2009年09月21日

【映画レビュー】ウォッチメン 〜ヒーロー稼業は楽じゃない〜


2758a1909fa0fdbe247a3210.L._AA240_



さてー結構な話題作のはずが日本では地味ぃーに始まり
地味ぃーに公開終了してたこの作品。
伝説的なアメコミの映画化を、
かの「300」のザック・スナイダー監督が実現。

ええ、「300」が大傑作だっただけに、期待も高まるわけですよ。

というわけでストーリーは、
ベトナム戦争、キューバ危機など数々のアメリカの歴史の事件の陰には、
人々を見守る“ウォッチメン”と呼ばれる監視者の存在があった。
しかし、1985年のニューヨーク、米ソ間の緊迫状態が続く中、
政府により活動が禁じられていたウォッチメンの1人、エドワード・ブレイクが暗殺された。
そして、それを「ヒーロー狩り」ではないか?と疑った元メンバーのロールシャッハは
旧メンバー達を尋ね始める…


うーんよくわかんない?
そう、これね絶対賛否両論分かれるだろうね。

最初の40分くらいは
ワンサカでてくるキャラクター達の関係性やら、
ウォッチメンって何?とかを理解するのにひたすら追われます(笑)。

あれ、こいつ誰だっけ?っての満載です。
(これをツインピークス現象とオイラは呼ぶ:笑)

段々理解してきて、やっとこの映画の深さを知る感じです。
アメコミのヒーローモノとしてはバットマンに近い。


この映画のポイントは、
ウォッチメンと呼ばれるヒーロー達は、
決してスーパーマンだったわけじゃなくて
コスプレして顔を隠す強盗が増えたから、
警察もコスプレして、法じゃ裁けない悪人を法の外で裁こう
という集団なわけです。
そんな、一歩間違えば悪徳警官になりそうな集団は
マッドな奴で満載なわけです。

アメコミでヒーローなんて言っても、
現実社会に、コスプレして街中で戦いまくる「ヒーロー」なんて
いたら不気味でしょうがないでしょ?
バットマンとかいきなり隣に現れたら、ただの変質者でしょ(笑)。
で、結局、市民から「ウォッチメン(=監視者)を誰が監視すんだよ」
って抗議を受けて、活動停止命令が出て、彼らは引退してしまう。

ヒーロー廃業後の彼らは
一般社会人になる奴、なぜか原子力実験の影響で本当にエスパーみたいな超人になっちゃう奴、
いまだに非合法ながらアングラにヒーロー稼業を続ける奴、など色々いるわけです。
まぁヒーローって仕事も大変ねって。
彼らも完璧な人じゃないんですよ。


でも、そもそも正義って何よ?という問いかけや
平和って何?って問いかけが
彼ら「元ヒーロー」達の苦悩や葛藤からにじみ出てくる。
そういう意味で非常に文学的なんです。

彼らにしてみれば
「俺らだって好き好んで、変なマスクとかして戦ってんじゃねーやい」
みたいなところもあるし、
「平和とかよくわかんねーよ」みたいなとこもきっとある。

でも、ヒーロー=平和とか守る人なのに、自分は普通の欲望とかに負ける人間
みたいな内面の葛藤もあるわけです。

そういう意味で、非常に哲学的。
それがこの映画の良さでもあり、悪さでもある。


あまりにも壮大なテーマを掲げすぎて、
風呂敷広げすぎちゃった状態になっちゃいます。
そして最後にそれをまとめにはいるから、さぁ大変。

まぁなんとかまとまった感はあるけど、
結構、長ったらしく感じたかなー。
でも非常に奥深い映画。
少なくともファンタスティックフォーなんか見るなら
こっちのほうがよさそう。


バットマンが抱える「自己矛盾」を理解できる方にはオススメ。

でもアクションシーンはさすがのかっこよさですよー。
続編も作るらしーね。
posted by 107gou at 21:56| 愛知 霧| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/128551217
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック