2011年07月21日

【映画レビュー】ブラックスワン 〜「レオン」からの解放〜


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さーて、ナタリーポートマンにアカデミー賞をもたらした大傑作、「ブラックスワン」
見てきましたよー。

監督は、「レスラー」「π」「レイクエムフォードリーム」などの
不可思議な話題作を飛ばし続けるダレン・アロノフスキー。


まずはストーリーを


ニナ・セイヤーズはバレエ団のソリスト(準主役)である。バレエ団は経営難から立ち直るために次シーズンでプリマ(主役)の交代を考えていた。タイトルは新しく振り付けし直した古典・白鳥の湖。即席のオーディションに合格したニナは念願のプリマの座を射止める。しかし、彼女は完璧主義者であるが故に感情を表に出した演技が苦手で、オデット(白鳥)の演技は出来てもオディール(黒鳥)の演技が上手く出来ない。

「もっと官能的に…」
演技監督のトマスの厳しい指導を受けるうちに、彼女の周りには不思議な事が起き始める。






いやーー、映画見て鳥肌たったのは久しぶりだわー。
ラストのほうのシーンで、主人公ニナがブラックスワンとして踊るシーンがあるのですが、
あのシーンは、映画史に残る壮絶なシーンだよ。

もう見ていて、恐ろしさと美しさで、背筋がゾゾゾゾゾーってなった。
終わった後も「やばい、凄いものを見てしまった…」と凍ったくらい。



と大絶賛したんですが、
その前に、このダレン・アロノフスキー監督について触れてみたい。
1969年生まれの42歳。
ハーバード大学を卒業して、映像の世界になぜか入り、
突如、「π」という映画で注目される。

その後、
「レクイエムフォードリーム」
「ファウンテン」
「レスラー」などの映画を撮り、
着実に実力派監督のキャリアを築き上げてきたお方。
(過去レビュー:
【映画レビュー】レスラー 〜幸せなんて嘘だと思う〜

【映画レビュー】ファウンテン 永遠につづく愛 〜感動したり、覚めてみたり〜


ただ、正直言うと、
「なんでこの監督がこんなにメジャーなのかわからない」
くらい独特なクセのある作品を作る人です。

それがハマると凄い傑作になるんですが、
「レイクエムフォードリーム」とか「ファウンテン」は
もう、こういう映画うけつけないって人もいるんじゃないでしょうか。
一歩間違うと悪趣味というか、イっちゃってるというか…
ぜってードラッグとかやってるだろーって感じの映像なんですが、
本人を見ると、すごい穏やかそうな知性派な雰囲気だから、人間よくわからない。


ただ、いずれの映画も「なんか印象に残る」ものであったのは確かで、
実力は疑う余地もないです。
特に前作の「レスラー」は最高でしたね。
詳しくは以前のレビューを見ていただくとして…


ブラックスワンのレビューに戻ります。

まあイメージ的に想像できると思うのですが、
優等生、完璧主義な「ホワイトスワン」
官能的、ちょっと邪悪な「ブラックスワン」
この対比の狭間で人間が崩壊していく様がすごいのがこの映画。

誰もが絶賛しますが、ナタリーポートマンは完全に突き抜けましたね…

映画「レオン」で15歳でデビュー、
ハーバード大学へ進学し、何カ国語を話す知性派、
これまでの役も美しくピュアで、スターウォーズのアミダラ姫などを演じる

正直、美しいけど、あまりエロくないし、かわいくない女優だったんですよ(笑)。
こんな彼女いたら、やりにくくって仕方がないというか←そもそも相手にしてくれなさそう

でもそれを逆手にとったのは大正解。
ただ、よく考えるとナタリーポートマンってそういう素質を持っていたんだなって思った。
映画「レオン」でのナタリーは、15歳にして大人の男を誘惑したりするマセた女の子。
15歳でまだまだ子供だったけど、あくまで大人の女優としてヒロインを演じたからこそ
「レオン」は他に無いラブストーリーになったし、そういう二面性を元々持っていた女優だったんだなと。

やっと30歳を前にして、その二面性を解き放ち、キャリア最高の成功を手にした姿は
本作の主人公とかぶる部分がある。

そのナタリーが演じるニナの狂気は、本当に壮絶。
(っつーか、メンタル弱すぎだろーーーーという説もある:笑)


狂気走る映像も、いちいちディテールが細かい。
マニアックすぎ…映像のすごい気がつかないくらい細かいところを見ても、
きちんと演出がなされている。
もはや変態の領域。
でもこういう積み重ねが、観客にまでビシビシと伝わるんですよね。



なにげに脇役も良くて、ここでも良い映画の条件がきちんと発動しています。
まずニナの母親。

元バレリーナで、ニナを妊娠したから夢をあきらめてた過去あり。
それゆえに自分の分身ニナに、すごく期待する一面と、そうは言っても自分と同じように
頂点までいかないかもという一面を持っていたり、
娘を愛する母親としての一面と、娘にライバル心を燃やしてしまう狂気の一面もかいま見れたりする。
この愛憎入り交じる感じが、実にすごく深い人物描写…


そして、もはやフランスで一番売れているとも言える人気俳優ヴァンサンカッセル。
今回は、演出家トマを演じている。

真面目なニナに、あんなことやこんなことをしろと危ないささやきをする悪いオトコかと思いきや、
自分の仕事に厳格なだけ?であったりと、このクールさと危なさのバランスもなかなか良い。


そして、まさかのウィノナライダー!!
昔は大人気の若手美人女優も、最近とんと落ち目で、ご無沙汰でしたが、
まさかのそれをまんま演じるハメになるとは…
長年トップのプリマとして走ってきたが、ニナの台頭で
その座を奪われとんでもないことになるプリマを演じる。
まさに今のウィノナそのまんまじゃないかーーー。
いやーでも老けたねー。90年代のウィノナを知ってる身としてはショックだおー
というか、そんな自分にショックだお。
それにしても今までのウィノナライダーじゃ、ぜーったいにありえなかったことしてます。
はっきり言って、「呪怨」とか貞子より怖いです。ついに壊れたか…


他の人もいい感じです。


とにかく、この完成度は普通じゃない。最高にスキャンダラス。
どんな真面目な人だって「ブラックスワン」を内側に秘めているからこそ、
この映画に人は引き込まれるんでしょうね。

やっぱり改めて、人間の創造性は無限だなって感じ入った次第。
創造性によって、恐ろしいくらいの感動とかって生み出せるんだって。

いやあの鳥肌体験はなかなかできないよ。
どうしたら、こんなモノが作れるんだろう…って考え込んでしまったし。





※リンジーローハンが「本当はあたしが主演だった!」と言ったとか言わないとか
「2億%、お前じゃ無理!」とだけ言っておきますw

posted by 107gou at 22:41| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【映画レビュー】ふたりの人魚 〜表も裏もあるオンナほど、魅力的〜


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さーてと、またまたアジア映画ぶーむ。
今回は中国でござる。
監督のロウ・イエは、
中国第六世代と言われる比較的若手に属する監督で、
検閲の厳しい中国で、発禁ギリギリのアグレッシブな映画を撮っているようです
(と言っても、エログロの類ではない。どっちかというと風紀乱す系?)

とりあえず、なんとなくよさそうだったから見てみたーよ。
主演は、またまた中国四大女優のジョウ・シュン。
このブログでは「ハリウッド★ホンコン」でお馴染みです。
(※過去のレビュー:【映画レビュー】ハリウッドホンコン 〜色んな意味で、肉には注意〜 )


ストーリーは、
上海に住んでいる“僕”の仕事はビデオの出張撮影。
ある日、撮影にでかけたバーで“僕”は水槽の中で泳ぐ美しい人魚にひとめぼれしてしまう。
彼女の名前は“メイメイ”。つきあい始めた“僕”と“メイメイ”。
しかし彼女には不思議な行動が多く、しかもある日、
彼女のことを自分の恋人、“ムーダン”だと言いはる男、マーダーがあらわれた……。
ほんとうの恋を探し求め、揺れ動く4人の気持ちが、
上海をゆるやかに流れゆくスージョウ河を背景につづられる。





ストーリーを見て感じた人もいるでしょうが、なんとなく
ゆるやかな雰囲気で流れていく。
中国の薄汚れた都市部が舞台なのに、どこかスタイリッシュ。
でも、ウォンカーワイとはまた違う印象。

主演のジョウ・シュンが一人二役で演じる二人の美女「メイメイ」と「ムーダン」。
結局、本当に別人だったのか、同一人物だったのか…解釈によって分かれるなど
結構見ている人によって感じ方って変わってくるんじゃないかなーって思う。

「なんであんなこと言ったんだろう」
「なんであそこで泣いたんだろう」
「なんであんなに、愛しているんだろう」

それぞれ男女によって、人によって、
受けとめ方がきっと違うだろう。
それがこの映画の魅力。

もし恋人同士で見ていたら、
お互いどう思う?って話をしたら、盛り上がるかもしれない。
決して派手ではないが、なんだかアジアらしい、美しい映画だなーって思いました。

それにしてもジョウ・シュン。
非常に器用な女優さんですね。
この女優さんの作品はまだ二作品しか見てないけど、
一言で言うと「小悪魔」。

ハリウッドホンコンでも、高級マンションに住むお嬢様と、男をたぶらかすまさに小悪魔なキャラクターを演じているし、
この映画では、幼さすら感じさせる純粋な女の子と、夜の店で働く女の子を演じ分けている。
キュートだけど、アグレッシブなものを持っている女優さんですね。
他の映画も見てみたくなった。




水槽の人魚ってどこの国でもやるんだね(笑)


posted by 107gou at 16:06| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月19日

【映画レビュー】バーレスク 〜KYなとこが魅力のアギレラたん〜


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さーて、バーレスクですよ。
自分、なにげにこういう映画も見るんですよー(とか言ってみる)。

映画自体は興行収入的にはコケたらしいですが、
妙に自分の周りで「ちょー良かったー」とか言うひとが多かったです。


※先に宣告します、今回のレビューはお馬鹿モードです。


まずは大した事無いストーリーを(笑)


バーレスク・ラウンジ、それはセクシーなダンサーたちがゴージャスなショーを繰り広げる大人のためのエンタテインメントクラブ。
片田舎を離れ、アリは歌手になる夢を追いかけて、ロサンゼルスを目指す。
テスが経営するクラブで、自分が思い描いていた憧れの世界に出会ったアリは、アルバイトを始める。
やがてアリの抜群の歌唱力と突出したダンスの才能が話題となり、クラブは大盛況を極めていくのだが・・・。



さってと、結論から言うと、
退屈で眠たくなった(笑)。


いやーショーのシーンとか迫力あるし、
歌もうまいし、映像もスタイリッシュなんだけど、
いかんせん、ストーリーがグダグダ(笑)。

「んなことあるかい!」とか
「その展開読めるわ!」と
なんどツッコンだことか:笑。


まーそれでもなんとか見れたのは、ひとえに
クリスティーナ・アギレラたんのよくも悪くもKYな魅力全開だったからでしょうか。


アギレラたんの魅力って、やっぱりKYなところ。

清楚キャラからいきなり黒エロギャルになってファンをどん引きさせたり、
かと思ったら、「あたしこそマリリンモンロー」みたいな格好して「誰もそんなこと思ってない」という暗黙の声を集めたり、
旦那とかも「どこのどいつだよ!」みたいな男と付き合っちゃう男を見る目のなさとか、
最新アルバムは「どーしても私のやりたかったこと」って言うからどんな曲だよ?って聴いたら、単にLady GaGaの二番煎じだったり…
何よりもあの巧すぎるド迫力の歌声は、「最強のKY女王」マライアキャリー並みに空気読めてない:笑。


いや、誤解されたくないんで先に言っときますけど、
そんなアギレラたんを何げに大好きな自分もいたりするわけですよ。
トシもタメなんでぜひともがんばっていただきたいと。


今作でもKYなキャラ全開w

田舎のウェイトレス辞めて、ニューヨークに出るって、お前、使い古された古典的な流れに、
80年代のマドンナかよって猛烈なツッコミから映画は始まり、

「プラダを着た悪魔」+「シカゴ」+「ムーランルージュ」で完結してしまう映画…
この3つを足したら、ちょうどこうなるよ。
おい、監督出てこい!(笑)。


そんな映画ですが、なんとか救いなのは、
やはりアギレラたんが空気を読まないおかげ。

●アギレラたんのKYポイント その1:
「脱がないくせに露出系…アラサーのくせにぶりっ子」

とにかくセクシーな格好で出まくります。
ステージの衣装はもちろん、普段のシーンでもエロい。
こんな奴が同居してたら、ドキドキして暮らせんがな!空気読め!(笑)。
まーこの人、もともとエロキャラで行きたい癖にマドンナみたいに脱ぐ度胸がないのがポイント。
アラサーのくせして、ゴシップガールの主人公みたいなキャラ演じてます:笑


●アギレラたんのKYポイント その2:
歌のシーンだけ妙に張り切る


確かに歌手だし、歌はうまいアギレラたん。
当然、映画を見る人もその歌唱力を期待するわけです。
だけどさー、それを普通に歌手モードで歌われたら、
なんだかアギレラたんのミュージックビデオ見ているみたいな気分になるわけよ。
「ムーランルージュ」がいいなって思うのは、
女優のニコールキッドマンが上手に歌も歌う意外性が妙に良かったりするんだけど
普段歌手のアギレラたん。慣れない女優の中で、歌うシーンになると
「さー来たわよー」と役から抜け出して普通に「クリスティーナアギレラ」に戻るのやめてください…w


●アギレラたんのKYポイント その3:
意外と顔は地味…


途中でアギレラたんが、シェール姐さんにメイクを習い、
メイクで奇麗になった自分にうっとりするシーンがあるのですが、
なんか顔が地味だ…笑。

アギレラたん、かわいいんですが、実は顔はわりと地味。
「ザ・ハリウッド女優」なニコールキッドマンや、
「王道最強美女」のナオミワッツとか、
「ラテン系最強セクシー」ペネロペクルスとかに比べると
顔だけ見たら「どこにでもいる普通のかわいい子」に見える…

やっぱ女優顔じゃないのに…って思う。




と酷評していますが、映画の空気を読まない分、
アギレラたんの魅力全開ってことなんですよ。
どれだけオイラがアギレラたんを応援しているかってことがわかったでしょう?(笑)

そういう楽しみ方したら、結構楽しめるのではないでしょうか?
(ブログ炎上しないといいけど…)




シェールさんの歌はハンパない…


posted by 107gou at 22:02| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【映画レビュー】デスパレード 愛されてた記憶 〜タイトルは間違ったな…笑〜


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このブログを見ている人はお気づきかと思いますが、
自分最近、アジア映画がブームです。
というか香港に熱狂して、勢い良く中国本土にも進出してます:笑。

まあカンフーとか、アクションはあまり興味ないので、
何見ていいかわかんないし、有名どころとか
中国四大女優の出ている作品から見ています。

まーこれも「中国とか旅したい」といういつもの「旅したい病」なんですけどねー。

というわけで、その中国四大女優のひとり、ヴィッキー・チャオ主演
(レッドクリフの男まさりな孫権の妹役や、この映画レビューでも取り上げた映画「緑茶」の女優さんね)
(過去レビュー:【映画レビュー】緑茶 〜北川景子+菅野美穂〜

原作は中国でかなり読まれているベストセラーらしく、
映画も本国でも大ヒットしたらしい、なんとなく見てみましたよー。


ストーリーは、

社長の妹とつき合い始め、周囲からは順風満帆に思える青年ヤンルイ。だが通っていた道場で雑用係として働き始めた子持ちの美女エンホンに一目惚れし、やがて二人は愛しあう様になる。恋人も捨て、職も捨て、全く新しい生活を始めたヤンルイだったが、身に覚えの無い収賄の容疑で突然逮捕されてしまう。数日後、彼の下に見知らぬ弁護士が現れ、無事保釈となったヤンルイ。しかしエンホンは置き手紙を残し、子供と共に消えていた。実は彼女の本当の名はアンシンといい、元麻薬捜査官だった。そして置き手紙には彼女の数奇な半生が…。



