2010年11月29日

【映画レビュー】プレデターズ 〜シュワちゃん戻ってきて〜

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実は私、プレデターが大好きです。かなり好物です。
なんか男の子心をくすぐる武器の数々や、
残虐なんだけど、高い知能を持ち、
たまに人間とわかちあうミステリアスな感じが好き。


なんか最近、エイリアンとやたら闘ってましたが
ここへきて、本格プレデターのみの映画が登場。

それも80年代のシュワちゃん主演の名作「プレデター」とストーリーに
つながりのある内容っていうじゃないですか。
そして製作にロバート・ロドリゲス。

こりゃ見るしかないでしょうと大興奮しながら見ました(笑)。


ストーリーは
地球から遠く離れた未知の惑星――傭兵のロイスは、どこともわからぬジャングルに向かって落下していた。目を覚ますとそこには、同じように“気がつけば落下していた”という人々が集まり、彼らはそれぞれ異なる戦術を兼ね備えた最強の殺し屋たちだった。その顔ぶれは傭兵、死刑囚、特殊工作員とさまざまだが、なぜ今ここに自分がいるのかを理解出来ない戦闘のエリートたち。しかし実は彼ら自身が、その地球外生命体=プレデターの獲物であり、“一員”だったのだ……。より強い相手と戦うことに生きがいを感じるプレデターの新たな戦闘能力に加え、新アーマーで装甲し、進化した武器を装備した最強のスーパー・プレデターたち。選ばれし人間たちとの過激なサバイバル戦が今幕をあけた。果たして最後に生き残るのは、プレデターか、それとも人類か――?



いやー今回も戦ったねぇ。
毎回、新しい武器やら、出てくるんですが、
今回は、プレデター猟犬や、偵察用コウモリみたいのまで登場してきました。
武器もなんかちょっと進化してたし。

やっぱりCGが進化すればするほど、この手の映画はおもしろい。
猟犬との戦闘シーンや、プレデターとの決戦はなかなか見ごたえがあった。


人間側も、ロシアやシエラレオネや米軍、ヤクザにいたるまで、
極悪人の精鋭が集まっている。
これがまた熱い!

日本のヤクザが刺青だらけの背中をさらして日本刀で
プレデターと切りあうシーンとかは、もう
「ロドリゲス!KILL BILLやってる場合ちゃうんねん(笑)」
って感じで趣味が出ててウケたけど。

まぁエンターテインメントとしては、よくできてたし、全体的に満足かなぁ〜
もっとプレデターが無敵感あったら良かったなぁ。
意外にもあっさりやられちゃったなぁ〜と。

難しいのがプレデターって本来、アメコミ的なB級感がいいんですよね。

第一作目の「プレデター」もシュワちゃん主演といえど、
どこの国だよみたいなB級アクションムービー感が良かったし、
「プレデター2」も、スパイダーマンやバットマンみたいな
なんだよその武器wwって感じが良かったし。

あんまり素顔が見えない感じがロックスター的で
ちょっとカルト的というか。


だからこうやってメジャーになって、
思いっきり登場してくるとやっぱりチープに見える雰囲気の顔立ちの方なんですよね(笑)。

なんかプレデター同士でもみ合いになったり、
走ってる姿とかお世辞にもかっこよくない(笑)。

だから使い方難しいなぁと。
その点、オリジナルなプレデター好きには、結構不評かもしれない。


もっとB級っぽく、扱ってよかったかもね。
そういう意味ではロドリゲスは悪くない選択かと思う。

エイリアンVSプレデターよりははるかに良かったけどなぁ〜。


あとねプレデターはキャラが濃すぎて、俳優が食われてしまう(笑)。
エイドリアン・ブロディなんて一流をそろえたけど、正直
別にエイドリアン・ブロディじゃなくてよくね?みたいな。
そしてローレンス・フィッシュバーンとか何のために出てきたんだオマエ…

やっぱねジャングルで戦うなら
シュワちゃんみたいな、ムダにマッチョな奴のほうがおもしろい。
スター性ありすぎる俳優はちょっと合わない。


意外とキーファー・ザザーランドとか合う気がするんだけどなぁ〜
ジャック・バウアーVSプレデターとかなんかすごいカオスな戦いになりそう(笑)。

うーん、おもしろいかどうかわからんが、
個人的な趣味なんで楽しかったです。
あとスピード感あるコマ割りの映像がかっこよかったです。
監督の腕は確かです。




プレデターのベースキャンプのシーンがグロくていい感じです。
(悪趣味)


posted by 107gou at 16:12| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【映画レビュー】カポーティー 〜冷血〜



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この映画、自分の中でいわくつきです。
いや別に呪われてるとかじゃなくて、
なぜかこの映画を見るときはいっつも死ぬほど眠くて、
寝てしまい、最後まで見れないという…

なんと今回初めて、最後まで見て、これが3回目のチャレンジという(笑)。
じゃあつまらない映画なのか?というとそういうことじゃない。

だから3回目にチャレンジしたわけなんですが。

この映画、実話なんですが、
作家トルーマン・カポーティーが、彼の代表作「冷血」を書くまでの
ストーリーを描いたもの。
静かなる壮絶です。


ストーリーは、


1959年11月15日。カンザス州ホルカムでクラッター家の家族4人が、惨殺死体で発見される。翌日、NYで事件のニュース記事を見た作家トルーマン・カポーティは、これを次の小説の題材にしようと決心。幼馴染みで彼の良き理解者の女流作家ネル・ハーパー・リーを伴い、すぐさま現地へ向かう。小さな田舎町は前例のない残酷な事件に動揺していたが、やがて2人の青年が容疑者として逮捕された。カポーティは事件の真相を暴くべく、拘留中の彼らに接近していく。


深い、深いね…
これを読むと、人の業の深さに感じいってしまう。


死刑囚となった犯人を取材していくうちに、
自分と同じ社会のアウトサイダーである犯人にシンパシーを覚え、
色んなことをしてやって、友情を深めていくカポーティー。

しかし、重く口を閉ざす事件当日の日の話を聞き出すために、
あの手この手を使い、物語の結末を書き終えるために、
彼らの死刑を望む冷酷なカポーティー。

矛盾したこの感情を含め、
本のタイトルがIn Cold Blood=「冷血」となっている。

色んな解釈ができる一作だなと思う。

善良な一家を理由もなく虐殺した犯人の「冷血」
友情を深めた犯人の死刑を願うカポーティーの「冷血」
人を貶めるような話で盛り上がる社交界の「冷血」
カポーティーや犯人のようなアウトサイダーを生み出した社会の「冷血」。

ただ同時に、これは見ている自分たち自身の「冷血」でもあると思う。

誰だって、カポーティーのような矛盾し、かつ屈折した感情を抱いたことって
ないだろうか?


仕事などうまくいっていた親しい友人が失敗し、打ちひしがれているのを見て、
友人として残念で慰めたい気持ちと、同時にわきあがる「人の不幸は蜜の味」的な
安堵感であったり、

ボランティアなど善行をしている時に、本当に心から奉仕の気持ちを持ちつつも、
「私は良いことをしているから知ってほしい」という偽善者的なキモチ。

他にもいろいろあるだろう

普通の人間だって、どんな時にも屈折した感情を抱くものだ。
ひとつの出来事に対して、人間が抱く、決して感情は単一のものじゃないと思う。

カポーティーはそんな屈折した感情を、この本の執筆を通じて、
えぐりだされてしまい、精神を病んで、以降一作も本が書けなくなる。
晩年はアルコール中毒とドラッグでボロボロになってしまう。

それぐらい人間の感情というは業の深いものなのだろうなと思う。
普段自分たちが生きている中では、せいぜい蔭口をたたくくらいで済む。
「あ、あたしイヤな女ね」とか
「毒吐いちゃった…いかんいかん」で済む。

しかし、殺人事件の当事者の中に入って、その感情をむき出しにしてしまったら、
それが精神的に与える傷の深さは尋常じゃないだろうなと思う。
だからこの映画を見て、きっとある種の不快さを感じる人は多いんじゃないだろうか?
それは自分自身の「業」を鏡映しにされるからだ。


--------------------

そんなディープなレビューはともかく、
やはり演技は、フィリップ・シーモア・ホフマン圧巻です。
ピュアさと、残虐さを同居させる演技は素晴らしいとしか言いようがない。
この人は本当にうまい。
作り出したキャラクター設定から少しもブレない。

周りも、素晴らしい俳優でがっちり固められている。
おすすめのクリス・クーパーも登場してます。

おもしろいか、楽しいかは完全に別としてクオリティとしては
ほぼ完璧に作られた映画の一つでしょうね。




スクールオブロックの陽気なDJと真逆なキャラにびっくり
posted by 107gou at 15:27| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月26日

【コネタ】H&M、次のお相手はトム・フォード!?



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わーきゃー。


今、LANVINとのコラボで話題のH&Mですが、
次のお相手は、なんとトム・フォードが浮上しているらしい。

frenachtribuneによると、そんな話が出ている。

After Lanvin its Tom Ford for Retail major H&M(freanchtribune)


これ、絶対買うしかないでしょー
きゃーきゃー(ミーハー)


やっぱりトムフォードって言うと、
スーツとかヤバそうだよね。

H&Mのフロアが真っ黒な感じとかになったりするのかなぁー
いや案外、カラフルか!?
実はVMDで魅せる彼の世界観にも注目です。
(H&Mだからそんな大したことしなかもな)

もう長蛇の列とかになって、即完売なんだろうなぁ…
即完売のVIKTOR&ROLFや、ギャルソンの時も並ばなかったけど、
今回は並んだほうがいいかも!?
posted by 107gou at 18:41| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月25日

【映画レビュー】フォール 落下の王国 〜チャラチャラしてません〜



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さてと、この映画。そんな新しいわけじゃないんですが、
監督がターセム・シン。

とかいきなり言われても誰だよって感じの方が多いでしょうから、ご説明しますと
もともとインド生まれのCMディレクター出身で、
ジェニファー・ロペス主演の映画「ザ・セル」で監督デビュー。

ヒットしたものの、もろもろ相当大変だったみたいで
(ジェニファー・ロペスとか、ジェニファー・ロペスとか、ジェニファー・ロペスとか…笑)

映画会社に支配されることなく、自力で構想して撮った映画がコレ。
「ザ・セル」は見たことない人は見たほうがいいと思いますが、
かなーりの勢いで強烈な空想世界が展開される怪作です。

これもファンタジー的なアヴァンギャルドな映像世界が繰り広げられる系です。


ストーリーは

映画の撮影中に怪我を負い病院のベッドで寝たきりのスタントマン、ロイは、重なる不運に自暴自棄になっていた。
そんな彼の前に現れたのは、同じ病院に入院していた5才の少女アレクサンドリア。
ロイは自殺しようと薬を手に入れるために、アレクサンドリアを利用することを思いつく。
そして、彼女の気を引こうと、6人の勇者が世界を駆け巡り、悪に立ち向かうという、世界にたったひとつしかない冒険物語を聞かせ始める。




これね、結構良いです。

主人公のロイが、少女に語って聞かせる物語の世界は
完全にファンタジーなわけです。
そこで展開される映像世界がかなりのものなわけです。

もうファンタジー。ネバーエンディングストーリー状態(笑)。
というか、シルクドゥソレイユ状態(笑)。

なんつーか、ジャンポールゴルチエとクリスチャンラクロアと、
アレキサンダーマックイーンのファッションショーが混ざったみたいな。


ワタクシはこういう映画を「ヴィジュアル系」と勝手に名づけてるんですが。

でも実はその派手でカラフルな映像世界に目を惹かれて
その裏にある美しい物語がかすむのはちょっともったいない。

通常、この手の「ヴィジュアル系」の映画は、
やたらめったら映像ばっかり凝っていて、中身のない映画が多いんですが、
この映画はうまくカバーしています。

人間の再生の物語であり、
映画への深いリスペクトの物語であり、
そして空想への愛の物語。

そこはちゃんと拾ってあげたいところ。


あとこの衣装デザインは、私がリスペクトする石岡瑛子さん。
「ザ・セル」でターセム監督とは組んでいて、そこでまた一緒にジョインしたんだと思うんですが、
この方の才覚はやっぱりぶっ飛んでる。

過去の時代のモチーフをうまく使う、デガダンな世界観はやはり参考になります。
あまり現代的ではないデザインだとは思うんですが、自分は好きですね。

奇抜に見えるので、目を持っていかれますが、
パワーのあるデザインというのがわかります。


という意味で、映画とデザインのお勉強になりそうな一作でございます。
でもターセム監督、もうちょっと作風のバリエーション増やしたほうがいいよ
(余計なお世話)




今回はジェニファーロペスな俳優はいません
posted by 107gou at 01:53| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【映画レビュー】REC(レック) 〜スカっといっちゃいましょう〜


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さてと、この映画、録画とかしてるとかマジ怖すぎ!とか思って
一人じゃ見れない!と思って避けてました…
でも今回は2人で見たので、がんばって見てみようと(笑)。

スペイン発でかなり話題になったホラー映画です。
手法としてはPOV…要は手持ちカメラで主人公の主観的な視点での映像ですね
(擬似ドキュメンタリーみたいな)
ブレアウィッチプロジェクトや、クローバーフィルド、
最近だとパラノーマルアクティビティが代表的ですね。


ストーリーは
2007年。スペイン、バルセロナ郊外。ローカルTV局の若い女性レポーター、アンヘラはカメラマンと共に消防隊の密着取材をしていた。
深夜、老婆の叫び声を聞いたという通報を受けて現場アパートに急行すると、そこにはこの世の者とは思えぬ老婆の姿があった…。その後、突如、封鎖されるアパート。その中で拡がり出す“ある病原菌”。閉ざされた空間で、究極の恐怖に直面することとなった人々には、隠れ、逃れ、必死に生き残ろうとする以外、術がなかった。
次第に露わになる謎、明らかになるほど増していく恐怖の出来事を克明にカメラはとらえ続ける。女性レポーターとカメラマンが最後の一瞬まで記録しようとしたもの。それは、逃げ場のない、戦慄の事実。


