2008年08月19日

【映画レビュー】エディト・ピアフ 愛の賛歌 〜フランス女優の意地〜

76770c8b-s.jpg


さて、相変わらずですが、
日曜夜に、うっかり見てしまい夜更かししてしまった映画です。


まぁ主演女優のマリオン・コティヤールが
フランス女優として49年ぶりにアカデミー賞を受賞したことで
話題にもなりましたこの映画。

20世紀前半に実在したフランスのシャンソン歌手のエディト・ピアフの
一生を描いた映画です。
正直、この凄すぎる眉毛にヒイてしまい、なかなか
避けていました(笑)。




ストーリーは、
1915年にパリのベルヴィルで生まれたエディットは幼くして両親と生き別れ、
祖母が営む娼館に身を寄せる。一度は失明したものの奇跡的に回復し、
後に大道芸人の父に引き取られ、日銭を稼ぐためにストリートで歌っているところを、
名門クラブのオーナー、ルイ・ルプレに認められ、その歌声から“ピアフ(雀)”と名づけられる。
やがて世界的なスター歌手となった彼女は生涯最愛の恋人マルセルと出会うのだった。・・・


というものですが、
とにかくドラマチックで、激しく揺さぶられる映画です。
というか、どこを切っても、明らかにワンランク、レベルが上の映画。
軽くはないけど、重過ぎない。でもしっかりと腰すえて見たい映画。


ちなみに、エディトという歌手は、娼館で育つなどパリの下町っ子なわけです。
パリって言うとオシャレなパリジェンヌなイメージもありますが、
エディトの歌は、歌詞も下品。だけど、人の心を揺さぶるものがある。
それは、きっとエディトという人が実はすごく純粋で、自分に正直、
そして、等身大の「リアル」な歌を歌っているからなんでしょう。

なんだか、ジャンルこそ違えど
現代のストリートの若者のラップや、
ギターを抱えて歌ったグランジロックと同じなのかもしれない。


見所としては、やはりエディト・ピアフを演じた
マリオン・コティヤールの凄すぎる演技。

監督に「トランス状態になれ」と指示されたらしく、
もう本人の姿が跡形もないくらい、乗り移った感じになる。
イタコかよってくらい(笑)。

若い18歳のエディトも、
晩年のボロボロになったエディトも見事に演じ分けてる。
同じ人とは思えないくらい。
ギャーギャーしゃべる、しゃべり方とか、
これはマジですごいと思った。

でも実際のマリオン・コティヤール見ると
こんなキレイな人なのねー。

e48cac88.jpg

で、思ったんやけど、
フランスの女優は、アメリカの女優以上に
自分の殻を平気で破るなーって思った。

やっぱり汚れた役とか、やるときでも
アメリカの女優は
「ほら、私は殻を壊して、ここまですごい演技してるのよ」って
感じが多い気がする。そこまで「やりきりました」ってことが目的というか。
どの役を演じていてもあくまで
「キャメロン・ディアズ」だったり
「ニコール・キッドマン」が映画に出てるからみる、みたいな。
やっぱり「オンナ」の部分は捨てきれないというか。

まぁ「モンスター」のシャーリズ・セロンは結構すごかったけど、
あの人は正確には南アフリカ出身の方ですからね。


でもフランスの女優って、そこは激しくストイックで
「だって、その役には必要なんだから、アタシがどう見られるかなんて
どーでもいいのよ」って
なりふりかまわずオンナも捨てさる気がする。
※だからラブシーンも激しい気がする。

ベアトリアス・ダルとか、ソフィー・マルソーとか結構すごいよ。
あと、おとなしそうに見えるけどジュリエット・ビノシュもそれなりに
やるときはやるし。

まぁフランスの女優がハリウッド映画とかに出てると
わりと普通になったりもしているので、
監督の演出や、ハリウッド的な事情みたいのもあるのかもしれんが。
(アメリカの女優でも、クロエ・ゼヴィニーとか結構すごいしね)

そういう意味で、この映画が
アカデミー賞を取ったって、フランス女優の意地とプロ意識を感じるなー。

そんな女優のプロ仕事が見られるだけでも価値ありですよ。


【関連リンク】

エディト・ピアフ 愛の賛歌(公式サイト)

レザボアCATSさんのブログ(たまたま発見。とてもよい映画評です)
posted by 107gou at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/104982587
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック