〜ワイルドなレオ〜


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レオナルド・ディカプリオをこきおろしてるわりには
意外と彼の映画を見ている。実は好きなのか!?

そんなことはともかくラッセル・クロウとの共演作。
特に見たいとは思わなかったんだけど、
やっぱリドリー・スコット監督なので、間違いないかなぁ〜って。


ストーリーは
世界を救おうとする2人の男。
CIA工作員のロジャー・フェリス(ディカプリオ)と、
彼の上司であるベテラン局員、エド・ホフマン(クロウ)。
フェリスは、世界中の情報網の中枢に潜入し、
現場を知らない上司にキレながらも、命を張って働く男。
一方のホフマンは、平和な自宅や安全な本部から電話一本で命令し、
部下の意見は無視する冷酷な男だ。
そんな生き方も考え方も違う2人の目的はひとつ。
地球規模の爆破事件のリーダーを捕まえること。
足跡すら残さない正体不明の犯人をおびき出せるのは、
「世界一の嘘」しかない。フェリスとホフマン、
そして他国の諜報部の、息もつけない頭脳戦が始まった!
果たして世界を救うのは、いったい誰のどんな嘘か--?




なかなかおもしろかった。
やっぱりリドリースコット監督の細部にまで
手を抜かない演出というのは素晴らしく、
それによって、リアルな迫力が生まれるんですわ。

これ監督違ったら、超駄作になってた可能性もあると思う。

まずラッセル・クロウ。
この人もオツムはアホそうに見えるんだけど
演技力は驚異的ですね。
普通に家庭生活で良い父親をやりながら、
世界規模に冷酷な命令を電話一本で飛ばす姿。

そして中東の現地で
戦争状態で戦いながら、普通の暮らしを送ろうと
奮闘するレオ。
この対比が見どころ。

「世界一の嘘」を組み立てるとこなどは個人的に
おもろかった。
超満足ってわけじゃないけど、
リドリー・スコット監督と、ラッセル・クロウ
そしていつになくワイルドなレオのトリオで
一気に押し切った感じのよい意味で強引な映画です。

ただ、一般の監督じゃマネは不可能だな。
posted by 107gou at 01:56| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月09日

【映画レビュー】クローズZEROU 〜馴染んできた脇役がキャラ立ちしまくり〜


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さて、思えばこの映画レビューコーナーを立ち上げた時、
最初のほうでレビューしたのが前作クローズZERO。
1年ぶりにシリーズ第二弾のレビューです。

まぁ基本的に男くさ〜い映画ですので、
知り合いの女子が見て
「ひたすら闘ってるだけだった…」という感想を持つのも理解できるのですが、
やっぱりレビューも男目線でバリバリ行きましょう。


ストーリーは
不良の巣窟・鈴蘭男子高校で巻き起こった史上最大の抗争。
壮絶な闘いの末に芹沢を倒した源治は、
最後の敵“リンダマン”こと林田恵との頂上決戦に挑むが、
その圧倒的な力を前に敗北を喫する。それから数ヶ月…。
鈴蘭高校に、『殺しの軍団』と恐れられている鳳仙学園の刺客が現れた。
かつて両校に影を落とした“血の抗争”…
その哀しき因縁が新たなる闘いの火種と化して、
固く守られていたはずの休戦協定が破られる。
トップに君臨する鳴海大我を中心に、
一枚岩と化した鳳仙学園による侵攻が始まる。
リンダマンとの勝負に固執するあまり周囲が見えなくなっている源治、
空中分解寸前のG・P・S、沈黙を守る芹沢軍団、好き放題の1年グループ…。
まるでひとつにまとまる気配も無いまま、
鈴蘭高校はかつてない危機を迎えることに。
そして1年生にして幹部入りを果たした鳳仙のスーパー・ルーキー、
美藤竜也は、この機にどう動くのか?
…いま、鴉達の最後の闘いが始まった。


うーむ、ストーリーにするとまったく意味不明ですね(笑)。
クローズに限らず、シリーズものの醍醐味って
個人的には脇役なんですよね。
そういう意味では結構シリーズものとしては正しい王道アプローチで
来たなぁ〜という感じがします。
前作を見た人間としては、ほぼ期待通りで来たので
そんなに不満感はないです
(逆に言えば、それ以上でもそれ以下でもないって感じですが)


ただ今回は、脇役がいい感じなのが好き。
例えば、山田孝之。
前作だと最大のライバルって感じで準主役級だったのですが、
今作ではうっかりすると埋没する危険性アリって感じの役どころ。
しかし、主人公の小栗旬を盛り上げる重要な役回りにさりげなくチェンジ。
いい感じに演じ切りましたねー。これが一番かも。
やっぱこの人演技うまいよね。あとちょっと笑いの要素も
まざってきたのがおもしろかった。

あとは敵役の金子ノブアキ。
ちょっと怖さが足りない感もあるけど、
かっこいいです。
ってかこの人、RIZEのドラマーだったのね。
どっかでみたことあるなぁ〜なんて思ってたけど。

その他のメンバーもなかなかいい味出てました。
特に、鈴蘭高校の仲間達は結構いいキャラしてました。

逆に、「こいつ別にいらねーだろ」というか
濃いキャラ達に完全存在感を食われてたのが、
三浦春馬、黒木メイサ、高岡蒼甫の3人。

特に三浦春馬がでてくることで、男くささが減退して
かえって冷めたのと
黒木メイサは「結局、映画の中でどんな意味があったの?」って感じ。
無意味に女子ウケも意識するのは止めようねってのの典型例。
高岡蒼甫はうーん、ちょっと役的にかわいそうだったのかも。
彼の役回り自体が、そんなにキャラ立ちしてる役じゃないので辛かったかもね。


と酷評してみましたが、
まぁさらっと見れる感じでおしつけがましくもないので、
ふつーな感じが良かったす。

最後の不良500人の大乱闘は迫力ありだけど、
500人もいると明らかに不良になりきれてない奴も混ざってるのが
笑えた。
結構、細かいところに突っ込みながら見るとおもしろすぎるかも。

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2009年12月05日

【書評レビュー】ここ2カ月に読んだ本(笑)←省略しすぎだろ

はい…本は色々読んでたので、
一個一個、レビューできましぇーん
ので、またまたまとめて紹介。
順不同・時系列じゃないです。思い出した順(笑)




・謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦 (単行本)
須田 将啓 (著), 田中 禎人 (著)


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はい、読んじゃいました。
前ある人に、この会社で働いてみたら?と
オススメしていただいて以来、気になってました。
普通に起業のストーリーとしてはおもしろくて、
ヒルズ族系のイケイケな起業物語とは違う
等身大な感じが好感持てました。
田中さんは前の会社で一緒だったとは…
そして同じようなことを感じて辞めていったとは…
というところも結構個人的にツボだったりします。

映画化されるらしいですけど、その辺も
含めて、起業→ブレイク→本を出版という流れで
ひとつのメディアになってるのが凄い。


・1億人を動かす技術 (単行本)
福士 睦 (著)


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これも何で買ったのかよくわかんないんですが、
日テレの凄腕プロデューサーの著作です。
個人的には、「ポジショニング」というのが結構刺さりました。
さんまのトーク番組などで、アイドルやお笑い、重鎮などが
ゲストに呼ばれていると思うんですが、みんな大事な役割があって
それをどう配置するか…
それは仕事においても同じ。
うーんうまく言えてないけど、テレビ番組に例えて
色んな仕事におけるコミュニケーション技術の話をしてくれるので
すっと入って読みやすいです。



・ウォールストリートの靴磨きの告白 (ハードカバー)
ダグ スタンフ (著), 椿 香也子 (翻訳)


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偶然、古本屋?で見つけて買ってみたやつ。
これねーおもろかった!
ニューヨークの某外資系投資銀行の
トレーディングフロアで靴磨きとして働くギルという移民の青年。
彼の目から見て、狂ったトレーダーたちの実態を描いていく
という作品です。
なんか同じように学生時代、某外資の大手証券会社でバイトしてた
自分の目線とかぶる部分もあったので余計。
金融の話で難しそうかと思いきや、もっとシンプル。
ギルという青年の考え方がすごく心に刺さった。

なんだかスラムドッグミリオネアを思わせる。


・スティーブ・ジョブズ 「超」仕事力 (単行本(ソフトカバー))
竹内 一正 (著)


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そういえば、ジョブスの本ってちゃんと読んだことないなぁ
と思って。
ジョブスってコンピューターエンジニアというより、
クリエイティブディレクター脳な人なんだね。
ジョブスの仕事を通じて、仕事の発想術まで描いてます。
個人的には
「平気で盗める人こそ、最高の独創人間」という
チャプターに刺さりました。
ジョブスは失敗しているからこそ、熱い。


・ピクサー流マネジメント術 天才集団はいかにしてヒットを生み出してきたか (単行本)
エド キャットマル (著), 小西 未来 (翻訳)


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とにかく映画製作会社についての本を読みたくて
探してたら見つけた。
というか翻訳は 映画監督の小西 未来さんではないですか!?
(この人のコラムおもしろいよ)
それはともかくピクサーって、最新型のコンピュータを売る会社だった
って知ってました?コンピュータの画像処理性能をアピールするために
映画を作ったんだって〜。
それにしてもピクサーの「厳しさ」と「ゆるさ」が同居している
仕事環境なら、いい作品もできるよなぁ〜。
クリエイターにとって最高の職場環境づくりの参考になりそうです。


・ユニクロ思考術 (単行本)
柳井 正 (著, 監修)

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買っちゃいました(笑)。
というかユニクロのWEBマーケティングチームの
記事が気になって。
最近、projcterの田中耕一郎さんがすごく気になっているので。
でも、本自体はあんまり驚きがなかったかな。
正直、ユニクロネタの本はもういいよって感じ。
買った俺が言うのもなんですが…


・一勝九敗 (新潮文庫)
柳井 正 (著)


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あんまり興味なかったんだけど、
文庫本になって安くなってたので、読んでみるべーと。
意外とおもしろかった。
やっぱりユニクロは柳井さんの哲学がすごい。
この方は経営者としてだけでなく、
コンセプターとして一流だなと。
でも、この会社では働けないなぁ〜

・1兆円を稼いだ男の仕事術 (単行本)
夏野 剛 (著)

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またいかにもな本を…と我ながら思ってしまった(笑)
ドコモのiモード立ち上げメンバーで、今はドワンゴ取締役の
夏野さんの本。
この挑戦的な感じが、夏野さんの雰囲気にあってそう。
まぁ決定的に面白い内容は無かったかなぁ。
もっと若いビジネスパーソン向けっぽい、。
ただ会社は目的達成のための道具である、という
彼の言葉は忘れるべきではないなって思う。
しばしばお家奉公みたいな発想になる人多いから。
チームに貢献、と、奉公は違うぞと。


・写真の撮り方ハンドブック (単行本)
河野 鉄平 (著)


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何?カメラマンにでもなるの?って感じですが
仕事でやっぱりフォトディレクションで
写真の撮り方の基礎もきちんと勉強しないと
的確なディレクションできないなぁ〜と感じたので。
すごく丁寧で読みやすい。道具についても書いてあって、
うーん写真始めたくなるぞ。
「『撮る技術』を知ることで、撮りたいものが見えてくる」
すごくいいコピーですね。
写真に限らず、表現の全てに言えることだと思います。


・アレクサンダー・ゲルマン:ポストグローバル (単行本(ソフトカバー))

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ちょうど今読んでいるのですが、これはおもしろい。
著名なデザイナー・アーティストであるゲルマンが
日本の伝統工芸や技術に触れ、それを解釈してモノづくりをしていく。
例えば、漆器づくりの技術を用いて職人と一緒に
漆塗りのチェス盤をデザインしたり、
他にも九谷焼や、能、武術、フレンチ懐石料理など
日本の様々な伝統に触れている。
グローバル化社会の次=ポストグローバルは
各地のローカルな伝統にヒントがある。
改めて自分の身近にある素晴らしい伝統を
ゲルマンという外国人の視点から考えさせられた。
個人的には、能 の哲学は素晴らしいですね。
クリエイティブのヒントにもなりそうや。


あとは雑誌を今月は結構読みました。
おもしろかったのは


・COMMERCIAL PHOTO (コマーシャル・フォト) 2009年 11月号
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最近、写真づいてますが、
結構モデルさんを使った撮影が増加しているので
ファッションフォトグラファーという切り口で参考に。
田島一成さんのインタビューは非常に勉強になりました。
衝撃でした。


・BRUTUS 2009年 11/15号
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読んだ人も多いんじゃないでしょうか。
会社に置いてあったので。
goenの森本千絵さんのがおもしろかったー。
あと安藤忠雄のストイックな職場ぶりにびっくり。
ぜってー働けねー。
なのに次のページに、ゆるすぎる糸井重里事務所というのもいい。
結局、仕事術は自分で編み出していくものなんですね。
あと、あのカードの企画はおもしろいね。


・Pen(ペン)[未来に残したい50の傑作 世界デザイン遺産]11/15日号

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これも良かったです、保存版ですね。
デザインってなんだろう?って最近考えることも多く、
建築やプロダクトなどの観点から含めて、
「正しいデザイン」を考える参考になりました。
もっとデザインというものを分析して自分のものに
していきたいですね。
posted by 107gou at 14:19| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【映画レビュー】ミルク 〜年齢なんてかんけーねー〜



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さて、こちらも結構話題になってました
ショーン・ペン主演のミルク。
牛乳の映画じゃなくて、実在のゲイの政治家
ハーヴェイ・ミルクを描いた作品です。

取り急ぎ?ストーリーを

1970年代アメリカ、同性愛者であることを公表して
アメリカで初の公職に就いたハーヴィー・ミル
クの波乱に満ちた短い人生を感動的に描く。
1972年ニューヨーク、ミルクは20歳年下の
スコット・スミスと恋に落ちる。2人はサンフランシス
コに移り住み、自由な空気のカストロ地区で小さなカメラ店を開く。
やがてミルクは同性愛者、有色
人種、シニア層など社会の弱者の
“声”を伝えるべく政治の世界へと飛び込む。
そして1977年、4度目の出馬でサンフランシスコの市
政執行委員選に見事当選し、
マイノリティを支援する条例を実現するための行動を推し進める。
しかし、翌1978年11月27日、彼は志なかば敵対する
市政執行委員の凶弾に倒れた。
彼の人生最後の8年間、いったい何があったのか・・・。





絶対気になる映画なんだけど、
最初は、どーにも踏み切れない理由があった。

それは監督がガス・ヴァンサントであること。
編集長が個人的に嫌いな監督の一人です。
世間ではインディーズ映画界のキーマンとか、
オルタナ・グランジ世代の若者の代弁者的な言われ方を
してるんですが、

まず「グッド・ウィルハンティング」
なーんかピンとこなかったんだよね。
そして「サイコ」の印象に残らないまんまリメイク。
「エレファント」はまぁよかったけど、
カートコバーンをモデルにした映画「ラスト・デイズ」
でもう決定的に嫌いになった。

なんつーか、ちゃんと考えてはいるんだろうけど、
アウトプットとして出てくる映像が
すごーく表面的で浅いものに俺には見えるから。
いかにも
「ほら、若者文化っぽいだろ、繊細な心の動きが描いてるだろ」
って感じの作りでくるからさぁ〜。