この映画、たった75分なんですよね。
でもごっついスピード感あったなぁ〜。

連想したのは、
やっぱりクローバーフィールドと、バイオハザードと、「28日後…」。

個人的に感想では、
ストーリー自体は、そんな怖いホラーじゃないと思うんですよ。
でも、完全に主人公の手持ちカメラに録画された映像…という視点が
スリル倍増させてるというか。

スプラッターの破壊力なら、SAWやディセントには及ばないし
ストーリーのミステリーなら、呪怨やブレアウィッチに及ばない
スリルのスケール感ならクローバーフィールドのほうが圧倒的にデカいし、
高速スピード感なら、「28日後」の右に出るものはない。

要は中途半端なのかもしれない
(…っつーか、自分意外とホラー映画見てますね…笑)

でもどれもバランスよく持っているので、
案外スカッと楽しく見れたというところでしょうか。

妙に安心感あるというか…
あ、ホラーなのに安心感あったらダメか(笑)


先入観でSAWばりのグロ系を勝手に予想してたから、
妙にさわやかだった…!(笑)。

うーんどうなんでしょうね。

で、思うのが、
映画における新しい表現って
最近ホラー映画から出てくることが多い気がするー。

やりすぎが奨励されるからかなぁ〜






続編も評判いいねー。
posted by 107gou at 01:37| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月23日

【RADIO107号室】最近のヘヴィローテーション 〜いい歌、エロい歌満載〜



さーて、またまた最近のヘヴィロテです。
まあ前回紹介したものも普通に未だに聴いてたりするんですが、
ここいらで最近仕入れた新しい曲を紹介。

やっぱりクリスマスが近づいているからか、
R&Bのきれいなバラードがテンコモリで世にあふれていますねー。

というか、こうやって改めて見ると、
普段一番聴いてる音楽のジャンルってR&Bだったのねーって気づく。
意外だー。


でわ、いってみよー

まずは、最近復活したあの人。

●No Bullshit / Chris Brown


恋人への暴行事件などで、スター街道でけつまづいたクリス・ブラウン。
数々のプロデューサーが「ぶっちぎりの才能」と賞賛するだけあって、
やっぱり復活してきましたねー。Deusesも悪くないが、このバラードも悪くない。
最初聴くと、普通かなぁ〜って思うんだけど、なんとなく聞き込むと結構いい。
この人は声質やリズム感が抜群にいいですね。

新しいリズムバキバキの曲より、スケールのでかい、
のびやかな曲がむいているような気もするが…

そして若いのもいいが、
こんなのも。

●Sex Music / Tank


最近、一番のヘヴィーローテーション!
TANKは「I Deserve It」って曲が有名で、結構男らしく渋いシンガーで、それなりにキャリアもあるベテラン系ですが、
この曲は、めずらしく「イマ風」にチャレンジ。らしくない(笑)。

でも、うまくハマりましたねー。
とにかくエロい!!!
ベッドタイムの曲でしょう。



●Aston Martin Music / Rick Ross feat. Chrisette Michele & Drake


この曲もいいですねー。Rick Rossってさー絶対曲に恵まれてると思うんだよねー。
巨体ヒゲのいかつい感じにこういう曲はしっくりあったりする。
正直、Drakeなんでいるねん、お前最近、客演で出すぎやろ!って感じですが、
何よりもクリセット・ミッシェルの透明感が最高ですね。

ビートも最近流行の四つ打ちなエレクトロ系のビートではなくて、
90年代後半のヒップホップな太いビートが好感。
結構、Ja Ruleとか好きだった人にはハマるのでは?
めずらしいね、こういう曲。


●Pretty Girl Rock / Keri Hilson


これははっきり言って、ビデオ賞!!!!
超最高!

ケリ・ヒルソンって普通の美人シンガーだと思ってたら、
こんな裏技な曲も書けたとは。
この方は裏方としてずっとソングライターとして活躍して、やっとこさデビューしてきた方。
気がつけば28歳くらい。
でもやっぱり自分で自分の歌を歌う人は、すごくわかっている。

マライアとか、ビヨンセとかの「歌うまいでしょう?な、いかにもディーヴァ」を聴くと
なんだかどっと疲れてしまう自分にはちょうどいい。

ビデオ最高です。


●When A Woman Loves / R.Kelly

R. Kelly - When A Woman Loves [New]
アップロード者 Yannicklord. - 最新の注目音楽動画をみる。

もうひとつ、最高なのがコレ。
R.ケリー師匠です!

ワタクシ個人的に、R.Kellyは影響をうけたアーティストの一人。
これだけ、多作でバリエーションの広い作風の曲を20年にわたりリリースし続けている。
それも常に時代に対して、新しいことにチャレンジしている。
すばらしい才能だと思いますね。
ブラックミュージックの殿堂でしょう。
いつかきっと映画化される人でしょうね(色々スキャンダルも多いし:笑)

彼がリスペクトしているサムクックに影響を受けた感じのアルバムだそうです。
この曲もビデオがいいですね〜。
昔のソウル風な感じ。

この曲も最高です。このタイミングで今年のベストソング候補が出てくるとは。



●DJ Got Us Falling In Love / Usher feat. Pitbull


アッシャーです。曲は結構普通なんですが、今回のEPはかなり期待大。
今のところ聴いたどの曲もなかなか良さそうだ。
ここ数年のアッシャーって、なんか離婚問題やらで、イマイチこう
重苦しいというか、やっぱり聴くにはちょっとねーってのが多かった。
でも彼って、やっぱりスーパースターだし、ポップミュージックだと思うんですわ。
だから、こういう王道な踊れる曲で帰ってきたのはうれしいところですね。
なにげに、結構いい曲を持ってるシンガーなので、今回は期待大!

これはかなり踊れますね。

で、ちょっと気分を変えて
こんな曲も最近お気に入り。

●Black And Yewllow / Wiz Khalifa


出た問題児!(笑)
なんか、全身タトゥーで、大麻吸引を公言している?ラッパー、ウィズ・カリファ。
めっちゃバッドボーイって感じなんですが、曲はなんだか懐かしさ感じるヒップホップ。

フックやラップもなんだか90年代のヒップホップ黄金期って感じ。
でも結構キャッチーで、ハーレムとかVUENOSでガンガン盛り上がりそうー。
かなり良いと思います。

でも、長生きするかなぁ…(笑)。この後の曲が続くか…ですね。


で、ヒップホップとか、R&Bばっか紹介してんじゃねー。
ロック聴かせろ!ってお怒りのヘッズな方に(?)

良いの仕入れましたよー!(誰?)

