2013年03月16日

【映画レビュー】コネクション マフィアたちの法廷 〜ヴィン・ディーゼルって演技できるんだ〜


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さて、映画レビューがめっちゃたまっております。。。。
これも正月に見た映画です…アカン。
実話のマフィアの法廷ものですが、なかなかの良作でした。

でわ。

ニュージャージーで悪名高いルッケーゼ・ファミリーの一員であった
ジャコモ・“ジャッキー・ディー"ディノーシオ。
ジャッキーは保護観察期間中に従弟に撃たれるが、仲間への愛ゆえに彼をかばう。
その後、麻薬取引の現場を押さえられ30年の刑を受けたが、連邦検察官のショーンから、
刑期を短くする見返りに仲間を裏切る証言をするよう司法取引を持ちかけられる。
しかし、ジャッキーは仲間への裏切り行為を拒否。そして被告人でありながら自らの弁護も行うという驚くべき行動に出る。
法廷での様々な駆け引きを乗り越えていくジャッキー。
その度胸、意志の強さ、そしてファミリーへの無条件の忠誠心で、裁判官や陪審員、時に猜疑心に囚われた仲間の被告人をも自分の味方にしていく―。






検察に罪を問われ、
「家族だ、仲間だ」とか言いながら、自分が生き残ることばかり考えている同じマフィアの仲間からは疎まれ、
でも、本当に大切なものを大切にしているのはジャッキーだということがわかる。
なかなか巧い映画です。

もっとも法廷ものなども特異な巨匠シドニー・ルメットなので、
演技が非常にみんないい。

大事なシーンなのに、いつものノリで自然体で行動しちゃうジャッキーに
誰もが魅力を感じるはず。
本当に実在した人物なんだよねー。

パッケージがシリアスっぽいけど、
コミカルな要素もあるし、普通に人間ドラマなところもあるので、
見やすいです。


シドニー・ルメットの映画監督に関する本を昔読んだことがあるんですが、
彼は、リハーサルをすごく重視していて、恐らく、リハーサルを重ねることで
演技が自分のモノになって、自然になっていくまでやったんでしょうね。

きっとヴィン・ディーゼルも引き出されたんだろうなーって思う。
ヴィン・ディーゼルっててっきりプロレスラー出身か何かと思ったら、
普通に俳優だったのね(失礼)。



面白いし、巧いけど
決して、新しいタイプの映画じゃない。
でも間違いない感じです。





posted by 107gou at 11:55| クアラルンプール ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月11日

【映画レビュー】イザベラ 〜マカオの街並で、心暖かくなるスタイリッシュなムービー〜


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またまたアジア映画です。
香港映画はかなりたくさんみましたが、マカオというのは珍しいなーと。
ちょっとみてみました。

ストーリーは
1999年、中国返還を目前に控え、街の混乱、警官の横行がはびこるマカオ。
乱暴者で女好きの警官・馬振成は、ナンパで関係を持った女・張碧欣から、彼女がまだ未青年で
しかも自分の実の娘だと告白され、ビックリ…!!
その後2度と会わないつもりでいたのに、碧欣にしつこく付きまとわれ、困惑する振成。
よくよく話を聞くと、振成の元恋人で碧欣の母である張麗華が去年肺ガンで亡くなり
碧欣は天涯孤独になってしまった上
家賃の滞納で、大家からアパートを締め出されてしまったのだと言う。
振成は仕方無しに碧欣を自分の家に置いてやり
行方不明になった彼女の愛犬イザベラをも一緒に探してやる事にする。
母親のかつての名前“イザベラ”と名付けられたこの犬が消え、碧欣は失意のドン底なのだ。
振成と碧欣、共に暮らす内、ギコチなかったふたりの関係にも、徐々に不思議な絆が芽生えてくる。
ところが、楽しい日々に水をさすような出来事が…。


これはなかなかよかった。
ストーリー自体はベタなんですが、
主演の2人がめちゃくちゃいいし、センスがいい。

父親役のチャップマン・トーは、香港映画の常連で
わりとアホなチンピラとかの軽い脇役が多くて、それはそれで
なかなかしっかり脇を固めてくる実力者だなーと思ったけど、
この映画でも素晴らしい演技を見せてくれます。
ちゃらんぽらんしてたのに、娘との暮らしで変わってくる男の姿を
変にイケメンじゃないからこそ、リアルに感じられる。というか目がいい。

そして娘役のイザベラ・リョン。
というかスーパー超絶美人なんですがヤバくないか?
か細いのに、目つきがキリっとなっているところが
強がってるけど、本当は愛情を求めるツンデレな感じでまた役に合っている。
(この後、やっぱりハリウッド進出したらしい)

マカオという町はポルトガル領だっただけあって、ヨーロッパの街並を残しているらしいんですが、
まさにそんなおしゃれな感じに、一度行ってみたくなったよ。
だから、というわけではないんですが、
映画のストーリーや作り的には非常にヨーロッパの映画っぽいなーって思った。

ヨーロッパ映画好きで、アジア映画はちょっと…という方の入門編におすすめです。

あとインファナル・アフェアやエグザイルといった映画で
渋いかっこいい系を演じているアンソニー・ウォンがいい加減な仲間役で出てて、
これも香港映画ファンとしてはかなりツボ・
いつも何か食ってるし。



絶対ハーフでしょー。
posted by 107gou at 22:07| クアラルンプール ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【映画レビュー】西瓜 〜台湾キッチュポップ&ド変態(だけど歴代興行収入一位w)〜


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さてと、わりと世界中の映画を見漁っているのですが、
これもヤバい。
05年台湾興行収入第一位!
05年ベルリン国際映画祭 銀熊賞受賞!
とかとか。

まずはストーリーを
極限の水不足が続き、人々が西瓜ジュースでのどの渇きを癒している台湾の街。そんな中、久々にパリから帰国したシャンチーは、偶然にも昔路上で腕時計を買ったことがあるシャオカンと再会する。次第に惹かれ合う2人だったが、シャオカンには彼女に知られたくないある秘密があった。

※予告編が見つからず…すいまてん



うーん。難しいセンスですねー。
主人公がAV男優ということもあり、性描写は結構露骨ですし、
それもアジア的な生々しい感じでいくんで、好き嫌いは分かれそう。

いちいち突拍子もなくて、
一体なんで?って突っ込むところがたくさんある。
あとシーンの合間に謎のミュージカルシーンとか挿入されるし。

でも段々ラストにいくにつれて、思うのが、
えげつない描写のわりには、メインテーマは結構普通のほっこりした純愛ラブストーリーなんじゃないかと。
それがエロアホなエクストリームな描写にのっかってくるだけで、
そういう意味ではタランティーノ的でもあるし、かわいらしい映画なのではないだろうかと。

おそらく、この映画における西瓜というのは、
セックスのシンボルなのかなと思う。

AV男優のシャオカンは仕事柄セックスをして、そういうのにうんざりしていて、
酷暑で水不足になっている台湾で、代わりに流行っている西瓜ジュースがなんだか嫌い。
いっつも水を飲んでいるのは、西瓜ではないもので心の乾きも癒したいのかなーと。

でも、シャンチーは、たぶん退屈な毎日で欲求不満で
家で西瓜ジュースを飲んでいる。

そんな二人が惹かれ合っていくシーンとかは結構かわいらしい。
でも、そこはエクストリームな映画なので、二人の心の動きや距離を
どーしーよーもない感じで描く。

そして二人の距離が極限に近づく衝撃のラストシーンへ。
この映画のラストシーン。
結構たくさんの映画を見ている自分でも、いろんな意味でかなり衝撃だった(笑)。
というか相当ウケた(笑)。
そしてそれで映画をあっさり終わらせたところにもウケた(笑)。

全体的な表現としてアジアの汗臭い裏通り感あふれるキッチュでポップな感じ満載なので
アジア旅行とか好きな方はこの空気感を楽しめるかもしれません。
私的には私の大好きな映画「ドリアンドリアン」っぽくて好き。
(過去レビュー: 【映画レビュー】ドリアン ドリアン 〜強烈に匂うものほど、甘く美しいらしい〜


男優さんの無口でクールな演技と、ミュージカルシーンでの躁状態の演技のギャップが
半端なくて最高です。

ただ、描写は結構過激めなので、一緒に鑑賞する方を選んでご覧くださいませ。



西瓜ジュースってマズそうやな。
posted by 107gou at 21:49| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月31日

【映画レビュー】ドライブ 〜アメリカの高倉健さん的な?〜


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スーパーチューズデイに続き、ゴスリング祭りです。
カンヌ国際映画祭でも大絶賛された映画「ドライブ」。
何がそんなおもろいんじゃ?とチェックしてみました。
主演は、やはり若手ナンバーワンのライアン・ゴスリング。
今度は寡黙な主人公を演じてます。

ストーリーは、

自動車修理工場で働く孤独で寡黙なその男は、卓越したドライビング・テクニックを買われ、映画のカースタントマンとして活躍する一方、夜には強盗の逃走を手助けする闇の仕事も請け負っていた。そんなある日、同じアパートに暮らす人妻アイリーンとエレベーターで遭遇し、一目で恋に落ちる。次第に距離を縮めていく2人。彼女の夫スタンダードは服役中で、今は幼い息子との2人暮らし。ほどなくスタンダードが出所してくるが、彼は服役中に多額の借金を背負ってしまい、強盗を強要されていた。男は妻子のためにスタンダードの強盗計画のアシストを引き受けることにするのだが…。





やー、ゴスリング無双ですね。
イケメンなだけじゃなくて、演技の幅が広い。
チャラい役だけじゃなくて、
こういう無口でクールな役もこなせるんだね。無理がなくて違和感がないから世界感に入り込める。

ストーリー自体はシンプルなんですが、
映像とかだけでここまで魅せるのはすごいですね。
セリフは普通にありますが、余計なセリフがない。
余計なシーンもない。余計な演技もない。

ミニマルにムダ無くまとめるのは見事だなーと。
だから、胃がもたれない感じがする。

でも決して何も無いというわけじゃなくて、
結構どぎついシーンもあったりする。

イマドキのホラー映画などじゃ当たり前のバイオレンスシーンでも、
逆に強烈に感じるから不思議。

ずっとあっさりしたものを食べてて、急にハンバーガーとか食べたら、
ちょっと胃がびっくりする感じ。

それも含めて上手い。
最近、変なアメコミシリーズものや、続編ばっかの映画が多い中で、
こういうオリジナルの脚本に挑戦する監督達がいるから、映画はまだ未来を切り開いて行けるんだ、と
応援したくなりました。

ただ基本的にスタイリッシュだけど、「男」な映画ですね。
男の目線で作られてるし、女性の描き方はやや浅い。
ただこの映画において、女性の洞察は必要ないからそんなもんかなーと。
個人的にはドラマ「マッドメン」の優秀な秘書役で出てたクリスティーナ・ヘンドリックスが
アホな女強盗役で出てるのがかなり胸熱でした。
やっぱりお尻はもともと大きいのね、ってとこも含めて。


とにかくアメリカっぽくないと思ったら、監督はデンマーク人。
でもスティーブン・ソダーバーグ監督に似たテイストですね。

音楽がエレクトロでやたらかっこいいなーって思ったら、
元レッチリのクリフ・マルティネス。
チ◎コソックスのバンドも大人になったのだろうか…



キャリー・マリガンはもうちょっとがんばれ。
posted by 107gou at 11:59| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【映画レビュー】スーパー・チューズデー ~正義を売った日~ 〜チャライケメンおじさんの本気の剛速球〜


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最近、シリアス系ですっかりおなじみのジョージ・クルーニーさん。
90年代にブレイクしたての時は、わりと明るくチャラい遅咲きのイケメンおっさんだったのに、
最近は政治的なメッセージの多い映画によく出ています。

本作は、自らが監督と製作もつとめて、出演までしちゃうという。
もうねーぜってー大統領狙ってるだろ、というか、
クリントイーストウッド御大のポジションも狙ってそうです

ストーリーは、

大統領候補モリスの選挙参謀スティーヴンは、モリスを大統領にするため、持ち前の野心と誠実さで相手候補をリードする若きエース
選挙戦最大の山場となるスーパー・チューズデーが一週間後に迫るなか、スティーヴンのもとに、ライバル陣営の選挙参謀ダフィが電話をかけてくる。極秘の面会を求められ、一度は拒んだスティーヴンだが、何らかの情報提供をちらつかせるの言葉巧みな誘いに負けてしまう。ダフィの目的は、スティーヴンを自陣営に引き抜くことだった。
時同じくしてスティーヴンは、選挙スタッフのインターンである女子大生モリーと親密な一夜を過ごす。真夜中にかかってきた彼女の携帯電話から聞こえたのは、聞きなれた男の声だった。
そして、ある衝撃的な告白を口にするモリー。
やがてこのふたつの出来事は、輝かしい未来が約束されたスティーヴンのキャリアを脅かし、想像を絶する事態へと選挙戦をねじ曲げていくのだった・・・。






この映画を見て思ったんですが、ジョージ・クルーニーさんはドキュメンタリーの方があってんじゃないか?と。
映画として展開や映像もスリリングだし、俳優の演技もめっちゃいい。
監督じゃない人が監督したにしては、手堅いんですよね。
でも、なんというか「フィクションとしての物語」にオリジナリティや面白さはそこまで感じなかった。
いや悪くないんですが、伝えたいことを伝えようとするあまり、物語がマジメになって融通がきかないというか。

やっぱ映画とかだと、どこかで楽しませなきゃいけないから、
「なんでそこで脱ぐんだ!シャーリズセロン!」とか
「やっぱつえーなセガール」とか
「そんなセクシーな捜査官いるかよ、アンジェリーナジョリー」みたいな
ちょっとくらい現実離れてても、観客を楽しませる要素って重要なんですよね。
この映画もあるけど、やや堅い気がする。

だけど、切り口もいいし、展開も良かったから、ジョージ・クルーニー自ら出演するドキュメンタリーの方が面白そうかなーと。

それはともかく、キャスティングがイケてるよ!
主人公は今や若手のナンバーワン有力候補であるライアン・ゴスリング。
かっこいいよねー。ってかセンスもいい。

そして脇役では世界一のフィリップ・シーモア・ホフマン・
ホントこの人は、コミカルな役も、いい人役も、極悪な役も、渋いじいさんの役も
なんでもこなせる。万能ですね。スーパー演技上手い。

記者役にマリサ・トメイ。
この人決して美人って感じじゃないんだけど、やっぱり存在感もあって
上手に役を演じきる。映画の雰囲気を壊さない、自己主張しすぎないけど
ちゃんと盛り上げてくれる素敵な女優さんです。
この役もいい感じにハマってたし。

そして美人女子大生インターンのエヴァン・レイチェル・ウッド!
キター!
本ブログではかなり激押しのエヴァン・レイチェル・ウッド。
ムダにエロいんですよ。ムダに。
出てきた時点で「お前絶対この映画で誰かとヤルだろ!なんか事件に巻き込まれるんだろ」
って読めるくらい。
マリリン・マンソンの元カノであっただけあって、
違和感がハンパないタイプですが、
ゴスなキャラを捨てて、本作ではアメリカの典型的なモテ女子を演じようとしてた
その姿はとても清々しかったけど、やっぱりこうなるのね、って展開が個人的に好感度大でした。

でもこの人の一番合う役は絶対にヴァンパイアだと思う(笑)。


ジョージ・クルーニーさんは安定の演技でした。
やっぱり渋いし、イケメンだし、オーラもあるから
医者とか大統領役とか、あとちょっと知的なアウトローとか結構似合うのよね。
でも彼は「何を演じても自分」というキムタク症候群とは無縁だから凄い。
キムタクもデブ役とかやればいいのにね(無理)
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では!


ゴスリングはかなり押しです。
posted by 107gou at 11:37| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月24日

【映画レビュー】うさぎとリザード 〜韓国イマドキ女子がかなりカワイイ、爽やか隠れ良作〜

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さて、最近なんだか韓国づいてますが、誰が韓流や!(お決まりの雄叫び)

それはともかく、最近ぼちぼち良さげな作品を掘っておりますが、
これはわりとアタリでした!

タクシー運転手ウンソルは、深夜、イェソ(霓端)駅へと車を飛ばすが、駅に着くと心臓発作を起こし、「(死ぬのは)もう少し待ってくれ」ともがきながら、ハンドルに崩れ落ちる。数日前、まだ寒い早春のインチョン空港。ニューヨークから16時間、メイと呼ばれる27歳の米国養女は、23年ぶりに生まれ故郷の土を踏むが、空港で客待ちをしているウンソルは、心臓発作を起こし、苦し紛れに通りかかったメイの腕をつかむ。その縁で、メイはウンソルのタクシーに乗り、ソンブク(城北)区ソンブク洞607-7まで行くよう頼むが、その住所に住んでいるのは、メイの叔母で、メイの両親は85年5月の交通事故で死んだと告げる。一方、ウンソルは、鼓動が2、3秒、長い時には20秒も停まり、いつ死んでもおかしくないという原因不明の心臓病を抱えていて、路肩で休んでいる隙に、財布を盗まれてしまう。叔母に泊まっていくよう言われるメイだったが、深夜、失意から叔母の家を出て、バス停でウンソルの財布を拾う。早朝、メイは携帯でウンソルを呼び、財布を渡す。こうして因縁に繋がれた二人は、再び出会い、やがて、共に過去を探す旅に出かけることになるが…





タイトルの「うさぎとリザード」

タクシー運転手の彼は子供の頃、見た「赤いうさぎ」を死ぬまでにもう一度見つけたい、絶対いた!と言っている。
女の子のメイは、背中にできたトカゲのような傷=リザードがいったいなぜ自分の体に残されているか知りたいと思っている。

その二人が過去を探す旅に出るのですが、
ストレートな結末だけど、これがなかなか良い。

展開や映像が無理がなくて、等身大な作りに非常に好感が持てましたね。
一時期の邦画ドラマの良作みたいで。


メイを演じたソンユリって、なんかアイドルグループかなんか出身らしいんだけど、
やばいカワイイ。ファッションとかが素敵すぎる。
集中できなかったw

でも演技が良くて、心を開けないんだけど、
開けないなりに、運転手に心を許し始めていることがわかる場面を
非常に上手に表してますね。

この辺の微妙な距離感とかアメリカ映画では無い感じ。
パッケージ画像はなんかシリアスドラマっぽいけど、
結構気軽に見れるさわやかな映画です。


個人的に熱かったのが、
「猟奇的な彼女」の主人公の優しい彼氏役で出てた彼が、
今回も人のいい友人役で出てるのが笑った。

見て損のない映画なんで、ちょこっと癒されたい時にはどうぞ。

めっちゃかわいいわぁ…(しつこい)
posted by 107gou at 12:10| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【映画レビュー】プロメテウス 〜スケールデカすぎるよ。〜

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はい、映画館で普通に見たのに、レビューを忘れとった。
エイリアンシリーズの前章として、かなり話題と期待をさらっていたこの作品。
別にエイリアンシリーズのファンじゃないけど、
巨匠リドリー・スコットだからワクワクしながら見に行きました!

ストーリーは、
科学者エリザベスが、地球上の時代も場所も異なる複数の古代遺跡から共通のサインを発見した。それを知的生命体からの<招待状>と分析した彼女は、巨大企業ウェイランド社が出資した宇宙船プロメテウス号で地球を旅立つ。2年以上の航海を経て未知の惑星にたどり着いたエリザベスは、冷徹な女性監督官ヴィッカーズ、精巧なアンドロイドのデヴィッドらとともに砂漠の大地にそびえ立つ遺跡のような建造物の調査を開始する。やがて遺跡の奥に足を踏み入れたエリザベスは、地球上の科学の常識では計り知れない驚愕の真実を目の当たりにするのだった……。






予告編動画を見てみると、めっちゃ面白そうでしょ?
いや確かに面白いんですよ。

ダイナミックな映像と、美しい芸術演出の両方という点では
現役の監督ではリドリー・スコットが一番だと思うのですが、
(※スケールがちょっと弱まるけど、リック・ベッソンもその気あり)
もうリドリーパワー全開な映像美と世界観はワクワクでした。
3Dで見たんですが、3Dだと映像だけでご飯3杯行けましたね。

ただ、映像のパワーにダマされてるんですが、
ストーリーが結構難解でよくわからない。
至る所に伏線が貼られていて、
「え?なんで今そんなことしたの?」
「え?なんでこうなるの?」的展開のオンパレード。

まぁそもそもエイリアンシリーズ自体が、
2004年〜2122年というありえないスケールの物語。
続編も決まっているらしいので、全編予告編みたいな映画でした。

壮大なスケールの物語作りすぎて、2時間で収まってなくて、
結局意味不明じゃねーか!と怒る観客もいそうですが、
個人的にはこういう謎めいたのは余韻が残って好きなのですが。

とりあえずプロメテウスというのは、古代ギリシャ神話の神様で
人類の起源とされて、火などを与え文明を作れるようにしたんですよね。
しかし人類に肩入れするプロメテウスに怒ったゼウスの怒りに触れて、
山に縛られて、ハゲタカに内蔵を食われる神様です。

それがタイトルですよー、っていうのがストーリーを理解する最大のヒントではないでしょうか?
「そんなの奥深すぎてわかんねーよ!」って方には、
「プレデター様が、古代人にテクノロジーを与え、マヤの神殿も作った」
という古代の謎をシンプルに解き明かしてしまった「エイリアンvsプレデター」をおススメします。はい。


余談ですが、
主人公のエリザベス役は、「ミレニアム」のノエミ・ラバス。
パンクで無愛想なキャラクターとは打って変わって、
パワフルだけど普通の女性を演じてたので、最初誰かわかんなかった。

ただシャーリズ・セロンが美しすぎるけど、いちいち存在感が残念な感じで、
やっぱりこういう大作映画では、十八番のムダ脱ぎが足りなかったんではないか?と危惧してるのであります。

ということで、マイケル・ファスペンダーの無表情なアンドロイドな演技が一番良かったのでは?
という説もありますね。
(ただ、サイボーグ役は感情表現がないから簡単というのは、
演技が下手だったシュワちゃんによる「ターミネーターの法則」でもありますが)

でわでわ。


続編に期待ですな。

posted by 107gou at 11:55| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月16日

【映画レビュー】絶対の愛 〜面食い地獄、韓国女子にgkbr〜

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韓国にはキム・ギトクという奇才としか言いようの無い監督がいる。
前に「弓」という映画を見て、独特な狂気と薫り立つ色気
を結構気に入った自分は
結構お気に入りの監督なんですが、また強烈そうな映画があったので、チェックしてみた次第。

【関連リンク】
【映画レビュー】弓 〜オンナの目ヂカラ〜

つき合いはじめて2年になるセヒとジウ。セヒは彼と永遠に愛し合いたいと思うがあまり、彼はかわり映えのない自分の顔に飽きているのでは、と不安を感じはじめる。
そしてある日、彼女は整形手術を行う決意をし、彼の前から姿を消してしまう。
突然消えたセヒを探していたジウはある日、2人でよく行った喫茶店で魅力的なウェイトレスに出会う。彼女はセヒによく似た名前だった。彼女の名前はスェヒ。次第にスェヒに惹かれていき、ジウはスェヒを愛しはじめるが、スェヒがセヒである真実を知った時、ジウは驚きの行動を取り…!?





※英語字幕ですが、映像だけでも想像つくかと。


予告編だけ見た時、ドロドロの昼ドラか!?と思ったのですが、
まぁ普通に超ドロドロです(笑)。
刺激が足りない団地主婦とかこういうの好物じゃないでしょうか(笑)。
とか言っちゃうとまともなレビューにならないので、マジメにすると
そうは言っても非常に上手くできています。

ネタバレになるから、あまり上手に言えないのですが
途中から、彼氏と彼女の立場が変化していくところが超スリリングです。
あと思ったより映像がキレイに撮れていて、それがこの映画を昼ドラみたいな安っぽさから救ってくれてるのかと。
普通に引き込まれたのでおススメ。

それはともかく、韓国の映画を見るといつも思うのですが、
韓国人の女子ってホント激しいよね。
喫茶店でカップルが喧嘩するシーンとかでも日本だと
どんなに激しくてもコップの水ぶっかけるくらいじゃないですか。

これが韓国になると、店中に響き渡る大声で彼氏をどついたり、
店の前でつかみ合いしたり…
ホント、これって韓国女子の普通なの!?
怖すぎる…
(注:韓国をよく知る人に聴いたところ、
「だから、韓国男子は優しいんじゃない?」とのこと)


うーん。そういう意味でもエスカレートしまくる
韓国(女子)って怖いねっていう映画です(違




女優さんがやっぱりキレイだけど、やっぱり整形らしい。



posted by 107gou at 23:29| クアラルンプール ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【映画レビュー】マンデラの名も無き看守 〜それぞれの立場で信じ続けること〜


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ネルソンマンデラ。もう引退してますが、元南アフリカの初の黒人大統領。
20世紀のアパルトヘイトと戦い続けた人です。
きっと歴史の教科書に乗り続け、伝記とかにもなるような人ですね。

そのマンデラが20年近く政治犯として投獄されていた時の実話?に基づいた
ストーリーです。

1968年アパルトヘイト政策下の南アフリカ共和国。
刑務所の下士官ジェームズ・グレゴリーは、最悪のテロリストとされるマンデラの担当に抜擢される
。マンデラの生まれ故郷の近くで育ったために彼らの言葉が分かるグレゴリーに、秘密の文書や会話
を監視し報告しろと言うのだ。任務に忠実なグレゴリーだったが、マンデラという人物に触れ、彼が
自由のために払っている犠牲を知るにつれ、次第にマンデラに魅了され、彼が目指す平等な社会に憧
れていく。
しかし、そんな想いが周囲に知られれば、自分の立場も妻子の安全さえも脅かされる。
家族、国、仕事、理想、良心・・・葛藤の中、それでも正しい歴史の一部でありたいと願ったある看守
とマンデラの数十年間にも渡る魂の交流が続く。。。






いやー素直に良い映画でした。
アパルトヘイトは悪い、差別をする白人なんて…って我々日本人は思ってしまうが、
当時はそれが普通で、その白人側も普通の人として描いている。
黒人達を差別する白人も別に悪人顔ではなく、家族のいる普通の人たち。
その社会の「常識」を逸脱して、正しいと思うこと、信じることを貫くのは
今の自分たちが想像以上に難しいことだったというのが
この映画を見るとわかる。

マンデラを演じたデニス・ヘイスバート、
ドラマ「24」での大統領役が有名ですが、すっかりそういうキャラが板についちゃったね。
最近、悪役に行く傾向の強いデンゼル・ワシントンの代わりに「善良な黒人」枠は
彼に決まりそうですね。すごいいい人顔だし。
いや個人的にはドン・チードルという脇役顔の伏兵も忘れんなよ…とか思いますが。

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↑隠れ名優 ドン・チードル(もちろん本作とは全く関係ない)

さて、この作品がとてもいいなーと思ったのは、
看守の妻がかなり良かったところ。

本作では信念を貫いた人が3人いる。
一人は、ネルソン・マンデラ。

もう一人は主人公である看守。

最後の一人が意外に重要な看守の妻。

最初は普通に夫の出世を祈る典型的な白人家庭の良き妻。
しかし、マンデラに影響され白人社会に疑問を持つ夫。
当然、彼女の望む出世の道に影響が出る。
葛藤はありながらも、夫に着いて行く妻。

彼女にはマンデラの何が凄いのか、男達の信念なんてイマイチわからない。
でも、彼女には「夫」という信じるものがあったから、
それを最後まで貫いた、というのが素晴らしいところ。

決して強い人じゃない普通の人だけど、信じ抜いたというのがいいね。
妻役を演じたダイアン・クルーガーが良かったです。美人だし。

※余談ですが、ダイアン・クルーガーも実は結構ムダ脱ぎ女優のカテゴリーです。
(本作では脱がないが)

なので、おっきな信念を貫いた男達を見るのもいいが、
それを不安に思いながら支え続けた妻の信念というのにもフォーカスを当ててみると
また良い味わいがあると思います

だからこそ、最後のシーンの味わいがとても深いということですわ。見りゃわかる。



ジョセフ・ファインズが中年小太りモードはファン必見w
posted by 107gou at 23:13| クアラルンプール ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【映画レビュー】ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 〜まさかの法廷モノ〜


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さてと
ミレニアムシリーズの最終作。
まずはストーリーより

宿敵ザラチェンコと対決したリスベットは、瀕死の重傷を負い病院に運ばれた。ソ連のスパイだったザラチェンコの亡命を受け入れた政府の秘密組織<特別分析班>は、事件を通じて自分たちの存在が明るみに出るのを恐れ、関係者全員の抹殺をはじめる。その標的には、リスベットも入っていた。ミカエルは仲間を集め、彼女を救うべく陰謀に立ち向かう。




※2と3一緒の予告編動画しかなかったー。

わりとアクション要素もあった前2作と変わって、今作は法廷モノ。
しかし個人的には、ダークな雰囲気の作風に一番あってた気がしてて
結構面白かった。

2ではほとんどノーメイクだったけど、ここで裁判に望む時に、
フルメイクのパンクスタイルで登場する姿のカッコいいこと。

つくづくこのシリーズはリスベットというキャラクターの魅力で成り立っていると実感。
陰謀自体はもっと破壊力あるものを期待してたので、サスペンスとしては
ハリウッドのモノに比べると微妙感あるけど、展開がスリリングなので飽きない。

段々尻上がりに面白くなるのはめずらしいね。
というわけでミレニアムシリーズはあきらめたりしないで、見続けることをおススメします。

恐らく法廷モノ大好きなハリウッドなら、きっと面白くリメイクしてくれそーね。




パンクすごい。
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2012年11月17日

【映画レビュー】ミレニアム2 火と戯れる女 〜二作目のジンクスは?〜

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さて、ミレニアムです。
個人的に一作目がまったくハマれなかったので、続編を見るのも止めたんですが
「二作目から加速度的におもしろくなる」ときいて、勇気を出して見てみた次第。