いやーこれ、すっげー。
中国人の奥深い深海のようなもの、を感じてしまった。
普通、日本映画ならこういうラストはしないだろうねー。
というかハリウッドなら200%ありえない。

そして予想より、ドロドロしてます;笑
いや見応えあったよ。


愛ってなんだろうねっていうのを
主人公の女性エンホン(=アンシン)を取り囲む男達を
通じて、色んな形で描いている。
壊してしまうのも、自ら犠牲になるのも、とにかくひたむきに追いかけるのも、何もしてやれなくてもそっと見守っているのも、
どれもある種の愛なんだろうね。

結構深いです。
大人の女性が好みそうな映画ですね。


それはともかく、映像なんかも結構奇麗です。
中国の田舎ってこんなところなんだーとか
それも結構楽しめるし、
ニコラス・ツェーの映画の雰囲気をぶちこわす不必要すぎるイケメンぶりも、
昨今韓流ドラマにはまる女子にはたまらないのではないでしょうか:笑。


あとはヴィッキーチャオがとてもキュートよね。
そりゃ美女に男達は手を差し伸べるよと。
こんなめんどくさい子持ちオンナなのに、
男達がかまう姿に女子の皆様は
「ちぇっ」とか思わず寛大な気持ちで見ていただきたいところであります。

ヴィッキーチャオって菅野美穂的な魅力があるよねー。
って昔のレビューを見返したら、
「北川景子+菅野美穂」って書いてるー。なるほどー。

うーん、なんだか肝心の映画の話になってるのかわからんが…
中国の各地にシーンを変えて、描く物語は
よくできている。
日本版でリメイクしても良さそう…





でもこの映画見ると、中国の男はこんなに馬鹿なのか、って
誤解してしまうかも…笑



posted by 107gou at 21:07| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【映画レビュー】スリナム・アムステルダム 心あずけて 〜ヒップホップ・ミュージカル〜


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最近、色んな国の映画を見ていて、
見ている映画の中で、ハリウッド映画の比率が恐ろしく低下しています。

いったいなんでだろーなーとか思ってたら、
実は「旅をしたい」んじゃないかなーなんて気がついたんですよね。

映画ってその国の文化や風俗が濃厚に出るから、映画を見る事で
まだ見ぬ世界や、行った事のある国に思いを馳せる旅をしているのかなーなんて。


旅をするには、リアルさってすごく大事で(別にSFやファンタジーでも一緒)
そんな中、思いっきり「旅情」をかき立てそうなパッケージに惹かれてみてみました。


オランダの映画だそうです。音楽賞なども受賞。
オランダでは、結構売れたみたいですが、日本では無風。


ストーリーは、

オランダの旧植民地である南米スリナムからアムステルダムに留学してきた黒人青年スパイク。
オランダに移民して住む体の不自由な叔母の家に下宿しながら学校に通っている。

母国の両親は医者になることを望むも、病気で体が不自由なのをいいことに、何もしようとしない叔母の世話に追われ、
勉強すら集中できない…。うっかり学校も辞めてしまう。
そんな彼が自分らしさを持てるのが、ヒップホップだった。

一方、画材屋の娘、白人女性ロザリー。
父親と二人で暮らし、何不自由ない普通の生活を送っていた。
ふとしたことから二人は出会い、恋に落ちる。

しかし、お金もなく、デートすら不自由する生活をしていたスパイクは、なんとかロザリーをハッピーにしたくて、
裕福な生活を夢見て、ギャングの一員となり、盗みで生活の糧を得るようになる。
しかし、ロザリーはそんなことを望んでいない…
そして、麻薬の運び屋としてスリナムに戻るが…




わりと普通のわかりやすいラブストーリーのミュージカルです。
これはこれで結構、爽やかで、予想外に素直におもしろく見ちゃいました。

これいいなーって思ったのが、
一見、爽やかなラブストーリーなんですが、
背景にすごくリアルな社会情勢を描いているところ。


オランダという宗主国に対し、旧植民地スリナムからわたってきた移民の苦しい暮らし。
オランダに限らず、フランスやイギリスでもそうだと思いますが、
貧しさゆえに移民が犯罪に走ってしまう事情。

それを利用するギャングの存在。
麻薬の密輸の実態。

おおざっぱなストーリーの裏に、
ちゃんと調べてあるなーってわかる、実に丁寧な描写が非常に好感でしたー。

音楽も結構おもしろくて、普通にいい感じ。
ミュージカルと言っても、古典的なものではなく、
普通にラップとか、R&Bなんかがメインで「8マイル」みたいなノリを感じましたね。
オランダ語のラップというのも新鮮です。

いかにもミュージカルに走りすぎず、ストーリーを壊さない程度に
音楽のシーンを入れ、ミュージックビデオのような作りは、MTVに慣れた世代には好感を持って
受け入れられたのは想像に難くない。

でも、決して「8マイル」や「トレーニングデイ」みたいにゴツくない。
あくまで爽やかなので、女の子が見ても楽しめると思います。

「サイタマノラッパー」もそうですが、ヒップホップがこれだけ世界中の若者に
受け入れられた背景には、自分たちのやりきれない思いを吐き出すのに最適な
アートフォームだったからなんだろうなーってのを感じる一作でスー。