●Say You'll Haunt Me / Stone Sour


ずっとなんとなく思っていたんだが、この曲を聴いて最終的に確信したこと。
ボーカルのコリィ・テイラーは、
リンキンパークのチェスター・ベニントンと並んで、ロック史に残るいいボーカルだってこと。
ヘヴィネスとメロディアスのバランスがこれくらい良いシンガーはめったにいない。

きちんと歌も歌えて、かつヘヴィーなスクリームもできる。
ボーカルのレベルだけで言ったら、メタリカのボーカルのジェームスを超えてるでしょ。
かなり器用な方ですね。

あと何げに気になるのが、このコリィ。結構演技派だなぁって(笑)。
他のビデオクリップでも結構演技してるんですが、いちいち俳優みたいですね。
そのうち、映画出んじゃねーの?
(チェスターはもう出てるし)

この曲も超いいよねぇ…


●Maybe / Sick Puppies


なにげにここ数年、ずっとチェックし続けていたバンドのひとつ、Sick Puppies。
オーストラリア出身のバンドなのですが、ここに来てまさかのポスト・グランジ系なサウンドを聴かせてくれます。
ぜってーシルバーチェアに影響受けてる!(笑)。

でもね、
なにげに曲がいいんですよ。
グランジ、オルタナ好きなら絶対に反応するメロディライン。
いやーいいグランジバンド増えないかなぁ…ワクワク。

個人的にはベーシストの女が一体何者なのか気になります(笑)。


●Monsoon / Tokio Hotel


さて、今年の曲じゃないんですが、最近ひっかかったので紹介。
不思議な名前のこのバンド。ドイツの若いバンドなんですが、なんと「ドイツのポップミュージックの歴史で、最も人気のバンド」
らしいです(ドイツ人に確認済み:笑)。

ボーカルのビジュアル系な感じが不気味ですが、
とにかくドイツじゃ、ティーンの子達にハンパじゃない人気らしいです。
というかヨーロッパ中で人気だそうな。
あまり人気で、フランスでドイツ語の勉強を始めた子が殺到したというくらい。
うーん、そこまでかぁ?と思うのですが、やっぱりヴィジュアル系・ゴスロリ系というのは
熱狂がすごいですね。
ドイツでここまで、めちゃくちゃ人気が出たバンドはいないんだって。
※ラムシュタインもいたけど、彼らはアメリカのメタル系で人気だっただけで、ドイツでは不人気だったそう…

へー。


ラストは日本の曲、いきましょか。
最近、ニューアルバムが出た、FudatzkeeことDABO。
まさかのkjですよ。

●AZS / DABO feat. kj


今年は去年よりいい曲が確実に多い!
でわ!
posted by 107gou at 23:47| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | RADIO107号室(音楽紹介しながらラジオ風にブログする) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月22日

【映画レビュー】あなたになら言える秘密のこと 〜サラ・ポーリー〜

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さて、この映画ですが、
監督のイサベル・コイシェは
最近、良作を連発してますね。
「死ぬまでにしたい10のこと」や
「エレジー」など人に対する洞察心が素晴らしい映画を作ってます。
(参照:【映画レビュー】エレジー 〜人生のトピックスのほとんどは老いと愛〜

そんな方の映画なのでこれは見ないとーということですわ。
という前に、主演女優のサラ・ポーリーに興味があったんですが。

ストーリーは
自国の内紛に巻き込まれた心の傷を隠し、絶望し生きるハンナ。辛い記憶が溢れぬよう、誰とも口をきかず、仕事→食事→刺繍作業→睡眠と、規則化した毎日を繰り返していた。そんなハンナに、会社は休暇をとるよう言い渡す。戸惑いを隠せないハンナは、偶然急募していた看護士の仕事を引き受け、海上に浮かぶ油田発掘所にいくことに。
海の孤島と化した閉ざされた建物には火傷で重症を追ったジョセフのほか、それぞれに秘密を抱えた人たちがいた。ここでも、一人心閉ざすハンナだったが、陽気な料理人サイモンのつくる料理を口にし、美味しいと感じたときから、何かが変わり始める。ハンナに会話を投げかけ続けるジョセフ。彼の言葉と心に触れ、ハンナは自分の中で今まで封印していた気持ちが湧き上がってくるのを感じていく・・・

いやー美しい作品ですね。
心から色んなものが湧き上がってくる映画というか。

おもしろいのが、
ハンナが何者なのか、見ている側もいまいちわからない。
毎日、同じように仕事して、仲間とはしゃぐこともなく、「ライス・リンゴ・チキン」と朝夕同じメニューを食べ、
石鹸は一度使ったら捨ててしまう潔癖症、刺繍をするだけで、夜はさっさと寝る。

なんだかつまんない奴なのかなぁ〜くらいにしか思わない。

映画をだんだん見ていくと、
ジョセフがハンナのことを知っていくように、
見ている側もハンナのことがわかってくる。

最初、看護師に応募したハンナを見て、誰もが
「いやいや、君は工場づとめでしょうが」って思う。
でもハンナはちゃんと看護ができる、ということがわかる。
なぜなのか?

そのうちにハンナはアメリカ人とかじゃない、どっか違う国出身だということもわかってくる。

そうやってハンナが経験してきた、恐ろしい秘密と
ハンナが今のハンナである理由にせまっていく。

でもそれはサスペンス的じゃなくて、
すごく希望に満ち溢れていて、ハンナが自分を解き放っていく過程が
自然で、さりげなく見ている側が気づくようになっている。
それが素晴らしい。


強がって生きてきた女の子が、
ある瞬間に、堰を切ったように号泣する…そんな場面に出くわしたことがある人もいると思うんですが、
あの堰を切る瞬間を見たような気分だった。

辛い思いを吐き出すんだけど、吐き出すことで彼女は救われている。
それが大事。

この映画はそれに近い。
辛い思いを抱えている人は、ぜひこの映画を見て、
自分を解き放ってほしいなって思う。

名作です。


で、主演女優のサラ・ポーリー。
名前を知らない?
実はキャリアも長い素晴らしいカナダ出身の美人女優さんです。
ユマ・サーマンにそっくりで、個人的にもファンなんですが、
なにげに、アンチハリウッド的な感じで、メジャー映画にあえて出てない。

でも結構、名作に出ていて
「死ぬまでにしたい10のこと」
「go」
「イグジステンズ」
「スィートヒアアフター」
など印象的な映画に出ています。

さらにティム・ロビンズ。
やっぱりバッチリしめてくれますねぇ。
ユーモアにあふれながらも、ハンナと同じように心に傷を負っているジョセフの
人間の深い部分を最高に演じてます。絶対アカデミー賞ものだと思うんだけど!!

普通に名作です。
この女流監督、かなり注目ですね。



ジャケットと映画のテイストにあまり関係ないのが残念。
posted by 107gou at 00:06| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月21日

【映画レビュー】地球爆破作戦 〜隠れた名作〜

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さて、ツタヤで、隠れた名作集みたいのやっていて
結構知ってる映画が多かったのですが、
これ気になったんで見てみました。
1970年に出たSF映画です。


ストーリーは、
冷戦さなかのアメリカの荒野の地下深く、フォービン博士は自ら開発したスーパーコンピューター「コロッサス」のスイッチを入れた。国防ミサイルシステムの要として開発されたコロッサスは、通信回線を通じて必要な情報を次々と収集し、驚くべき自己進化を遂げて行く。敵対するソビエトに一歩先んじたと満足する開発チームと軍上層部に対し、コロッサスはソビエトにも自分と同様のスーパーコンピューター「ガーディアン」が存在する事を報告する。対話の後、自我を形成するに至ったコロッサスとガーディアンは、自分たちの任務遂行に対しある決断を行う為に、さらなる情報交換を始めようとする。互いの国防機密の漏洩を恐れた大統領、書記長はコロッサスたちの回線を切断するが、彼らはそれに対し自らが管理するミサイルの発射と言う形で抗議を行う。人間の許可なく、思わぬ理由で発射されたミサイルに恐怖するフォービン博士達に対し、彼らはこう宣言する。「国だけではなく地球全体の平和、人類存続の為に、人類を我々の管理下に置く。異論、拒否は認めない…。」


うーん、実に良い映画でした。
邦題はまったく意味不明ですが、
現代にリメイクしてもいいんじゃないかくらいのレベル。

70年代なんで、今みたいな高度なCGとかじゃないんですよ。
でもミニチュア特撮みたいのでごまかしたりせずに、
きちんと大規模なセットを組んで、できるだけちゃんと作りこむところは好感でした。

展開がすごくおもしろくて、
コンピュータはどんどん進化していって、
コンピュータに従えば、飢餓や戦争など人類の悩みを解決すると言い放つ。

抵抗する人間に
「失う自由は幻想に過ぎない。失うのは自尊心だけだ」と言う。

確かにコンピュータに従えば、
もしかしたら、平和で理想的な社会が訪れるかもしれない。
だけど、それでいいのか、というとなんだか違和感を感じる。

人間は何のために生きるのか?
人間とは何か?
というのが、逆説的に浮き彫りになって考えさせられしまうのが素晴らしい。

おもしろいのが
マティーニを作るシーン。

マティーニって、ベルモットとジンのカクテルですが、
よりドライなマティーニを好む人は、
ベルモットをほとんど入れないで、グラスにベルモットを入れて
すぐ捨てて、ジンだけ入れるんですね。

それを監視カメラで見たコンピュータは、
最初「ベルモットを入れすぎだ、間違っている」と言う。
でも人間は知っている。
レシピデータだけじゃないところで人間は味わう。

すごく象徴的な映画ならではのシーンが良かった。

70年代の映像のレトロなSF感もオシャレでおススメ!

ただラストのあの絶望感。
賛否両論かもですが、個人的には
最近の映画ではやらないラストなのでアリですねぇ〜




お色気なシーンも忘れないところがよろしww
posted by 107gou at 23:41| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月20日

【RADIO107号室】神聖かまってちゃん 〜ロックは不器用なんだよ的な〜

なんか、最近よく耳にするキーワードのひとつに
「神聖かまってちゃん」ってのがある。

一度聞いたら忘れられないキーワード。
なんかアキバ系のムーブメントかなぁ〜くらいに思ってスルーしてたのですが
あちこちで時々、ひっかかってくるので、アンテナにピン!と来て調べてみました。

バンドだったのね…
ということで、一応聴いてみたら…
これがまた予想外に良い!

とりあえずご紹介。

●ロックンロールは鳴り止まないっ!/神聖かまってちゃん


うーん、歌詞がさ、
ロックに目覚めた普通の男の子のインサイトをめっちゃついてると思うんだよねー。
普通のことを言ってるようで、すごい洞察力な気がする。
ロックぶってる押尾学には書けない歌詞だよね。


なんかさーこれ聞いたとき、ちょっと連想したのが
「たま」

うわー覚えてる人いる〜?

●さよなら人類/たま


なんかキモすぎるんだけど、無視できないサブカル的臭いを放つバンドですね。
でもこの両バンドって、すごくロックだと思うんだよね。
なんというか、不器用で、過激で、今だけこの瞬間な感じが。
ニルバーナに近い、不器用さみたいのも見えるしね


●Penny Royal Tea /Nirvana



うん、この弱々しくも、ふりしぼる感じがすごくはかない。
で、日本でこんな不器用さを持ってるバンドって誰いるかなぁ〜って思ったら
こいつらがいた。


●童貞ソー・ヤング/ Going Steady


すきか嫌いかで言うと、別に聴かないタイプの音楽だけど、
峯田和伸ってものすごくロックだと思うなぁ〜

やることなすこと、意味がないんだけど、
すごく「今」という瞬間に、真剣な感じがする。


やっぱロックだねー。
そういう人はこの映画を見てください


●アイデン&ティティ予告編



でわ!
posted by 107gou at 18:44| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | RADIO107号室(音楽紹介しながらラジオ風にブログする) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月14日

【書評レビュー】成功をめざす人に知っておいてほしいこと リック・ピティーノ著 〜当たり前が一番難しい〜


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さーてと、この手の自己啓発本っぽいのは、
ホントに乱発されつくしていて、こういうのが書店に
山積みされていて売れていく様を見ると、
やっぱみんな迷ってるし、悩んでるし…みたいな時代を
感じてしまうんですが、この本を読んでみました。

タイトルがいかにも「売らんかな」なのはおいておいて、
著者が全米のバスケの名監督というのが気にいって読んでみました。

やはりサッカーのモウリーニョ監督しかり、
スポーツの世界の成功法則というのは、
非常にわかりやすく、シリアスだ。


ここで書いてある内容も非常に「そりゃそうだ」と
当たり前のこと。


・成功には努力が欠かせない
・自尊心を持て
・粘り強さが成否を分ける
などなど。

これを「当たり前だよ」と流し読んで、
「大したこと書いてなかった」という人もいるだろう。

ならば、なぜあなたは成功していないのだ?と問いたい。
もしこれが当たり前ならみんな成功しているはずだ。

当たり前のことをみんなわかっていても、できてない。

当たり前の日々の努力、
自分が成功に値すると信じ続けること、
などを日々続けていくことができている人がいかに少ないかということなのだろう。

そういう意味で、平易な言葉でわかりやすく書いてあるので、
ふと読み直すこともできて、己を鼓舞してくれるかもしれない一作だ。

シンプルな装丁と、シンプルな言葉がいい。
これから社会人になる大学生にプレゼントとして渡してもいいかもしれない。


あと、思うのが、成功に努力が欠かせないという言葉について。
確かに努力は欠かせないが、
「努力していることで満足している」ひとがすごく多い気がする。

「あ、俺努力している」って思っているうちは努力じゃないんだと思う。

スポーツ選手が毎日必死に練習するのはなぜか?
もしかしたら、練習しないとベンチに追いやられるという恐怖なのではないだろうか?

歌手がライブやレコーディングがないからって歌うことをやめるだろうか?
彼・彼女にとって仕事じゃなくてもきっと歌を歌っていただろう。

誰から頼まれなくなって、無意識のうちにやってしまうこと。
それをアピールしたりしないだろう。

きっと本当の努力って
恐怖と楽しさが同居しているものなんじゃないかなって思う。
もっと静かなものだと思う。

ある時期、チームリーダーをやっていたころ、
自分のメンバーに「勉強するなら、自腹で本を買え」って言ってました。
最後までそれをしなかった人に限って
「色々努力してるんですがうまく行きません」って言ってた。

仕事がどうとか、じゃなくて
自分の中で課題感をもって「もっと知りたい、もっと賢くなりたい」
と思うから、なけなしの金でも払って学ぶんじゃないだろうか?

この本の中にある「PHD」
Poor= 知識欲からくる飢え
Hungry=絶対成功したいというハングリー精神
Driven= それに向かって突き進む推進力
を持っていたら、自腹で本を買うし、休みの日の使い方も変わってくると思う。
(もちろん息抜きは大事ですよ)

最近、“毎日ぬるく生きる人”と
“努力ごっこしてる人”をよく見るので、ちょっと思いました。

個人的にすごくいいなって思ったのは
「今、あなたは最高の宝物を持っている。それに気付けば幸せになれる」
という節のところでしたね。
今というのは限りあるから美しく、貴重なんだと思っているオイラにとっては
非常に共感できました。






たまにはこういうのもいいね


posted by 107gou at 21:26| クアラルンプール ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月10日

【映画レビュー】沈まぬ太陽 〜世界のケン・ワタナベ〜


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「白い巨塔」や「大地の子」「華麗なる一族」他
超重厚な作品を世に放ち、
さて、国民的作家とまで言われている山崎豊子。
最後まで映像化が困難と言われていた「沈まぬ太陽」が
10年以上の構想期間を経て、制作会社まで変わって、ついに映画化。

JALをモデルに、実際に起きた御巣鷹山の事故を取り上げているため、
JALサイドからモーレツに圧力がかかったようですが、
気合で映画化したという…(今の時代、すごいことだよ)

まぁそのJALさんは「沈まぬ太陽」どころか沈んじゃったんだけどさ。


ストーリーは、
昭和40年代。巨大企業・国民航空社員の恩地元は、
労働組合委員長として職場環境の改善に取り組み、見事改善案を勝ち取る。
だがその結果、恩地は懲罰人事ともいえる海外赴任命令を会社から言い渡される。
カラチ、テヘラン、ケニア……。終わりなき僻地への辞令が続く間、
会社は帰国をちらつかせ、恩地に組合からの脱退を促すのだった。
そんな中、共に闘った同期の行天四郎は、早々に組合を抜け、
エリートコースを歩み始めていた。
同僚でありながら行天の愛人の国際線客室乗務員・三井美樹は、
対照的な人生を歩む二人を冷静に見続ける。
行天の裏切り、更に妻・りつ子ら家族との長年にわたる離れ離れの生活によって、
恩地は焦燥感と孤独感に襲われる日々を送っていた……。
十年に及ぶ僻地での不遇な海外勤務に耐え、
恩地は漸く帰国、本社への復帰を果たすが、恩地への待遇が変わることはなかった。
そんな逆境の日々の中、航空史上最大のジャンボ機墜落事故が起こる…


これ、原作の本を実際に読んだことがあって、
原作は「アフリカ編」「御巣鷹山編」「会長室篇」
と3部作になっているんですよね。
それぞれ、かなりディープで、特に「御巣鷹山編」の
凄惨な描写は読んでいるほうが滅入ってくるほどで、
それをどうやって映像化すんねん、って思ってたので、
実際に映画を見たら滅入っちゃいそうで、ちょっと避けてました。

ただ、実際に見てみると
よくここまでの大作をまとめたなぁ〜というのが正直な感想。

超長くて、重厚な原作なだけに、
連続ドラマと違い、2時間〜3時間の長さにぎゅっと濃縮しなきゃいけない
映画での映像化はかなり難しかったと思う。
どこを省いて、どこを際立たせるかなど。

原作を読んだ人の中には、映画に不満がある人もいるかもしれないが、
自分個人的な意見では、映画の出来不出来は別として
原作の映像化として、これ以上の出来は無理だろうね…って思う。
そういう意味では、ベストを尽くした内容だと思います。
ハリウッドの大作並みにがんばったーね(なぜか、上から目線)


この映画のいいところは、3点

1点は、美術演出。
1960年代〜80年代アタマの高度成長期の日本の模様を
細部に至るまで丁寧に再現している。
こういうのって、ついつい手を抜いてしまいがちなんですが、
俳優たちが年をとっていくメイクや、衣装、映像の質感、
海外ロケ、当時の羽田空港の様子などかなりきちんと
調べつくしたのがわかる。
これはかなり良い仕事なのでは?アートディレクターは素晴らしいと思う。
この丁寧な仕事のおかげで、物語の世界観に入りこめた。


2点目は、贅沢すぎるキャスティング。
主演の渡辺謙はもちろん、脇役が超超贅沢。
親友にしてライバルの行天役に、三浦友和
そして松雪泰子、鈴木京香、石坂浩二、香川照之 、木村多江
清水美沙 、鶴田真由、柏原崇、戸田恵梨香、大杉漣 、西村雅彦
柴俊夫 、風間トオル 、草笛光子、宇津井健、小林稔侍 、加藤剛
上川隆也 、小日向文世、東幹久、渡辺いっけい、田中健 、松下奈緒
、秋本奈緒美 、秋野暢子、蟹江一平、小島聖 他

何がいいって、有名俳優だからと言っても、
役に必要な分しか登場しないの。
だから上川隆也とか、草笛光子とか、小林稔侍とかも
こんな大物をこんだけしか使わないのもったいない!ってくらい
贅沢にふんだんに使ってます。東幹久なんて出てたっけ?
選んでる俳優もまたいいよねー。
見りゃわかるけど、みんな演技派ばかり。

お笑い芸人とか、アイドルあがりとかがキャストを派手にするために
ちょこっと出演してるなんて、チャラいキャスティングは一切なし(笑)。



3点目は、原作のエッジをそのまま残した演出。
「国民航空」となっているけどこれは明らかにJAL。
マスコミにとってはスポンサー様でもある大企業を批判しているようにすら
見える映画です。
ついつい手加減してしまいそうになるけど、そこは原作に忠実にエッジの部分を
削らずに、容赦なく攻撃してます。
手加減しないからこそ、原作のメッセージがすごく伝わる。



こんだけの映画の主演を務めるのは大変だっただろうけど、
さすが渡辺謙。
重厚感にも耐えうる大物感はすごいですね。
主役の恩地元は、会社のために正しいことを正しくやる、
どんな目にあっても信義を曲げず、多少家庭を犠牲にしても
筋を通す。昭和の日本を築き上げてきたビジネスマン像そのもの。
ある意味、当時世界から見本とされた強い日本の象徴、
「20世紀のサムライ」なわけです。

この年齢で「サムライ魂」を演じられる俳優と言えば、彼になりましたね。
あとやっぱり英語でのセリフも自然なのがいい。
ほら、キムタクがドラマで英語使うシーンってあまりにも不自然じゃん(笑)。
でも渡辺謙は、ちゃんと話てる感じがする(実際に話せるしね)
たかが英語のセリフかもしれないけど、こういうところって重要だと思う。
そういう意味で、世界に通用する日本の俳優って、
渡辺謙と、真田広之なんだと思う。
(もちろん日本人しか演じられない特定の役とかだったら、他にもいるだろうけど)

ホント、贅沢な映画だったー。
でも贅沢すぎて、リアル感が少しなかったかな。

でもね、NHKドラマの「大地の子」のほうが
リアルかつディープで、心が揺さぶられたかなぁ…

JALのやばいこのご時世にこの映画が出たのは、
色んな意味でやばいだろうということで、
完成したことを賞賛したいです。


【おまけ】

〜俳優採点〜
これだけたくさんのキャストがいた中で

◎印象に残る輝きを放っていた俳優。
渡辺謙、三浦友和、石坂浩二、香川照之 、木村多江、西村雅彦、松下奈緒

※特に三浦友和は素晴らしすぎる。時代と共に目つきまで変わるとこがすごい!
鉄板のメンバーがそろう中、出演時間の短かった松下奈緒はほぼ完璧でした。
この人、実は、昭和時代な顔なんだなぁーって思った。NHK向きというか。


◎残念ながらインパクトを残し切れなかった気がした俳優
松雪泰子、鶴田真由、戸田恵梨香、大杉漣、渡辺いっけい

※松雪泰子や大杉漣はそもそも期待値が高かった分…
若手が多いのはしょうがないね。戸田恵梨香


◎一瞬でも違いを見せつけた人たち

草笛光子、宇津井健、小林稔侍

※やっぱりね…笑
宇津井健は役がおいしすぎる。小林稔侍はこういう役が似合うなぁ。


◎あまりにも悲しい役にキャスティングされた人
小島聖

※あのどーしよーもない愛人役はかわいそうすぎるだろう…
セリフがひどい(笑)。



ラストの太陽の撮影はロケがんばったね。






posted by 107gou at 15:08| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月05日

【書評レビュー】この国を出よ 大前研一&柳井正 著 〜とりあえず引っ越しますか〜


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さて本屋で話題になっているこの新刊。
おいらの師匠が「色々突っ込みどころはありつつも、読んでおけ」と
勧めていたので、読んでみた次第。


今まで政治的発言などはしてこなかった柳井社長が
「もう黙っていられない」というだけあって、
かなりトーンも熱い内容になっています。
つれられたのか、大前氏の論調もいつも以上にストレート。

いかにも売れそうな本の仕立てになってますね(笑)。

結論から言うと、総論賛成・各論ちょっと反対
ってとこでしょうか。

この本の論調では
「アジアや中国、インドが台頭してきて、
世界をベースに活躍しているのに、日本の若者や政治家は
外を見ないで、先進国だからなんとなかなると、
ぬるま湯の中であぐらかいている」と。


確かに、そうかもしれない。
自分が毎日暮らしていて、回りを見ていても
「あ、日本は衰退しつつあるよ」ってそこまで
みんな感じて生きているかというとそんな感じはしない。

でも自分の得ている情報や、ちょっとしたところで
気が付く部分は確実に
「日本やべぇよ」ってのを感じさせる事柄ばかりあがってくる。

この本を自分に買わせた要因の一つに、
おいら自身も最近本気で
「日本市場じゃ本当に食っていけないんじゃないか…」ってキモチがあるから。

めっちゃ働いても、給料は上がらない。
逆にヒマになっていくやつが増える。

色んな物が安くなったように感じるけど、
同時においら達の所得など生活も「安く」なっているってこと。

出稼ぎに行かなきゃいけない時代は近付いているのかもしれない。
極端だけどフィリピンが良い例。

フィリピンは貧しい国で、国内じゃ国民を食わしていけない。
だけど、教育も大したことないし、政府は腐ってるし、
国民に大したスキルもない。
だから「世界のメイド」なんて揶揄されながら、
各国へ出稼ぎに行って、コケにされながらも
本国へ送金している(ごめんちょっといいすぎ?)

だけど、日本だってホントそうなるかもよ!?ってこと。
なんだかんだ言って大丈夫だって思ってる人本当に多いんじゃないかな。

「大企業だからまぁクビにはならないし、つぶれはしない」
「まぁ転職とか困ったら、結婚して専業主婦になればいいや」

そんな考えの人が多いこと多いこと。
いや、おいらだって数年前までは
なんだかんだ言って
「大企業はつぶれないよなぁ」とか
「専業主婦ってのもありえるよな」って思ってたけど
今はありえない。

「大企業の仕事」しかできない人は本気で転職できない。
会社を希望退職していったベテラン達がロクに就職決まらないのをこの目で見た。
大したスキルもなく専業主婦しかできない女性は、
家庭にとって「負債」だ
(まぁ結婚ってのは他にもいろいろな要素はあると思いますが、
あくまでファイナンシャルの観点などから見た場合ね)

リアルに海外に打って出て、稼がないといけない。
今まで、日本や欧米先進国に富が集中していただけ。
それで恵まれた暮らしをしていただけ。今までが恵まれすぎていた。
その分、貧しい思いをしてきた中国やその他のアジア各国も成長してきた。
でも世界の富の絶対数は限られている。

だから、世界に打って出て、奪われつつある富を
彼らから、ブンどる覚悟が必要なんだねって。

そんなアグレッシブなキモチにさせられてしまった、
警鐘を鳴らしてくれる一冊です。


まぁ残念なのが、日本サイアク・欧米はなんだかんだいってすごい
みたいな言い方があまり好きじゃない…

気になる比較の仕方も巧妙
例えば
「名古屋市の公務員の給料は、世界一の企業トヨタの社員より高い」
というくだりがある。
実はこのトヨタ社員の給与ベースは
「高卒社員」となっている。
普通、大卒総合職で比較するだろう…と。

この辺のコンサルちっくなギミックもありつつも、
今日本人が置かれている危機感は自分もアグリーです。
生ぬるく生きている人は読んだ方がいいよ、マジで。


でわでわ。




ってか、ならば二人とも政治家になれば?
ってちょっと思ったけどww

posted by 107gou at 18:24| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月04日

【映画レビュー】カサンドラズ・ドリーム(ウッディ・アレンの夢と犯罪)〜基本に忠実な古典派〜


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ウッディ・アレンと言えば映画ファンでその名を知らない人は
いないほど、の映画人である。
昔は、なんとなく皮肉っぽくて、アンチハリウッドで、
ちょっと知的オシャレぶったニューヨーカーが見る映画くらいに思っていた。

でも、段々見ていくうちに気が付く。
この人の映画は確実におもしろい、と。
その理由は明確。脚本が良いのだ。

映画のキモは脚本。つまりストーリーとセリフだ。
意外とここをお粗末にしている映画は多い。

その点、ウッディアレンは、このストーリーとセリフだけで、
ご飯3杯くらいイケちゃう監督。


そんな彼はここ数年、イギリスを舞台にした三部作を撮っている
「マッチポイント」「タロットカード殺人事件」
そしてこの「カサンドラドリーム」だ。

「マッチポイント」がめちゃくちゃおもしろかったので、
かなり期待して見てみました。

ストーリーは

ロンドン南部に暮らす労働者階級の男イアンの夢は、ホテル事業への投資を足掛かりにビジネスマンとして新たな人生へと踏み出すこと。一方、その弟テリーは高望みすることなく、恋人ケイトと暮らす家を手に入れるという現実的な夢を抱いていた。ある日、テリーがドッグレースで大穴を当て、兄弟は小型クルーザーを共同購入、レースに勝った犬の名前にちなんで“カサンドラズ・ドリーム号”と名付ける。その後も、イアンが若い舞台女優アンジェラと交際するなど運が向いてきたかに思われた兄弟だったが、テリーが危険なポーカーで大きな借金を抱え込んでしまい…。


主演が、ユアン・マグレガーとコリンファレル。
これだけでかなりツカミ十分な感じ。

でも映画そのものは意外とシンプル。
ストーリーも王道って感じ。

なんていうか、昔の古き良きハリウッド映画のような雰囲気があるのだ。
ここには別に斬新なストーリーはない。
派手な爆破シーンや、CGもない。
お色気シーンもないし、変わった映像表現もない。

でも、すごくドキドキできたし、引き込まれた。
なんでだろう?