一作目レビューはこちら
【映画レビュー】ミレニアム ドラゴンタトゥーの女 〜究極のツンレデ〜

先にストーリーをどうぞ
リスベット・サランデルは、身長150cm体重40kgの子供のような小柄な体型で、全身にタトゥーやピアスを施し、誰かに媚びたり、必要以上に言葉を発したりしない。良識人なら眉をひそめる外見と態度を持つ彼女だったが、明晰な頭脳と映像記憶能力、天才的なハッキング技術を駆使し、数々の謎や疑惑を暴くことができる。そのリスベットが、社会派雑誌『ミレニアム』の発行人ミカエルとともに、富豪ヴァンゲル家の少女失踪事件を解決して1年が経ったが、それ以来、リスベットは姿を消したままだった。『ミレニアム』では少女売春組織の実態に迫る特集号を発行しようと準備を進めていたが、担当するジャーナリストが殺害されてしまう。その現場に残されていた銃にリスベットの指紋が残されていたため、彼女は指名手配される。しかしミカエルはリスベットの無実を確信し、仲間たちと共に独自の方法で真実に迫っていく。




監督が代わって、明らかに作り方が変わっている。
前作より、より映画的になった。
個人的にはこっちのほうが好き。

ただ、この映画シリーズの最大の特徴として、とにかく凝っている。
一瞬、「あれ、ザラチェンコって誰だっけ?」とか欧米人の名前に慣れていない我々日本人には
混乱するわけですよ。

とは言っても、描写はすごく深い。
主人公二人は、今作ではほとんど顔を合わさない。
しかし、それぞれがお互いを信頼し、一つの真実に向けてそれぞれ動く。
この恋愛とも、パートナーシップとも言えない微妙な関係性がこの映画を本当に面白くしている。

普通にエンタメなんだけど、やたら大人なんだよね。
ヨーロッパ人ってやっぱりアメリカ人に比べると繊細なストーリー描写するよねー。
「このシーンはこういう意味です」ってすぐわかるような作りにしないし、
セリフで全部バラしたりもしない。
一個一個のシーンが伏線になっていって、ラストにどんどんつながっていく。
なんでこんな渋い作り方するねんって
ツッコミたいくらい、意外とマニアックな映画なのかもしれません。

シリーズものって二作目のジンクスって結構あって、
あのスターウォーズですら、苦戦した。
マトリックスなんて一作目の衝撃はどこへ、二作目で「あれ?」ってなって
三作目にいたってはずっこけたまま銀河の遠く彼方へ行ってしまったし。

ただこのシリーズは二作目でもっとメジャーになっていくという不思議な展開。
ポイントは、リスベット・サランデルという主人公のキャラクター設定があまりにも秀逸すぎるからだろう。
この映画はリスベットというキャラクターを生み出したことが最大の成功。

三作目に続きます。


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【映画レビュー】ヒトラー~最期の12日間~ 〜総統閣下シリーズ〜

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意外とスルーしてたシリーズ。最近アジア映画のほうが楽しくて、ついついスルーしつつあるのが
ヨーロッパ系の映画。
今、あまりヨーロッパ気分じゃないのかも。
といいながら、これは見過ごしてはいかん。とチェックしました。

YouTubeでの「総統閣下シリーズ」で有名ですね。

1945年4月20日、ベルリン。ヒトラーは56歳の誕生日を総統地下壕で迎えた。ソ連軍の猛攻により包囲網が狭まる中、ヒトラーはもはや実行不可能な攻撃命令を叫び続け、側近たちを追いつめていく。極限状態に陥った地下要塞の人々が酒盛りやパーティーに興じる一方で、地上のベルリン市街では兵士や市民が苛酷な戦闘に身を捧げ、命を落としていった。
戦況は刻一刻と悪化、いよいよ敗戦を確信したヒトラーはある重大な決意のもと、長年の愛人エヴァとささやかな結婚式を挙げる。それは"第三帝国"の遅すぎた終焉の合図だった…。





ヒトラーという人物は非常に、演じ易いキャラクターだなと思うんですよ。
髪型やチョビ髭、言動などもキャラがたっているから。
とは言え、シンボルとしての表面的なヒトラーではなく、
もっとヒトラーという人間の不思議なギャップなどを上手にえぐり出した点において
今後の映画史でこれ以上のヒトラー像は出てこないんじゃないか、
ナチスを描く映画の金字塔なんではないかな、と思う。
恐らくもう誰もこれ以上のヒトラー役を作れないと思う。

自分は極右礼賛者じゃないし、ヒトラーが行った侵略戦争や思想の危険性も重大なことだと思うが、
結局、歴史なんて戦争に勝った者によって書き換えられる。
もしヒトラーが世界戦争に勝っていたら、現代はまた違う世界観・歴史観になっていただろうし、
連合国(アメリカ)=正義、ヒトラー=悪、という単純な善悪の構造は非常に気持ち悪いものを感じている。

政治家としてのヒトラーは恐ろしいかもしれないが、人間としてのヒトラーはどうだったのか?
その点において、非常に公正な視点だと思うし、決してドイツが侵略の歴史を美化している映画では
間違いなく違う。

だから、そういう意味で見る価値が非常に高い。
ただそれが重苦しい歴史ドキュメンタリーではなく、
一つの人間のドラマとして、エンターテイメントになっているところがこの映画の凄いところ。
監督は過去に「es」を撮った人だけに、重苦しくなりがちなストーリーの
テンポを壊さず、上手に作っているなと感じた。

ただ、総統閣下がお怒りになる例のシーンでは、どうしても笑ってしまうのは注意(笑)。




posted by 107gou at 15:13| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月04日

【映画レビュー】ニュー・ジャック・シティ 〜伝説のストリート映画。ヒップホップ好きならマスト〜

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さーて、ニュージャックスィングというジャンルがあります。
80年代後半〜90年代初頭のブラックミュージックの一大ムーブメントとなった音で、
跳ねるようなサウンドがめっちゃかっこよくて、
GUYやNew Edition(ボビーブラウン)といったアーティストが代表的。
そのニュージャックスウィングの名前の由来になった映画です。


ニューヨーク。アフリカ系アメリカ人ギャングのニーノ・ブラウンはドラッグの密売で“ニュー・ジャック・シティ”と呼ばれる裏社会を築き上げ、その支配者として君臨していた。
麻薬中毒者に母親を殺されたアフリカ系アメリカ人の捜査官スコッティと、元麻薬中毒者の白人の捜査官ニックは潜入捜査をしていたプーキーが身元がばれて殺されたのをきっかけに、ニーノに闘いを挑んでいく。





いやー、かっこいい。
90年代初頭なので、古く見えるかもしれませんが、
逆に、90年代初頭のカルチャーがファッションや音楽にチラホラ見え始めている今こそ
チェックすべき映画ですね。

ヒップホップ系のストリート映画だと、ついついいかにもなヒップホップを連想しちゃうんですが、
ニュージャックスイングの跳ねたビートというのが新鮮です。

そして、派手なスーツや、ブリンブリンのゴールドチェーンとかが、なかなかイケてる。
色使いは要チェックでしょうね。


それにしても主役のウェズリースナイプス。
結構器用な人で、こういうギャングや悪役をやらせたらハマるし、
結構クールな役や、大人な恋愛ものもハマる。

そんなウェズリー、こういう映画に出てるから
やっぱり本人もストリート系なのかと思いきや、
意外にもハウス系の音楽が好きらしい。

この辺は「NYヒップホップドリーム」という名著に詳しいので
興味ある方はぜひ呼んでみてください
80年代から2000年代までのニューヨークにいた日本人女性ライターが、
実際に体験したブラックカルチャーを面白おかしく書いてる名作です。
ノトーリアスBIGにナンパされたり、パフダディのパーティーの話や
DJ KAORIの若かりし頃も出てきて、超面白い本です。
(ヒップホップ好きはマスト!)





と脱線しましたが、
こういうストリート映画は、当時のカルチャーを知る上で、
永久文化遺産にすべきですね。

それにしてもICE-Tが正義の役で、
ウェズリースナイプスが悪役。
どっちかというと逆にしか見えない感じが笑える。
しれっと若かりし頃のクリス・ロックなんかも出てます。

アドリブを多用したセリフまわしなどもテンポが良くて、
感覚レベルでわかる人にはわかる、このリズム感みたいな感覚もストリート的なんだよね。

要チェック!



携帯電話がデカい!w
posted by 107gou at 20:52| クアラルンプール ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【映画レビュー】愛を読む人 〜タイタニックのあの美女の12年後から考えるガチンコ女優考〜

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さて、こんな映画を見てみました。
これも評判は高かったのですが、いまいち手に取れませんでした。
というのも、キャスト。
ケイト・ウィンスレットと、レイフ・ファインズ。
もういかにも、奥様のメロドラマ風のドロドロ感ありそうでしょ。
少なくとも、ゴシップガール感はない。

とは言え、せっかくなので見てみた次第。

ストーリーをば

第二次世界大戦後のドイツ。15歳のミヒャエルは、気分が悪かった自分を偶然助けてくれた21歳も年上の女性ハンナと知り合う。猩紅熱にかかったミヒャエルは、回復後に毎日のように彼女のアパートに通い、いつしか彼女と男女の関係になる。ハンナはミヒャエルが本を沢山読む子だと知り、本の朗読を頼むようになる。彼はハンナのために『オデュッセイア』『犬を連れた奥さん』『ハックルベリー・フィンの冒険』『タンタンの冒険旅行』といった作品を朗読した。
だがある日、ハンナは働いていた市鉄での働きぶりを評価され、事務職への昇進を言い渡される。そしてその日を機に、ハンナはミヒャエルの前から姿を消してしまうのだった。
理由がわからずにハンナに捨てられて長い時間が経つ。ミヒャエルはハイデルベルク大学の法科習生としてナチスの戦犯の裁判を傍聴する。そしてその被告席の一つにハンナの姿を見つけるのだった。




この映画の真相を語るとネタバレになるので、書きませんが、
もうケイト・ウィンスレットの美貌をかなぐり捨てる演技力には毎度感服しますね。

タイタニックでは、ディカプリオと恋に落ちる美しい令嬢を演じて
あれから15年。
キャピキャピした映画が思い出せない。
「21歳差の恋」なんて、なんてまたベタっとした作品に出たんでしょうか。

普通あれくらいの成功作に出た若手女優のキャリアをひもとくと、
下記のようなステップが定番です。

『ニューヨークを舞台に、ちょっとエッチなキャリアウーマンと、
イケメンエグゼクティブがキャハキャハする」みたいな
「プリティピンク」系のラブコメに出演

ちょっと中堅アクション系映画に出て、
レザーのぴたっとしたスーツを来て曲線美を披露しつつ、
ガンアクションと、意味の無いラブシーンをやる

バットマンとかの仮装モノに出る

ジェリー・ブラッカイマー製作のやたら火薬が多い系の大作か、
アルマゲドン系のSFモノに出演。まさかの大コケする。

「私らしい本来やりたかった映画に出るの」という言い訳と共に、
アート的な単館映画に出演。
まぁまぁのヒットをする

下から若手女優の突き上げを受けて、かわいい系の限界を感じ、
コーエン兄弟監督作に出演を狙うも、オーディションでプライドが邪魔して脱落

変なサスペンス系映画で、ヌードとかになって話題を呼んで、中ヒット。

脱いだらネタがなくなり、お色気系映画以外、仕事が減る。

仕方なく、テレビドラマシリーズに出てみたら、ヒット。

当面、テレビドラマ女優として活躍

ってとこでしょうか。
(※注:特定の女優をディスってるわけじゃありません。)

まぁそんな中で、ブレずに骨太な映画に出てるケイト・ウィンスレットというのは偉いなと。
確かに美人ですけど、女優根性の方がむき出しというか。
はっきり言うと、まだ若いのに
「色っぽくない」。
むしろ「艶っぽい」(笑)。


何が言いたいかというと
この映画のストーリーなどは素晴らしいし、確かに感動もあるんですが、
どうにもケイト・ウィンスレットの演技がガチすぎる。
映画って、やっぱりどこかでキレイな女優さんを見たいものだし、
ラブシーンとかもキレイなほうがいいじゃないですか?

その点、ケイト・ウィンスレットは
役でぼろぼろになるシーンでは本気でボロボロになるし、
ラブシーンもどこかベテラン女優のセックスシーンみたいに、ベタっとしてる。
決して悪くないけど、やっぱり映画ってどこかで「嘘」の要素って大事なんだなーと思わせられる。
きっとケイト・ウィンスレットは非常にマジメな女優なんだと思う。

その点、レイチェル・ワイズという女優は、本当に悪い奴で
ギリギリまでリアリティを追求するくせに、どこかで最低限の美人度のハードルを下げてこない。
演技派的な映画に出たかと思うと、ハリウッドのメジャー映画で思いっきり美人全開で出演したりする。
同じイギリスの女優として、この姑息さをぜひ学んで頂きたいところです。

(※注:私はレイチェル・ワイズ大好きです)


もう一人姑息な女優として、シャーリズ・セロンという奴もいるのですが、
これはまた今度のお話の時に。


というわけで、ロクなレビューにならなかったけど、
このベタベタのケイト・ウィンスレットの昼メロ感を感動のストーリーと共にぜひお楽しみください。




この人も脱ぎたがりですね。

posted by 107gou at 20:29| クアラルンプール ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月27日

【映画レビュー】ステイ・フレンズ 〜ただしイケメンに限る〜

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さてと、またまた軽そうな映画を連続レビュー。
最近すっかり俳優の「ジャスティン・ティンバーレイク」と
ブラックスワンで人気の「ミラ・クニス」というわりとキワものなカップルによる
いかにも軽そうな恋愛映画です。

軽そうだから、軽そうにストーリー紹介


NYを拠点に、有能な人材のヘッドハンティングをしているジェイミーは、LAで活躍する敏腕アート・デイレクターのディランを転職させるため彼をNYに招待する。
会話をするうち二人は、自分たちの恋愛観が似ていることに気づく。二人とも多くの恋で失敗してきたため、恋愛そのものを楽しむことができなくなっていた。
思い切って転職を決め、NYに住むことになったディランとジェイミーは、あっという間に仲の良い友達になった。
しかしある時ジェイミーがもらした「セックスしたいわ」という一言をきっかけに、二人は、恋愛ナシ、感情ナシ、甘い言葉厳禁を条件にセックス・フレンドになることにした。
理想的に思われた関係だったが、ちょっとしたことから、今までのオトクな関係に微妙なズレが生じてきて―。
友情にセックスが加わっても、男女の友情は成立するのか?




軽そうに感想を言うと、
「うわ、チャラっ!」

以上。












とか言うと、レビューが成立しないので、いくつか。

この映画「ステイ・“セ”フレンズ」のテーマである
男女の友情は成立するのか?なんて、イマドキ、日本の月9でもやってる。

まーそれが、ニューヨークが舞台で、
凄腕アートディレクターと、ヘッドハンターなんて来ると
なんでもアリというこの風潮こそ許せない。

これが中東サウジアラビアが舞台だったら、いきなり
部族の家長が出てきて
「婚姻前の性交渉は一族の恥だから、娘を殺す!」みたいな
R指定の社会派ドラマになって、「ステイ・フレンズ」どころじゃなくなるのに、
おまいらと来たら…

ジャスティンもアルバムも出さないで何をやってるのかね。
確実に、ウィルスミスの「自称・現役ミュージシャン」枠を狙ってるとしか思えない。
最近の出演作もかぶってるし。
ただ彼が有利なのは白人なので、共演する美人女優の幅が広がるという
これもまたアメリカの人種差別の闇を感じさせてくれる熱い展開。

エッチしてしまうまでのトークの掛け合いは、漫才にしか見えない。
さすがのリズム感をここでいかんなく発揮するとはね(棒

とりあえずミラ・クニスも、かわいいけど、顔が相当キツめなので、
どこまでウケるんだろう。

まー喜楽な気持ちで見る分にはいいんじゃないでしょうか。
でも、男子の皆さん
間違ってもこの映画を女子と一緒に見てから
「テニスしようぜ」なんて良い子はマネしないように。






posted by 107gou at 15:54| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【映画レビュー】ラブ&ドラッグ 〜アン・ハサウェイの適切なキャリアをみんなで考えよう〜

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さて、映画レビューをだいぶサボってました。
音楽ブログじゃないのにね。
さっそくもうこれも半年前くらいに見た映画で申し訳ないのですが、
今更レビュー。


ジェイク・ギレンホールと、アン・ハサウェイという
また不思議なコンビのラブストーリー。

まずストーリー
火遊びが祟って仕事をクビになったプレイボーイのジェイミーは、製薬会社のセールスマンとして働き始める。ある日、パーキンソン病を患いながらも奔放に生きるマギーと出会い、早々にベッドイン。二人は“体だけの関係”を約束に付き合い始める。そんな中、ジェイミーは新薬のバイアグラを売りさばき、一躍トップセールスマンとなる。仕事もマギーとの“関係”も絶好調のジェイミーだったが、彼女に対して特別な感情を抱いている自分に気付き……。




バイアグラのセールスマンの実話をもとにした映画とのことで、
ストーリーを見ても、パッケージも
いかにも軽そうな「プリティピンク」シリーズに見えるこの映画ですが、
実は結構マジメな映画でびっくりしました。

ラブ&ドラッグってタイトルも一歩間違うと退廃系で、
ピストルズがガンガン鳴り響き、パンクなカップルの
破滅的な恋で、最後はお互い刺して死ぬ、みたいな
タランティーノ的展開を期待してしまうのですが、
ドラッグはそのドラッグじゃなくて、製薬会社のドラッグだったりして、
いちいち中途半端。

やっぱねー、
ジェイク・ギレンホールと、アン・ハサウェイ。
どう見ても、アホでチャラい二人に見えない。

手堅いA級スターと軽いパッケージで、
ちょっとだけオイタしたい夢見心地の「プリティピンク」な女子を惹き付けておいて、
結局は「やっぱり、彼氏が一番(はあと)」みたいな、
オイタにつきあったチャラ男がソンをする映画です(?)。

アン・ハサウェイもすっかりトップスターですが、
往年のメグライアン的なラブコメ女王を狙うのか、
アクションもありのハリウッド大スターを狙うのか、
尖った演技派になって、プラダを来た悪魔の「悪魔」の女優にいつかはなるのか
いまいち出口が見えないですね。

ただ意外と顔がクラシックだし、
中世の女王という「時代劇」キャラもいけそうなので、
使い勝手がいいのか、悪いのか、全くよくわらないところが、
この映画のポジショニングをまだ微妙にしているという。。。

ただ個人的には、ツンデレぶってるけどツンデレになりきれてない時点で、
ラブコメは無理だなーと思ってます。
まーラブコメ路線を行くとだいたい年取るとキャリアが破綻するメグライアンの法則というのが
発動するので、普通につまらないくらい超王道がいいんじゃないでしょうか。

とか言うと、タイタニックで超王道を見せつけたケイト・ウィンスレットという
演歌の花道みたいな女優もいるので、なかなか敵は多いですが。


ジェイク・ギレンホールは、くそマジメすぎてどーしようーもない男のコメディみたいのやってはどうでしょう?
posted by 107gou at 15:39| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月17日

【映画レビュー】ゴモラ 〜久しぶりに見た壮絶映画。これに比べたらゴッドファーザーなんて、おとぎ話。〜

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いやー噂には聴いてましたが、ついに見ちゃいました。
ナポリを拠点とする犯罪組織"カモッラ”の実態を暴いたノンフィクションを原作にした映画で、
著者は未だに命を狙われてるし、
この映画に出てた奴が、本物のマフィアで普通に逮捕されたという、これまた
リアルすぎる映画がやってきました。

ストーリーから

カモッラはナポリに拠点を置く犯罪組織。いまや、かつてのマフィアを凌駕する世界最大級の規模を誇り、利潤追求の行動原理をその大きな特徴としていた。対立する組織間の抗争が絶えない地域に暮らす少年、トト。早く組織の一員になりたいと願う彼は、危険な度胸試しの儀式に挑む…。組織の帳簿係のドン・チーロ。ある日、息子が敵対する組織に入った母親から相談を持ちかけられる…。組織の関係する産業廃棄物処理会社で管理の仕事を任されたロベルト。高収入の仕事にやる気を見せるが…。組織が仕切る下請け工場で不当な仕事に甘んじていた仕立屋のパスクワーレ。彼の腕に目を付けた中国人に声をかけられる…。無鉄砲なチンピラの若者マルコとチーロ。ある日、組織の倉庫で大量の武器を見つけて有頂天となるが…。






この映画は不快だし、
ちっともおもしろくない。
しかしきわめて正しい。

イタリアの犯罪組織を、1ミリも美化してない。
あまりにも描き方が生々しい。

日本人の自分の目から見ても
「おいおい、そこまでリアルに描いたら、マジで消されるぞ」って
わかるくらいヤバい。

ゴッドファーザーも過酷な生き様を描いていたけど、
どこかで男の美学などを感じられて、悲しい美しさみたいのがあったと思うんですが、
この映画には少しもない。

みんなクソ最悪だし、夢も希望もない。
この映画見て、イタリアが好きです、なんて言える奴はアタマがおかしい。
正直、アフリカの発展途上国にしか見えない。

でも、作り手の誠実さや、強い思いを感じる。

この映画は全編いくつかのストーリーが同時進行して展開されます
それぞれナポリを中心にした裏社会の実態を描くのですが、
派手なマフィア社会とかは出てこない。
誰が巨大な黒幕のボスなのか、いまいちよくわからかない。

でも、黒い雲のようのに、何かが覆っていることはわかる。
一人のボスの顔が見えるより、ずっと恐ろしい。
イタリアにはびこる闇の深さを感じる。

誰かも言っていたけど、
これはイタリアに限らず、日本だって起こりえそうなリアルさが、またやばい。
普通の子が、巻き込まれ、また犯罪の連鎖が続く。

派手な殺し合いを演じる映画より、
このどんよりとしたイタリアのリアルの方が、
ずっと深刻だし、あまりにも生々しく恐ろしさすら感じてしまった…



子供は殺さない、なんてハリウッドのルールはここにはありません。
posted by 107gou at 23:10| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月14日

【映画レビュー】バットマン ダークナイトライジング 〜人気シリーズは着地が一番難しい〜


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さて、久しぶりです。
なかなかブログ書くの滞ってすいません。
(って毎回書き出し、謝ってる)

さっそくですが、バットマンシリーズ最新作を見てきました!
クリストファーノーラン監督に代わり、
「ビギンズ」そしてメガヒット作「ダークナイト」
と来て、三部作めの本作。
前作が凄まじかったので、どうやって着地させるか見ものです。

まずストーリーをば

ジョーカー、トゥーフェイスとの死闘から8年後。ゴッサムシティは法改正によって作られた『デント法』の下、平穏な日々が続いていた。一方、デントの罪を全て被り姿を晦ませていたバットマンことブルース・ウェインは、肉体的にも精神的にもボロボロとなり、隠遁生活を送っていた。そんな折、ゴッサムに新たな脅威ベインとキャットウーマンが現れる。





さて、人気シリーズもので、一番難しいのがシリーズの〆め方。
特に大ヒットだったりすると非常に難しい。
過去、多くの人気シリーズがそれに失敗している
「マトリックス」、「スターウォーズ(1〜3章の方)」などなど