余談ですが、このパッケージを担当した日本の配給担当者は
本気で何もわかってないってことがわかります
「ユーロテクノにのせられた音楽が…」←テクノなんて1秒も流れません。
「泣けるギャングスタームービー」←まったくとんちんかん。
いい加減にしなさい…といっつも思う。



オマケ:
オランダでは黒人と白人のカップルって普通なのかな?

posted by 107gou at 20:41| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月17日

【映画レビュー】サイタマノラッパー 〜自分らしさじゃ、食ってけない奴らのブルース〜

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さて、邦画では近年えらい高い評価を得て、続編も出ている
この映画。

最初「出たよー、またラップとか言っちゃってるくそコメディかよ」
とか勝手に偏見を持っていたのですが、
調べてみるとなんだか深い映画っぽいぞ、と今更チェックした次第。

※このブログを見ている人はそろそろ気づいてきたと思いますが、
オイラは妄信的に見るか、先入観で見ないが多い…いけないことなので
気をつけようとブログを書き続けて、気がつく:笑

さてこの映画、今注目の若手監督、入江悠さんのブレイク作品。
最近見た邦画の中でもかなりのインディーズ感でまくってる映画で
明らかにカメラの画質からちゃっちい(いや裏を返すと褒め言葉)
なぜか、AV女優で有名な、みひろが出ているのも男性的には注目。
映画祭とかでグランプリとか受賞しまくってるね。



んじゃまずはストーリーを



北関東のど真ん中、レコード屋もライブハウスもないサイタマ県北部のフクヤ市。
デコボコなヒップホップグループ「SHO-GUNG」の仲間たちは、まずはフクヤ市でライブをやろうと夢見ている。
しかし現実は・・・。
主人公のイックのイックは仕事がなく家族から邪魔者扱いされている「ニートラッパー」
親友のトムはおっぱいパブでのバイトが忙しい「おっぱいパブラッパー」
後輩のマイティは実家のブロッコリー畑で一攫千金を企む「ブロッコリーラッパー」
彼らは「病弱なタケダ先輩」らの力を借りて、自分たちの曲を作りライブをやろうとしている。
そんなある日、高校の同級生の千夏が東京から帰ってきた。
千夏は高校を中退して東京でAV女優として活躍し、また地元に帰ってきたのだった。
些細なすれ違いから、千夏のことを巡って次第にラッパーたちの夢がバラバラになっていく。
やがてイックは夢をあきらめるかどうかの決断を迫られる・・・・。



さっきも言いましたが、正直めっちゃ低予算感が出まくってます。
他の映画と続けてみたら、違和感が抜けないくらいしょぼい。

でも、逆にそれが、サイタマの田舎(?)で、しょーもない閉塞感にとらわれている
雰囲気を出しまくっていて、逆にリアルで、ありな気がします。
(ちょっと種類違うけど、「呪怨」のビデオ版も同じようにしょぼい映像だから
かえって怖さ倍増になったのと同じ効果ですね)


で、
多くの人が言う通り、この映画で最高に良いのはラスト!
これはかなり泣ける。
決してお飾りなラストにしないで、こういう風に終わらせることができたのは
すばらしいとしか言いようが無い。
このシーンを見るために、この映画を最後まで見る価値があると思う。


マスコミや評論家は、ニートだ、フリーターだって言うけれど、
この国は、ろくに仕事もできない時代遅れのオッサン連中の雇用を守るために採用を絞ったり、
働いている若者がそのオッサンを養うために給料以上に重労働に苦しんだり、
選挙になれば、年寄りの利権や、ハコものばっかりの地方の票を守るために、税金が使われている。

反面、若者は雇用機会が奪われ、役に立たない教育を受けさせられ、意欲を失っている人も多いと思う。
売れているものだって、半分はできレースだろう。

そんな状況の中で、この若者達が接しているリアルな現実がある。
ある種、サッチャー時代のイギリスの閉塞感を描いた映画を見ているようだった…


さて、そんな中、この映画、そのまま見ても楽しめますが、
入江監督の発言を目にした時に、なるほどーという視点に気がついた

「映画を見せようと努力すればするほど貧乏になる。それは映画自体や作り手の評価とはまったく別ものだ」
入江監督はこの映画を撮っている時に、どーしても貧乏になり、仕方なく埼玉県に引っ越したそうな。

どんなに良いものを作っても、それがきちんと経済的に成り立たない社会。
なのに、どこもかしこも「なんとか総選挙」とかやってて、それが金になる社会。
それってどーなのよ、と。

このラップしている主人公達のラップ、
正直うまいんですよ。韻もきちんと踏んでいるし。


でも、それが理解されず、全く食っていけない現状。
みんな自分らしくない生き方を強いられる現状。
自分らしく生きるためには甚大なる苦労を強いられる社会なのかと。

この映画を見て、思ったのが
感動とか、泣きとか以上に、
こんな映画が成立する日本という国の社会構造への怒りをオイラは感じたな。

すばらしい映画です。



女優みひろは、独特の魅力がクール☆

posted by 107gou at 18:04| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月11日

【映画レビュー】ベルベットレイン 〜男のセクシーを知りたいか〜


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とまた煽ったタイトルですが、こんばんわww
最近すっかりハリウッドより、香港とかの映画のほうがお気に入りです。