きっと、人物がリアルだから。

ユアンが演じた野心家の兄イアンも、
コリンファレル演じた、酒とギャンブル中毒でダメだけどイイ人な弟のテリーも
「実際にこういう人いそう」なのだ。

意外とこういう、キャラクターのリアリティって、
醸し出すのが難しい。

例えば、
脚本に自分が演じる役が「普通の人」って書いてあったとする。
でも演じるのはスターだ。彼らにとって普通の人は、自分たちスターだ。
そんなスターが思う普通なんてリアリティは出てこないだろう。
でも、この映画に出てくる「普通の人」は本当に普通で、
映画内で起きる様々な状況に対するリアクションも、
「ああ、実際に起きたら、誰もがこうなるよね」って感じなのだ。

こういう役柄にリアリティを持たせる、って基本中の基本だよね。
でもそれすらできていない、映画が多いから、輝いて見えるのだ。

古き良きハリウッドの作品ってこういうのいっぱいあった気がする。
もはやウッディアレンは古典派という部類に属するのかもしれない。

タイトルの「カサンドラズ・ドリーム」
兄弟が買うヨットの名前なんですが、
カサンドラ自体、予知能力を持ちながら、誰にも信じてもらえないというギリシャ神話の
女性であり、イタリア語で「不吉」といった意味を持つそうです。
意味深…


良作です。あえていうなら、「マッチポイント」の
あの衝撃のサプライズを期待してたので、
そこは物足りなかったかも。
やっぱり「マッチポイント」が良すぎたか…

(というか、あの映画はセクシー賞だしね)


あとユアン・マグレガーはもう鉄板になりましたね。
もう40歳くらいなのに、未だに30歳くらいにしか見えん。
ただ演技に安定感があって、安心して楽しめる。
そしてコリン・ファレル。
やっぱこの人はかなり、すごいわ。

役によって、地味に七変化する。
アレキサンダー大王を演じた人とは思えない。
俳優のスタイルとしてラッセル・クロウとなんとなーく似てる気がする。
小さな作品には、華がありすぎるけど、
大作には、ちょっとモサすぎる。
中規模の作品向きかもなぁとか思いつつ…


マッチポイントと比較しましたが、
良作。普通に見て、損はさせない映画。
この安定感も古典派。





スカーレットヨハンソンがいない分だけ、マイナスで(笑)

posted by 107gou at 15:09| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月02日

【映画レビュー】ジェニファーズ・ボディ 〜女タランティーノ?〜


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さてと、ここのレビューではわりとめずらしいタイプの映画をレビュー。
「トランフォーマー」以来、
ポスト・アンジェリーナ・ジョリーとして、
「全米で最もセクシーな女優」の地位にあるミーガン・フォックス主演。

映画館のポスター(このパッケージと一緒)見ただけで
かなりソソられる感じだったのですが、
まぁ、オイラが見る必要のない映画かなぁなんて
思ってたんですね。

でも見るしかないと。
それはこの映画の脚本及びプロデューサーがDiablo Codyだから。

Diablo Cody(ディアブロ・コーディー)と言えば、
ここでもレビューしたあの名作「JUNO」の脚本で、
アカデミー賞にもノミネートされた脚本家で、
元ストリッパーで、そんな自分の毎日を書いたブログが注目されて
脚本をオファーされて大ヒット。
デッカいタトゥーが入っている異色な感じの女性。
(いやかなりかっこいい)
※【映画レビュー】JUNO 〜これぞ、オルタナティブ〜

この人。
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「JUNO」の人間描写やストーリーの匠さには感心したので、
この「ジェニファーズ・ボディ」もミーガンのエロさだけで押し切る映画じゃないだろうと
期待してみたのだった

また前フリ長いね


で、ストーリーは、
ジェニファーとニーディは、小さな町で同じ学校に通う幼馴染。ジェニファーは学園一美しく誰もの羨望の的、対してニーディは内気で臆病な性格の女子高生だが2人は親友だった。しかし、2人の関係を揺るがす事件が起き、ジェニファーは変貌を遂げた。ジェニファーはその日から、急激にその美しさを増し、学園中の男を虜にしていった。その一方、町では凄惨な殺人が続発し、町中が震撼。ジェニファーは事件のたびに、人知れずその美しさをさらに輝かせていたのだ。唯一、ジェニファーの異変を知るニーディはジェニファーを止めることが出来るのか? ジェニファーの美しさの本当の秘密とは……。




うーん、はっきり言って、ジャンクフードみたいな映画だった。
意味のないセリフ、意味のないアクション、意味のない流血、
意味のないお色気、意味のないドラマ、意味のない結末。

うっかりしくじったら、B級と言われそう。
かなりの勢いでB級な演出も満載だ。

いやそれがいいのだ。
あんまり映画としての意味をここに見出したりしたら、
この映画の魅力は見えない。

無駄だけど、リアルでおもしろいセリフのやりとりや、
スプラッターホラーで、やたらグロかったりとか、
ビッチなミーガンフォックスとか、
そういうのを、一つ一つ楽しんでくタイプの映画。

それって何かに似てるなぁと思ったら、
タランティーノの映画っぽいんだよね。
思えば、タランティーノの「デスプルーフ」に雰囲気、似てるし。
あんなに濃くないけど、これはこれで十分楽しい。
無意味を楽しもうって感じ。

ただ監督が、この映画をB級映画にする覚悟ができてなかったように感じたなぁ。
やっぱね、やりきらないと。
監督のカリン・クサマって「イーオン・フラックス」の監督らしいんだけど、
ああいう超メジャーな映画を撮ってた人なんだよね。やっぱなぁって感じ。

いくら全米最強セクシー女優のミーガンが主演だからって、
遠慮いらないだろーと。
もっと下品に、おっぱいポロリとかさー、ポルノまがいとか、銃ぶっぱなしたり
過激にぶっ殺すSMとか入れても良かったんじゃない。
(ひどいレビューだな 笑)
そしたら「フロム・ダスク・ティル・ドーン」みたいになっておもしろかったのにね。
ホント、こういう撮り方、やめてほしーよね(笑)


ロドリゲスとか、タランティーノとかに撮ってほしかったなぁ。
いやせめて、B級映画なら、我が敬愛するロブ・ゾンビ監督とかさー。

ちなみにミーガンフォックスのライバルは、
スカーレット・ヨハンソンだそうです。
雰囲気は正反対の二人ですが、どっちもヤバイね(何が…!?)

あと劇中に出てくるバンド「ローショルダー」のボーカルは
テレビドラマ「O.C.」のセスコーエン役の人。
弱気な草食男子なセスのイメージとうってかわって、
どーしようもない、インディロックスターをうまく演じてます。

あとのキャストは正直どうでもいいや(笑)




小悪魔というより、ドSだね

posted by 107gou at 15:23| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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