2014年11月24日

【書評レビュー】「ヒップな生活革命」〜来年のムーブメントをうらなう2014年最重要の一冊〜


こんにちわ。
起業後の経過報告もしようかと思ったのですが、面白い本を読んだのでそれをご紹介します。

ヒップな生活革命



世界中がグローバリゼーションの波に飲まれ、
インターネットによってどんな情報も気軽に手に入る時代。
ファストファッションや、スタバ、Amazonなど、
安くてクオリティが高いサービスが世界中で受けられるようになりました。
グローバルで巨大なバリューチェーン/サプライチェーンを
構築できるようになったからこそ、低価格で良いサービスを
消費者の我々が享受しているのは否めません。
ただその背景には、低賃金でファッション生産する発展途上国の人など、
バリューチェーンの中で低価格の煽りを食らっている人もいるわけです。

全てが悪いとか良いとか決めつけるつもりは無いし、
あれはあれで新しい時代のインフラです。
ただ、身の回りでバリューチェーンを完結し、
ストーリーや価値を売ることで
新しい生活革命を起こしているムーブメントが生まれているということを、
うまくまとめた本です。

ある意味、サードウェイブコーヒーの流れもこれに該当するんでしょうね。
これだけ世界中で、高品質な同質のサービスが受けられるようになった時代、
次に求められるのは、その商品やブランドにひもづく
「ストーリー」であり「理由」や「シーン」なんだと思います。

これは音楽の世界と似てるなと思っていて、
80年代に、ロックは商業主義のピークを迎えました。
20世紀に生まれた反体制の音楽だったロックは世界中の若者を熱狂させ、
80年代になりボン・ジョヴィやガンズなどのハードロックに発展。
巨大なアリーナスタジアムで、派手なメイクや服装して、圧倒的な演奏技術で
すごいスケールのロックショーを行う巨大な産業に変わりました。
(※今のEDMシーンもそれに似てますね)
しかし、90年代に入ると一転して、内向的で、生きる意味や人生の屈折などを
歌詞にのせて歌うようなニルバーナやパールジャムといった
グランジロック・オルタナティブロックによって、その派手なロックは駆逐されます。

オルタナティブロックの世界では、ミュージシャンも普通の服装(というかむしろボロいw)で、
歌う内容もパーティーや金じゃなくて、
「親に愛されない」とか「自分の生きる意味ってなんだろう」といった
非常に共感性の強いストーリーです。

もしかしたら生活文化も今、そんな流れを迎えているのかもしれません。
2014年に色々な本を読みましたが、今年一番エッジーで、重要な一冊だと思いました。
読んだ印象では、著者自身もこのムーブメントの全貌を完全に把握してないというか、
見えきれてないなと思いましたし、自分自身もまだアタマに入りきってません。
逆に言えば、まだ陳腐化していない面白いムーブメントってことです
(「○○系」とかジャンル名が付いた時点でムーブメントは陳腐化するのは世の常です)

ロハスとかとは違う、この流れを2015年はしっかり見極めたいなと思います。
posted by 107gou at 14:02| シンガポール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月15日

【書評レビュー】ここ最近読んだ本など 〜明らかに仕事の内容や視界が変わっただろ的なw〜

さってまたまた読みかけもありますが、一気に行きます。

●ソーシャルゲームはなぜハマるのか ゲーミフィケーションが変える顧客満足 [単行本]
深田 浩嗣 (著)


タイトルで手に取らなかった方も読むべし。
ゲームというより、顧客に「ハマらせる」ゲーミフィケーション理論を
非常にわかりやすく具体例つきで解説されてます。
確かにGREEやモバゲーは売れるわって思う。
今を知る上で必須の内容。


●幸福の商社、不幸のデパート ~僕が3億円の借金地獄で見た景色~ [単行本(ソフトカバー)]
水野 俊哉 (著)


ヒルズ族が金を稼ぎまくってた5〜6年前。
同じようにベンチャーで成功し、地獄を見た著者が経験も基に、
お金の「天国」と「地獄」のルールを書いた本。
あの頃の六本木は、どこか違うパワーが働いていたのを
自分程度の人間でも肌で感じたし、
実際に色んな人見たけど、確かに恐ろしい世界ですよ…
それがちょっとだけかいま見れる。
ノンフィクションとしてはなかなかおもしろい。

●顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説―アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか [ペーパーバック]
トニー・シェイ


サッポスって日本ではあまり縁がないけど、アメリカでは有名な会社。
顧客満足とは何か?を考える上で、読んでおこうと思い読んでみた。
企業スケールと、きめ細かい顧客サービスをどう両立させるかが難しい。
この企業を買収したアマゾンは「アマゾンはネット通販の会社じゃない」と言う。
「顧客満足を追求する会社だ」とのこと。
これが今の日本の古い大企業との違い。


●スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則 [単行本(ソフトカバー)]
カーマイン・ガロ (


この本も最初、「出たよー、ジョブス本」とか言ってスルーしてたけど、
あまりにも周りが進めるからついに…
しかしかなり良かった。この本はきっと手元において、また読み返すね、ゼッタイ。

●憂鬱でなければ、仕事じゃない [単行本(ソフトカバー)]
見城 徹 (著), 藤田 晋 (著)



タイトルが効いてるよね。ブックオフにあったので、つい。
まーどうだろう。確かにいい事書いているが、共感の接点が持ちづらい。
自分がダメなのかなぁ…
でも、社会人経験の浅い人には読んで損の無い本。

●Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方 [単行本]
平尾 勇司 (著)


最近仕事で、「新規事業開発」というのが出てきたので、
そこはやはり偉大なるOBがどうやって、築き上げてきたのか?を学ぼうと…
こういう事例がたくさん読めるというのは本当にありがたい。

●カーライル―世界最大級プライベート・エクイティ投資会社の日本戦略 [単行本]
鈴木 貴博 (著)


プライベートエクイティって何?がすごくわかりやすい。
外資というだけで一律に「ハゲタカ」とか言ってるアタマの堅いおじさん社長こそ
読んでほしい。



● バイアウト [単行本]
幸田 真音 (著)


ドラマ「ハゲタカ」で有名な作者の本。
同じ時期に、学生時代に出入りしてた某投資銀行の方々の
メーリングリストにメールが来たため、
思い出したかのようにこういう世界の本を読んじゃっただけ。

でもおもしろいよね。やっぱり。女性はこういう本って、どうなんだろう?


●小説ヘッジファンド (講談社文庫) [文庫]
幸田 真音 (著)


で、調子にのってもう一冊。
個人的にこぎれいにまとまりすぎかなーとか思いつつ。
ヘッジファンドって何?を少しはわかるキッカケになるのでは?


ふー、やや固めでしたね。
posted by 107gou at 22:00| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月14日

【書評レビュー】成功をめざす人に知っておいてほしいこと リック・ピティーノ著 〜当たり前が一番難しい〜


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さーてと、この手の自己啓発本っぽいのは、
ホントに乱発されつくしていて、こういうのが書店に
山積みされていて売れていく様を見ると、
やっぱみんな迷ってるし、悩んでるし…みたいな時代を
感じてしまうんですが、この本を読んでみました。

タイトルがいかにも「売らんかな」なのはおいておいて、
著者が全米のバスケの名監督というのが気にいって読んでみました。

やはりサッカーのモウリーニョ監督しかり、
スポーツの世界の成功法則というのは、
非常にわかりやすく、シリアスだ。


ここで書いてある内容も非常に「そりゃそうだ」と
当たり前のこと。


・成功には努力が欠かせない
・自尊心を持て
・粘り強さが成否を分ける
などなど。

これを「当たり前だよ」と流し読んで、
「大したこと書いてなかった」という人もいるだろう。

ならば、なぜあなたは成功していないのだ?と問いたい。
もしこれが当たり前ならみんな成功しているはずだ。

当たり前のことをみんなわかっていても、できてない。

当たり前の日々の努力、
自分が成功に値すると信じ続けること、
などを日々続けていくことができている人がいかに少ないかということなのだろう。

そういう意味で、平易な言葉でわかりやすく書いてあるので、
ふと読み直すこともできて、己を鼓舞してくれるかもしれない一作だ。

シンプルな装丁と、シンプルな言葉がいい。
これから社会人になる大学生にプレゼントとして渡してもいいかもしれない。


あと、思うのが、成功に努力が欠かせないという言葉について。
確かに努力は欠かせないが、
「努力していることで満足している」ひとがすごく多い気がする。

「あ、俺努力している」って思っているうちは努力じゃないんだと思う。

スポーツ選手が毎日必死に練習するのはなぜか?
もしかしたら、練習しないとベンチに追いやられるという恐怖なのではないだろうか?

歌手がライブやレコーディングがないからって歌うことをやめるだろうか?
彼・彼女にとって仕事じゃなくてもきっと歌を歌っていただろう。

誰から頼まれなくなって、無意識のうちにやってしまうこと。
それをアピールしたりしないだろう。

きっと本当の努力って
恐怖と楽しさが同居しているものなんじゃないかなって思う。
もっと静かなものだと思う。

ある時期、チームリーダーをやっていたころ、
自分のメンバーに「勉強するなら、自腹で本を買え」って言ってました。
最後までそれをしなかった人に限って
「色々努力してるんですがうまく行きません」って言ってた。

仕事がどうとか、じゃなくて
自分の中で課題感をもって「もっと知りたい、もっと賢くなりたい」
と思うから、なけなしの金でも払って学ぶんじゃないだろうか?

この本の中にある「PHD」
Poor= 知識欲からくる飢え
Hungry=絶対成功したいというハングリー精神
Driven= それに向かって突き進む推進力
を持っていたら、自腹で本を買うし、休みの日の使い方も変わってくると思う。
(もちろん息抜きは大事ですよ)

最近、“毎日ぬるく生きる人”と
“努力ごっこしてる人”をよく見るので、ちょっと思いました。

個人的にすごくいいなって思ったのは
「今、あなたは最高の宝物を持っている。それに気付けば幸せになれる」
という節のところでしたね。
今というのは限りあるから美しく、貴重なんだと思っているオイラにとっては
非常に共感できました。






たまにはこういうのもいいね


posted by 107gou at 21:26| クアラルンプール ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月05日

【書評レビュー】この国を出よ 大前研一&柳井正 著 〜とりあえず引っ越しますか〜


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さて本屋で話題になっているこの新刊。
おいらの師匠が「色々突っ込みどころはありつつも、読んでおけ」と
勧めていたので、読んでみた次第。


今まで政治的発言などはしてこなかった柳井社長が
「もう黙っていられない」というだけあって、
かなりトーンも熱い内容になっています。
つれられたのか、大前氏の論調もいつも以上にストレート。

いかにも売れそうな本の仕立てになってますね(笑)。

結論から言うと、総論賛成・各論ちょっと反対
ってとこでしょうか。

この本の論調では
「アジアや中国、インドが台頭してきて、
世界をベースに活躍しているのに、日本の若者や政治家は
外を見ないで、先進国だからなんとなかなると、
ぬるま湯の中であぐらかいている」と。


確かに、そうかもしれない。
自分が毎日暮らしていて、回りを見ていても
「あ、日本は衰退しつつあるよ」ってそこまで
みんな感じて生きているかというとそんな感じはしない。

でも自分の得ている情報や、ちょっとしたところで
気が付く部分は確実に
「日本やべぇよ」ってのを感じさせる事柄ばかりあがってくる。

この本を自分に買わせた要因の一つに、
おいら自身も最近本気で
「日本市場じゃ本当に食っていけないんじゃないか…」ってキモチがあるから。

めっちゃ働いても、給料は上がらない。
逆にヒマになっていくやつが増える。

色んな物が安くなったように感じるけど、
同時においら達の所得など生活も「安く」なっているってこと。

出稼ぎに行かなきゃいけない時代は近付いているのかもしれない。
極端だけどフィリピンが良い例。

フィリピンは貧しい国で、国内じゃ国民を食わしていけない。
だけど、教育も大したことないし、政府は腐ってるし、
国民に大したスキルもない。
だから「世界のメイド」なんて揶揄されながら、
各国へ出稼ぎに行って、コケにされながらも
本国へ送金している(ごめんちょっといいすぎ?)

だけど、日本だってホントそうなるかもよ!?ってこと。
なんだかんだ言って大丈夫だって思ってる人本当に多いんじゃないかな。

「大企業だからまぁクビにはならないし、つぶれはしない」
「まぁ転職とか困ったら、結婚して専業主婦になればいいや」

そんな考えの人が多いこと多いこと。
いや、おいらだって数年前までは
なんだかんだ言って
「大企業はつぶれないよなぁ」とか
「専業主婦ってのもありえるよな」って思ってたけど
今はありえない。

「大企業の仕事」しかできない人は本気で転職できない。
会社を希望退職していったベテラン達がロクに就職決まらないのをこの目で見た。
大したスキルもなく専業主婦しかできない女性は、
家庭にとって「負債」だ
(まぁ結婚ってのは他にもいろいろな要素はあると思いますが、
あくまでファイナンシャルの観点などから見た場合ね)

リアルに海外に打って出て、稼がないといけない。
今まで、日本や欧米先進国に富が集中していただけ。
それで恵まれた暮らしをしていただけ。今までが恵まれすぎていた。
その分、貧しい思いをしてきた中国やその他のアジア各国も成長してきた。
でも世界の富の絶対数は限られている。

だから、世界に打って出て、奪われつつある富を
彼らから、ブンどる覚悟が必要なんだねって。

そんなアグレッシブなキモチにさせられてしまった、
警鐘を鳴らしてくれる一冊です。


まぁ残念なのが、日本サイアク・欧米はなんだかんだいってすごい
みたいな言い方があまり好きじゃない…

気になる比較の仕方も巧妙
例えば
「名古屋市の公務員の給料は、世界一の企業トヨタの社員より高い」
というくだりがある。
実はこのトヨタ社員の給与ベースは
「高卒社員」となっている。
普通、大卒総合職で比較するだろう…と。

この辺のコンサルちっくなギミックもありつつも、
今日本人が置かれている危機感は自分もアグリーです。
生ぬるく生きている人は読んだ方がいいよ、マジで。


でわでわ。




ってか、ならば二人とも政治家になれば?
ってちょっと思ったけどww

posted by 107gou at 18:24| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月14日

【書評レビュー】家日和 〜家族のカタチ〜


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さて、またまたしつこく奥田英朗の本を紹介。
(凝り性だな…)

こちらは、さまざまな家族のちょっと変わった日常を描いた、
どこかほのぼのする一作。
ネットオークションにはまる主婦。
会社が倒産し、突然「主夫」となり家事全般に目覚める夫。
妻が出て行き、残された家で「男の理想の住処」を作り上げる男。
内職中の妻の妄想。
山師の夫を持つイラストレータの妻の思い。
ロハスにはまる妻を冷ややかな目線で見つめる作家の夫。


色んな家族が出てくるし、ちょっと変わってるように思うのですが、
どのストーリーも、自分たちの家族に起こりえる物語。

「普通」なんて言ったって、人それぞれで
一見、なんてことない「普通」の家族も、
それぞれに貴重な物語があるんだなぁって。

どれもすごく出てくる人たちが、なんだかかわいらしくていいんです。
外から見たら普通の大人でも、
ちょっとした出来事から、コドモっぽいココロがむき出しになる。

どんどん加速して、自分の「素」みたいのに向き合ったところで
「あ〜やっぱり家族っていいんだな」って初めて気が付く。

ユーモアがあって読みやすいけど、温かい本です。




ロハスに対するシニカルな目線はかなり爆笑です。

posted by 107gou at 11:35| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月09日

【書評レビュー】マドンナ 〜40歳も、中学生も、男は一緒〜

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さて、しつこく奥田英朗プッシュ(笑)。
これもすごーーーーくおもしろかったので、紹介。
買ってきて、その日のうちに一気に読んでしまった。


この本も、40歳前後のお父さん達が主人公の短編が
いくつか入っている。

舞台はいずれも会社。
入社から20年近くたち、結婚して家族もいて、
中間管理職になり、人生の折り返し地点を迎える中で、
当然、いろんな事が起きる。
そんな時の、おじさん達の「いい年して惑う」姿をユーモアたっぷりに描いている。


異動してきた25歳の独身女子社員へやるせない恋や、
総務部に異動したエリート営業マンの伝統の悪習との闘いや、
ヨーロッパ帰りの女性部長のイマドキな風習への軋轢、
長男が大学に行かずにダンサーになりたいと言い出したり、
ロハスにハマった妻とそのロハス仲間の、「やりすぎ」にイライラしたり…


ほんと、いいトシして落ち着かない…
自分はまだ40歳までだいぶ先だし、家庭も持っていない。
だから、40歳くらいの中間管理職のおじさんってどんな思いなのかは
わからない。
だけど、この本を読むと、上司や電車のおじさんに少し優しくなれるかもしれない。


個人的に一番おもしろかったのは、
やっぱりタイトルにもなっている
「25歳の女子社員にひそかな思いを寄せて悶々とする課長」の話である
「マドンナ」が一番おもしろかった。

別に40歳じゃなくても、会社勤めをしている人なら、
入社してきた若い女子社員に、こんなキモチを抱いて
ドキドキしたことはないだろうか?

たぶん「あ〜わかる!わかる!」の連続だと思う。

要はオトコなんていくつになっても変わらないんだねえってことですね〜。
これもめっちゃおもしろかったーよ。

香川照之とか、堤真一とか、渡部哲郎あたりを主演に
映画化してほしーなぁ。



真面目に生きれば生きるほど、あとで迷うんだね。

posted by 107gou at 14:49| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【書評レビュー】ララピポ 〜格差社会に、エロに…偉大なる下流小説〜

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さて、この本、レビューすんの忘れてた。
最近、猛烈に奥田英朗ブームです。

前にここで彼の著作「ガール」をちょろっと紹介したと思うのですが、
以来、本屋とかで文庫本を見つけては、ちょこちょこ買っています。
そしていずれもおもしろく、はずれがありません。

そんな奥田英朗氏の著作で、昨年、成宮寛貴主演、中島哲也脚本
という濃いメンツで映画化されたこの作品。
かなり強烈です。


6人の主人公がいるオムニバス形式になっていて、
すべてのストーリーが全部つながっています。

出てくる主人公は、
対人恐怖症のフリーライター、
AV・風俗専門のスカウトマン、
NOと言えないカラオケボックス店員、
デブ専裏DVD女優のテープリライター
人気の官能小説家
熟女モノAVに出始めた欲求不満な専業主婦

もうこれだけで濃い…
どいつもこいつもダメな人間の、ダメな生きざまが
次から次へと出てくる。

脇役もかなり終わっていて、
デブ女とヤる郵便局員達や、
言われるがままにAV女優になるデパート店員の女とか…
訪問販売の営業マンとか、
もう濃い人しか出てきません。

確かに中島哲也とかが映画化したら相当おもしろそうな
ストーリー。
なんだか「嫌われ松子の一生」に近いノリを感じる。

でも奥田英朗氏の本に共通しているんだけど、
こういう「下流底辺」を生きる人たちに対して、
それを蔑んで笑うんじゃなくて、
どこか温かい目線や、やさしい気持ちで見ているのがわかるのだ。
そしてちょっとユーモアあふれる描写が素敵。
ホントに、読みながらうっかり、クスって笑ってしまった。
とにかく滑稽なのだ。


ここに出てくる人たちって、本を読んでる自分たちから見れば
「向こう側の人達」だと思うんだけど、
ほんの少しだけ
「こっち側」と同じ人間なんだよ、って思わせてくれるシーンがある。
人間なんて一歩間違えば、どんな風にだって変わる。

幸せか、幸せじゃないかは関係なく、
日は昇り沈むを、繰り返すし、
人生は続く。

格差社会という言葉が生まれた現代だからこそ、
こういう文学って増えるのかもしれない。
すごく生々しい。
だからこそ、こういう風に笑わないと、やってられない。


これだけ濃いストーリーを、奇抜なものに流れず
うまーくそれぞれのストーリーをつなげたなぁ〜って感心。

それぞれのストーリーが自然につながる様は、かなり必読です。





電車の中とかで読むのはオススメしません
posted by 107gou at 14:37| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月03日

【書評レビュー】AR三兄弟の企画書 〜うっかり読んでしまった〜

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さて、いきなりですが、最近話題のAR三兄弟って、
ご存知ですか?
っつーか、ARってご存知ですか?