そんな中、香港の新世代監督として注目されているらしいウォンジンボー監督のデビュー作。
何やら、第二のウォンカーワイとか言われているらしいから、ざわざわしちゃう。


香港四天王と呼ばれる俳優のうち、
「インファナルアフェア」で知られるアンディラウと、
ジャッキーチュンの二大スターに、
若手筆頭のショーンユー、エディソンチャンという
「インファナルアフェア」のコンビ。

脇役やプロデューサー陣も「インファナルアフェア」組が出ているという…

これでトニーレオンも出てたらカンペキにインファナルアフェアなんですけどね…
なメンツです。

一言で言うと豪華メンバーが脇を固めてくれるところに、
この監督の期待値の高さが見え隠れしているねって話。


ストーリーは、


黒社会を牛耳り尊敬も集めている大ボス、ホンに暗殺計画の噂が立ち上る。ホンの忠実な弟分で冷酷無慈悲なレフティは、暗殺を阻止せんと周囲に目を光らせる。そんな中、ホンの妻に息子が生まれる。守る者が出来たと決意を新たにするホンと、これを機に引退を勧めるレフティ。固い絆で結ばれた2人にも、いつしか微妙な確執が生まれていた。一方、一旗あげようと目論む若きチンピラのイックとターボは、ある暗殺計画の実行者を選ぶクジ引きに参加するため会場のディスコへ駆けつける。そして、みごと賭けに勝利したイックに暗殺用の武器が手渡される…。





いやーラストシーンで、
「え!?」ってびっくり。
この発想はありそうでなかったなぁ…

途中までは
「インファナルアフェア」とかの香港マフィア系のノワールムービーの流れかと思ったんだけどね。

のし上がっていくために男達は色んなものを犠牲にして、そして頂点に立ったら立ったで、
守るものができる。そして頂点を守るためには、また何か犠牲にしていく…ときにそれは守るべきものだったりする…

なんか香港マフィア映画って、男の生き様を教えてくれるよなーって思う。
ゴッドファーザーもすごいけど、香港のマフィア映画のほうが自分には男の生き様としてしっくりくるな。

それにしても今作のアンディラウのセクシーさがハンパじゃない。
最後の「妻子を守れてこそボスなんだよ」って言い放つシーンは男だったら鳥肌モノのかっこよさです。
頂点に立って、守りに入ったんじゃない。守るべきものを守れてこそ、頂点なんだと。

これはボスじゃなくても、バリバリ働いて社会的にそれなりのステータスを獲得し、
幸せな家庭を築き、守るべきものをもったサラリーマンの男にだって言えることだよね。
それくらいの意識で戦えているか、というか。

のし上がるために、親友を守り腕を失う男、
裏切りや、愛…
戦うことを選んだ男の生き様はセクシー。

女性には、
こういう男をかっこいいと思える女性になってほしいなーとかも思う映画でしたー。





それにしても香港は同じ俳優ばっかり出てくるね…

posted by 107gou at 23:50| クアラルンプール 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月04日

【映画レビュー】トロンレガシー 〜さりげなくシリコンバレーをdis?〜



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さーて、映画館上映では結構「見たい!」なんて人もいたトロンレガシー。
実にダフトパンクな世界観がかっこいいぞ、と気になっておりました。
(実は意外とSF嫌いじゃない)

1982年の名作「トロン」の続編?という形になっていて、
当時主演だったジェフ・ブリッジスやら一部、踏襲しているものの、
当然、リアルタイムで見てた人は観客に半分もいないよね、ということで、
関係なく楽しめる一作であります
(なんとなく前作見てからのほうが楽しめそうだけどね)


というわけで専門用語満載のストーリーを

エンコム社のCEOとなったケヴィンの謎の失踪から20年後。27歳に成長した息子サムは、父の友人アランが父から謎のメッセージを受け取った事を知らされる。手がかりを求めて父の経営していたゲームセンター跡を訪れたサムは、起動していた物質電子変換装置によってコンピューター内部世界へと送り込まれてしまう。漆黒に包まれたコンピューター世界・グリッドで、命がけのゲームを強いられるサム。謎の女性・クオラに助けられた彼は、父ケヴィンと再会し失踪の謎を突き止めるため、未知の敵との過酷な戦いに身を投じていく




もう一言でいうとコンピューターグラフィックスの世界はここまで
ビューティフルでスタイリッシュな世界を作れるのかーってところ。
そういう意味では、アバターと近い楽しみ方ができる。

スピード感があって、直線的で、LEDのネオンのような光満載の
スタイリッシュなデジタル世界は、それだけで一見の価値がある。
とにかくめっちゃかっこいい。
(マトリックス並み)

映像は最後まで徹底してキレイ。
もう御年60代の今のジェフブリッジスと、
30代の頃のジェフブリッジスをテクノロジーで共演させちゃうなど
映像的には見所満載。
後に「トロンレガシーに衝撃を受けて映像作家を目指した」なんてクリエイター出てきそう。


しかーしだ、映画評論を勝手にしている身としては、こんなことにだまされちゃいけない。
なんかおかしいぞと。

このすごい世界観に目が慣れてくると
途中から一斉に退屈感が増してくるのだ。

そう別に大したドラマなんて無いから。
こういうデジタルな世界を描く映画だからこそ、
生々しい人間の感情のドロドロした部分に触れたいわけでして…


その点、
嫉妬や欲望によってダークサイドに落ちていくダースベイダーなど
魅力的なドラマを描いたスターウォーズがどれだけ傑出しているかを痛感するわけだ。


なんかねー
「そこ行け!チューしろ!ラブシーンだ!」とか
「いけ、ぶっ殺せ!」ってとことかで奇麗にまとめちゃうのが
ウォルトディズニー配給の残念なところです(笑)。

普通ならそこで絶対ヌードで出てくるだろう〜とか
そういうのをごまかすところがディズニーの気に食わないところで。

いや別にポルノ的なシーンを期待しているんじゃないよ(笑)
ただリアリティが欲しいというか。
だから良い脚本を書けるクリエイター、
それこそ、J.J.エイブラムスとかスピルバーグに撮ってほしかったなーと
デヴィッドフィンチャーとか撮ったら、もっとダークサイドな世界で
バットマンみたいになったかな?