ましてや、前作のダークナイト。これは本気で映画史に残る名作だったので、
プレッシャーたるものや、生半可じゃないと思う。
という前提のもと本作を見たんですが、結論で言うと、
「よく、無事に着地できた…」というところでしょうか。

まだ公開中なので、ネタバレしないように控えますが、
個人的には、途中まで
「おいおい、大丈夫か…めっちゃ普通すぎるぞ」
と不安になりながら見ていたんですが、
終盤になって、物語が加速度的に急展開してきます。
そしてラストになって
「そう来たかー!!!」というのがバンバン出てきて、
さらに、また未来への余韻を残して終わります。

ここに着地できたのは偉い!
さすがノーラン監督。腕が違う。

今作でポイントだったのは、ヒロインが劇的にキレイになったことでしょうか。
前作で不満だったのは、
ブルースウェインの悲劇の恋人レイチェル役が「かわいくない!」ってこと。
「ビギンズ」のケイティホームズもなんか、セクシーじゃない。

やっぱり歴代バットマンのヒロインは、
キムベイシンガーや、ニコールキッドマン、そして
元祖キャットウーマンのミシェル・ファイファーなど
バットマンの世界観にぴったりの、めっちゃ妖艶でセクシーなわけですよ。

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しかし本作でその問題を解決してくれたのが
アン・ハサウェイ!
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アンハサウェイは、デキる子です。
ただ、前のキャットウーマンに比べると健全な感じがしたのが、
ちょいと物足りなかったが。。。

個人的には、「ノーラン組」の常連達。
ジョゼフ・ゴードン・レヴィットがああいう役でああいうオチなのは読めたとして、
マリオン・コティヤールがまた出てくれていたのは、胸アツでした。


posted by 107gou at 12:26| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月24日

【映画レビュー】それでも恋するバルセロナ 〜それでも得するバルデムさん(が無双な件について)〜

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ほい。たまにはこういう映画も見ます。
って最近、こういうのレビューに増えてるな…
(トキメキが不足しているのか?)


“超濃ラテン男”ハビエル・バルデムが、
スカーレット・ヨハンソン、ペネロペ、レベッカホールと3人の美女に囲まれる
見ている方からすると「誰得」としか言いようのない素敵なラブストーリーです(棒)

ストーリーは、
ヴィッキーとクリスティーナは親友同士。ヴィッキーは慎重派で、堅実な彼と婚約中。一方のクリスティーナは恋愛体質な情熱家。2人はアメリカを離れ、ひと夏をバルセロナで過ごすことに。ある日、2人はセクシーな画家、フアン・アントニオと出会う。クリスティーナが一目で恋に落ちる一方で、
ヴィッキーも少しずつ、戸惑いながらも彼に惹かれていく―。ヴィッキーの悩みとは裏腹に、順調につき合いだしたクリスティーナとフアン・アントニオ。そこにフアン・アントニオの元妻、美しく、激しいマリア・エレーナまで現れて…。惹かれあう4人の関係は予想不可能な怒涛の展開へ。





はっきり言って、舞台がバルセロナという街じゃなかったら、
意味不明ムービーです(笑)。

だって、バルセロナってアートの街だしぃ〜
だって、バルセロナってやっぱりラテンの国だしぃ〜
だって、バルセロナって開放的な太陽の街だしぃ〜。

お前ら、好き勝手やりすぎだぞ!このリア充が!って
極東の島国のアジア人男子からすると思ってしまうww

ハビエル・バルデムが無双すぎる。。。
ハチャメチャに見えるけど、なんか理屈が通ってて、
バルデム良い奴みたいに見えるのが、また腹立たしい…笑

よくよく考えるとメチャクチャやないかと…。
それもやっぱりバルセロナ?

とにかくツッコミどころ満載なのですが、バルセロナの街の美しさにやられて、
勢い良く許してしまう危険なムービーです。
逆に言うと、スペイン旅行を検討されている世の夢見る女子は、
旅行前に見てみてはいかがでしょうか?
きっとバルデム無双を体験できるはず(違)。

この映画を「素敵なラブストーリーね」なんて喜んでみる女子を
俺はゼッタイに信用しない!(誰?)


個人的には、ペネロペのムダフェロモンの凄さにやられて、
スカジョがいつになく元気なかったのが残念です。

非常に相性の悪いフェロモンの2人な感じがしますが、
スペイン人のペネロペのほうがホームということで、しょうがないかなと。
っていうか、ペネロペはハリウッド映画出てるとつまんないくせに、
セリフがスペイン語の時になると急に本領発揮するから、
非常にタチの悪い女優だなと思いました…(笑)。
(同じ傾向が金城武にもあり)

とにかく映画ファンにはマニアックに楽しめる映画でもありますので、
一見の価値はあるかと。(結局、楽しんでんジャン)




良い子はバルデムの真似はしてはいけません。ダメゼッタイ。


posted by 107gou at 23:51| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【映画レビュー】冷たい雨に打て、約束の銃弾を 〜チーム・インファナルアフェア集合〜

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香港ノワールと呼ばれるジャンルがあります。
インファナルアフェアとか代表的ですが、私は結構このジャンルが好きでよく見ております。
そんな中、ひとアタマ抜けてるのがこのジョニー・トー監督。
「エグザイル/絆」などを大ヒットさせてますね。
今回はマカオも舞台にして、なかなかアイデア豊かな一作を送り出してくれてます。


ストーリーは、
かつては腕利きの殺し屋だったが、現在はレストランのオーナーとして市井を生きる男、コステロ。
彼は過去に頭に受けた銃弾が元で、徐々に記憶を失いつつあった。
そんな折、マカオで暮らす最愛の娘とその家族が何者かに惨殺されたことを知らされ、彼は犯人を探すべく総てを投げ打って単身マカオへ乗りこむ。
異国の地では犯人の正体を掴む術もなかったが、運命的に出会った3人の凄腕ヒットマン共に娘家族の仇を討とうとするが、復讐を誓った記憶さえも徐々に失い始める・・・





とにかくオトコ達がカッコいい。
いや格好良すぎて、不自然(笑)。

記憶を失いつつあるフランス人のコステロが、
放り投げられたパスタの皿を撃ち落とすシーンとかもはや笑ってしまう。

この映画を見て、なんとなく連想したのが、三銃士。
コステロがダルタニアン。
3人のヒットマンは三銃士。

記憶を失いつつある主人公の復讐というアイデアに目がいきがちだけど、
実は、三銃士のように古典的な物語を連想させるというところが、
普遍性というか、この物語を誰もがおもしろく感じやすくさせる要因なんじゃないでしょうかね。
やっぱ、こういうちょっとハードボイルドなオトコの友情や、
主人公とそれを支える、3人という構図はウケやすいよね。

つまり、どんなに奇抜なアイデアがあっても、
どこか、古典的というか普遍性あるストーリーがあるとおもしろくなりやすい。
奇抜なだけだと理解に苦しむから。


無駄なセリフがないところなどが、とても良いですね。
それにしても、香港映画は本当に同じ人ばかり出てる(笑)。
三銃士のリーダー格を演じるアンソニー・ウォンも、
ラム・シュもホントよく見る。
他にも「インファナルアフェア」組が大勢出てきます。

さすがにみんなメッチャかっこいいんだけど、それだけに
この辺の層の薄さは、香港映画ファンとしては、
今後気になるとこでありますなぁー。
(女優も、中国本土に比べて、国際派が減ってきているような…)

まぁ台湾にはイキのいい若手もいるから、連れて来れるだろうし
いざとなれば、金城武とかに頼るって手もあるますが。。



マカオも行ってみたくなったー。
posted by 107gou at 23:32| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 107号室的映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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