ガス・ヴァンサントいいよねーってのが、
「レディオヘッド聴いて洋楽の通ぶってる人」
みたいのとかぶる感じが嫌だ。

と散々こきおろしてしまったのですが、
この「ミルク」。
これは良いのですよ(笑)。


正直、素人や若手ばっかり起用していた
他の作品と比べて、
ショーン・ペンという圧倒的な重みある俳優が
いるというのもデカいと思うんですけどね。
この映画におけるショーン・ペンのなりきりぶりは
もはやロバート・デニーロのレベルですよ。
微妙な手つきの動きとか完璧。

ショーン・ペンだってわかってるのに、
本当にハーベイ・ミルクという人に見えてくるから
神の領域ですね。
(ブラピやレオじゃ、ここまで見えない)


映画自体はすごくメッセージが良い。

40歳を前にして、ゲイとして
自分らしい生き方を貫くことにしてサンフランシスコへ移住。
年齢なんて気にせず、恋をして
そして自分たちの声を届け、生きていくために
政治家になり、
弱いものにも目を向けていく姿勢。

こんな人がいたんだ〜って感じ。
生き方はすごくシンプル。
だから見ていて、見やすいし、すごく心に届きやすい。
素直に沁みるように感動できる映画だと思います。


それにしてもショーン・ペン。
そろそろミスティックリバーみたいな
重厚な悪役風のも演じてほしいねー。

posted by 107gou at 13:37| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月03日

【映画レビュー】ターミネーター4 SALVATION 〜意外とあっさり〜

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さてこのブログでも取り上げたターミネーター4。
オイラの中で「マチガイない俳優」クリスチャン・ベール主演って
だけで盛り上がってくるんですが、意外な感じでした。


ストーリーは
抵抗軍の指導者であるジョン・コナーは、一人の少年を探していた。
将来過去に送り込まれてジョンの父親になるという
重大な宿命を担う少年、カイル・リースだ。
ある日突然、マーカスという謎の男が現れる。
彼は偶然出会ったカイルと行動を共にするが、
<スカイネット>に襲われ、カイルを拉致されてしまう。
抵抗軍に助けられたマーカスは、自分の正体を知って
激しい衝動を受ける。
彼の体は、脳と心臓以外、すべて機械だったのだ。
果たしてマーカスは、敵か味方か?記憶を失くした彼自身にも、
それは分からない。
しかし自分を殺しに来たと疑うジョンに、
マーカスは<スカイネット>への侵入の手引きをする。
そこで二人が遭遇する、ターミネーター誕生の秘密とは?
ジョンはカイルを保護する事が出来るのか?
遂に、人間と機械の最後の戦いが始まる・・・。




うーむ、前回のスタートレックじゃないですが
詰め込みすぎたかなぁ〜。

T2が超名作すぎたので、
やっぱり気負ってしまうよね。


スーパーなSFアクションなのか、
人間ドラマなのか、
それともターミネーターシリーズの王道なのか…
はっきりしないまま、おわってしまった感がある。

自分はターミネーターシリーズの大ファンなんですが
やっぱり重厚な感じと、激しいバイオレンスアクションが
魅力的だったので、SFに振り切るとちょっとなぁ
という感じになります。

とは言え、クリスチャン・ベールをはじめとする俳優陣が
しっかり演技してくれているので、駄作な感じは全くないし
それはそれでおもしろい。いいシーンもいっぱいある。
だからこそ、
「これくらいのネタで勝負するなら2時間じゃ無理だろうー」感がある。

ちょっと期待しすぎたかなぁ〜
でもターミネーターシリーズってそれくらいの十字架を背負う
シリーズなんですよ。

単体の映画としては良作。普通にいい。
だけど、ターミネーターを背負うというのには若干おしい。
まぁ前作の3がクソすぎたので、それを見た人には
ぜひ先入観を持たずに見ていただきたい。

地味にシュワちゃん登場のシーンなんかは熱い(笑)。

それにしてもクリスチャンン・ベールはかっこいいなぁ〜。
こんな男になりたい。
posted by 107gou at 00:22| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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