まぁそんなことを言いましたが裏を返せば安心して見れる映画で、
無難にハリウッドらしい映画を楽しみたい人には安心しておススメできますよ。
(逆にフランスとか、香港のノワールな映画とか好きな人はおススメしません、当たり前か:笑)


まぁそれはともかく監督が建築学を専攻している現役の教授だけあって、
非常に緻密なプロダクションデザインは改めてすばらしい。

いちいち建物や構造物が細かい…笑。
(これさディズニーランドか、ディスニーシーでアトラクションにしたら、
超楽しいと思うよ。)


そして、あえてちょっと「ん?」って思ったのが、
この映画ってさりげなくシリコンバレーの企業達を皮肉ってるのかなぁ?
なんて邪推しちゃいました。

すべてデジタル世界に新しいリアルを作ろうとするも、
デジタルに現実の世界が飲み込まれる恐怖を描いたり、
プログラム達が暴走するとか、
なんかGoogleやfacebookを批判しているみたいだし、

金儲け主義に走ってOSを作る会社ってのもマイクロソフトっぽい。
結局、世の中をデジタルによってフラットにしていくシリコンバレーって
コンテンツを独占して利益を得ていたハリウッドからすると、
利権を破壊する憎き奴らなわけで。
ディズニーなんてまさにその典型。

さりげなくこんな安全そうな映画でチクリとやってきたかな?
なんて、考え過ぎ?



余談ですが、オリビアワイルドがたまんなく、やばいです。
黒髪ボブがかわいすぎます!!!!!!!!!
ボブ好きは要チェック。
(逆に普通にロングの時はうーん顔がヨーロッパって思った:笑)





ジェフブリッジスはかっこいい…
posted by 107gou at 23:10| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月03日

【クリエイティ部】ビヨンセのパクリ疑惑に、日本人クリエイターが関与!?

と、なんだかゴシップっぽい釣り的タイトルですいません。
タイトルの表題に入る前に、KAGEMUというクリエイターパフォーマンス集団を知ってますか?

なんかすごいんです。日本の伝統的な「和」をモチーフに
映像とダンスパフォーマンスの融合をしているんです。
いや一見にしかずということでコレを見てください。

◎Black Sun / KAGEMU


すごすぎて、一気に見てしまった…

そんな彼らですが、またタイトルに戻って、

先日のビヨンセのBillborad Music Awardでのパフォーマンスを見てください


Beyonce Performs “Run The World” @ The 2011... 投稿者 thehiphopconsultant


「!」


これ、制作したのは前に見せたKAGEMU!…ではなくて

ニューヨークを拠点として活躍する
日本人メディアアーティストのKENZO DIGITAL MEDIA
という方らしいのですが、これを制作がきまった背景として、
ビヨンセが彼の別の作品を見て、ぜひ!となったかららしいんですね。

それがこれ


うーんそっくりです。

というわけで、今ちょっと一部で問題になっているという訳です。


正直パクったのかどうかはわかりません。
世界で活躍するクリエイターがすぐパクリとわかることをするか?とも思いますし、
同時にあえて先行してパクって他者を押しのけて這い上がるなんてこともありな
世界なのかもしれません。


ただどちらにせよ、グローバル化の流れの中で、
クリエイターが色んなインスピレーションを求めて、
うっかりパクリになってしまうことってあると思います。


自分もよく音楽を作るとかに、
あーなんかいいメロディができたぞー!とか思ったら、
実は結構前に耳にしていた他人の曲だったり…
気がつくことができればいいけど、うっかり気がつかなかったら
そのまま世に出してしまうかもしれない。


他人のアイデアにインスピレーションを受けたり、
それをサンプリングしたり、オマージュやパロディというのも
現代ではまったくアリだとは思います。
そしてこれだけたくさんの情報が世界を飛び交うんだから、
パクリに近いスレスレのこともおきうるのは当然だと思います。

しかし、それをパクリと言われないためにも、
自分なりの解釈をしっかり持たないとこんな風になっちゃうんだろうなと思う。
自分のオリジナリティをしっかり打ち出すには、インスピレーション源に対する
深いリスペクトと愛情を示すことなんじゃないかなと思う。


わかりやすい例でいくとタランティーノ。
彼は色んな映画やコミックから要素をたくさん抜き出しています。

例えば

KILL BILL



日本のチャンバラや任侠映画、そしてブルースリーからのオマージュだらけです。


衣装まで完全一緒やー

これを誰もパクリとはいいません。
ここにタランティーノなりの愛情とリスペクトが存在しているからです。

この辺が難しいよね。
クリエイターとして世界中の色んなインスピレーション源を得られるようになった代わりに
ものすごくオリジナリティが問われる時代になったのかもですね。



posted by 107gou at 15:35| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | クリエイティ部(ちょっとクリエイティブなオハナシ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月01日

【RADIO107】最近のヘヴィーローテーション 〜夏バテ前はわりとアゲアゲw〜


こんばんわー。
いつになくブログ連続更新。

最近、やってなかったヘヴィロテ更新。

うーん、わりと新譜をダラダラ聴いたりしてます。
こうも暑いと、あまり頭使わないで聴ける曲を聴きたいものでして…

というわけで行ってみよー



●Run The World / Beyonce



先に言っておくと、私はビヨンセの曲が基本的に好きじゃない。
ただでさえ暑いのに、暑苦しい…。
この曲も最初聴いた時に「え〜大丈夫?」って思うわけですよ。

でもなんとなーくリズムにハマっていくパターンです。
まぁサンプリングの原曲であるMajor Lazorがかっこいいだけで、
パフダディなみにズルいと思うんですけどね。

ドラムだけでゴハン3杯行けちゃう曲。


●She Ain't You / Chris Brown

Chris Brown - She Ain't You (Official Music Video) from Gino Brown on Vimeo.



このクリスブラウンも、別にファンんじゃないのに結構聴いている。正直センスのいい曲が多いよこの人。
まさかのマイケルジャクソンの「Human Nature」使い。
こいつはズルい。実にずるい…
ちょっとだけ90年代のヒップホップソウルなところも、私世代にはもっとズルい…
ほんとに悪いオトコですよ…こいつは(笑)


●Best Love Song/ T-Pain feat. Chris Brown


クリスブラウンで言うと、久しぶりのT-Painさん。これも最初なんとなーく「は?また同じような曲作ってやがる」と
聴いてたんですが、ちょこちょこ聴いていると段々「結構、いい曲じゃね?」と思えてきたという…笑。
T-Painってぎりぎりのところで、「なにげにいい」とふみとどまる力がすごい…


●Top Of The World / The Cataracs feat. DEV


最近私がハマっているのがこいつら一派。誰?って思うかもですが、
Far East Movementの大ヒット曲「Like A G6」などを手がけたプロデューサーです。
まさかの自分たちもデビューなんですが、この曲はクソかっこいい!
超COOL!


●The Edge Of Glory/Lady GaGa


MTV VMAのガガのパフォーマンス見ました?ホント感動しちゃいますよね。
もはや向かうところ敵なしなガガ様の新曲。
意外や意外、結構普通な感じの曲です。
80年代のハードロックみたいなストレートな曲。
でもある意味、これくらい直球でポジティブな肯定精神がこの人すばらしい。
Judasもめっちゃ良かったけど、なんとなくこの曲を。夏をポジティブにね。
いやー、好き嫌い抜きにして、
やっぱ他のアーティストとはクオリティ的にも頭一つ抜けていることは否めない。

あとアルバムもう一枚でマドンナ二世になれるんじゃないかな?


●She/ Tyler The Creater feat. Frank Ocean


さて、ド派手なヒップホップ界に突如現れた、反逆児集団OFWGKTAのリーダー的存在
タイラーザクリエイターの新曲です。
いやーヒップホップ好きなストリート魂を焦がしてくれる奴らです。
今回注目なのは、このクルーOFWGKTA(名前覚えられん)の
もうひとりのメンバー、Frank Ocean。

エッジィなグループのわりには、ずいぶんと王道な美メロ系な声をしているのがおもしろい。
このビデオも超シュール。
タイラーやべぇ。


●Rope/ Foo Fighters


ロックないじゃん!ってつっこまれそうですが、フーファイターズの新曲も聴いてます。
なんかもうギターを弾く姿とか、若干親父バンドっぽくなってるんですが、
それでも、こうやってロックし続けてくれるのは嬉しい…
なんかジジイになってもフジロックとか出てくれそうで、The WHOみたいになってくれんかと、期待…


●Sanctuary / Gareth Emery


ちょっと暑苦しかったんで、一転して涼しい感じで☆
もう明らかにキラキラなハウスブームが去り、次はトランスの復活かなと思っています。
そんな中、世界ランキング7位のスーパーDJ、Gareth Emery。
先日来日しており、ageHaで見てきたんですが、この曲もかけてましたよ。
やっぱりこういう曲を、イビサのビーチとかで聴きたいなー。


●Not Gving Up / Armin Van Burren


また連続しますが、トランスです。
実は最近、一番聴いているのが、こういうプログレッシブトランス。
世界ナンバーワンDJのArminも聴いてますよ。
これもそんなに新しくないかもですが、夏にはいいのでは?


●MR.TAXI /少女時代


いきなりラストにこれかよ!って感じですが、いやーこれカワイイっ(我ながらキモっ)
やっぱり完成度が高いよ、K-POP。
音楽で聴くより、ビデオで見るほうが好き。そりゃそうか。
というか、K-POPは、着うたなど多彩な音楽形態にものっかるよう
フックがしっかり計算されていて、非常にポップとして高性能です。
この完成度に日本の音楽はついていけるのか?って話ですよ。


というわけで、わりと浅はかなヘヴィロテになっちゃいました。
わりとアゲアゲで夏への期待感ってとこでしょうか。
本当に真夏になったら、またちょっと気分はチルアウトな感じになるかなーとか思いつつ。
posted by 107gou at 01:13| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | RADIO107号室(音楽紹介しながらラジオ風にブログする) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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