AR= Augmented Reality
拡張現実と日本語ではいいます。
うーん、なんのことやら。

現実の世界に、デジタル技術で何か情報を加えたりすること。
なんら難しくはない。

よく例えに出されるのが
ドラゴンボールのスカウター。
現実に目の前にいる敵を、スカウターを通じてみると
戦闘能力が表示される。

あとスターウォーズとかのSFで出てくる3Dホログラムで出てくるやつ

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こんなのも現実の世界にデジタルで何か表示させている意味で
ARです。
まぁこんなことが最近、少しずつ現実のものになっています。

と前置きが長くなりましたが、そんなARの世界で
人気なのがこのAR三兄弟。
YouTubeなどでその「実験」をいっぱい流しています。





そのAR三兄弟の”長男”の初めての著作というわけで、
今までの仕事などの紹介などを通じて、おもしろく色々ARの可能性に
ついて紹介してくれる本です。

ゆるーいノリと語り口に、ちょっとオタクっぽい感じが、
最近、よく聞く言葉のわりに、ARってなんだろう?って人には
結構理解が進むし、あんまり難しく考えなくても
おもしろいことができるんだね!って思える、という意味では
とっかかりに良い本だと思いますが、
もっとARについて知りたい!とかなってくると
食い足りない部分はあるかもしれませんね。

ただ、この手のよくある本と違い、普通に笑える感じで、
なんとなく、みうらじゅんのノリに近いものがありますねぇ。
サブカル的というか。
とりあえず、ARってどんなのだろーって知りたい人には
もってこいのオススメ本です。
※良かったら下のamazonをクリックして買ってね(笑)
(最近。ARについての本は、技術的なことばかりが先立って、
知らない人には、わかりづらいものが多かったので)


ただ最後のほうのチャプターの
「思いついたアイデアの羅列」のくだりは、いらっとしました(笑)。




表紙も未来都市トーキョーっぽいね。



posted by 107gou at 18:55| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月28日

【書評レビュー】神待ち少女 〜援助交際を超えて、もはやゲットーライフ〜


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さて、どこで知ったのか覚えてないけど、
amazonでなぜか予約していました(笑)。
ほんと、こういうのよくないですね、amazonの思うつぼというか(笑)。
こういう若者事情とかわかるリアルなノンフィクションとか、小説とか
わりとチェックしてるからうっかり押しちゃったのかもしれない。

それはともかく、この本。
うっかり買ったわりには、なかなかの力作でした。

週刊プレイボーイ誌で活躍するライターが、
「神待ち」という言葉を知り、それに興味を持って、
実際に多くの「神待ち」をしている少女達を取材して
まとめあげたノンフィクションです。

「神待ち」って何よ?って話だと思うのですが、

家出やその他の理由で住居が定まっていない少女たちが、
インターネットの家出サイトやプロフィールサイトを使い、寝泊まりできる場所や食事を提供してくれる男
を探すこと。その泊めてくれる男を「神」と呼ぶ。
その際に見返りとして肉体関係を求めるような男は「神」と呼ばれない。
つまり、彼女たちは何の下心もなく“無償で”
住居や食事を提供してくれる男を求める。


なんだか不思議な感じではありますが、
実際に「神」になる男もいるらしいんですよ。

この本は、その「神待ち」をしている少女数名に取材し、
その話だけを拾うのではなく、
ニートで漫画喫茶にいる男、その他実際に「神」にも取材し、
その不思議な関係性が成り立つ世界の根源に
「人とのつながりの希薄さ」のようなものをあげている。

一見、ある種の援助交際?と思われそうだが、
金はほしいが風俗では働きたくないから登場した「援コー」と違い、
「生きるため、食うため、寝るため」に出会いサイトで「神待ち」をする。
その違いも書いている。

もちろん性的な下心もあるとは思うのですが、
「神」もまた言葉を恐れずに言うなら
社会の底辺を歩く人達なのだ。

この日本で、ロクにメシも食えない、風呂も入れない。
布団で寝れない少女と、それを泊める「神」がいる。

これを、「終わってる日本…」と受け止めるか
「新しい若者の価値観」ととらえるかは人それぞれだし、
編集長自身は、どちらでもない気がするのですが、
今の日本で生まれるべくして、生まれた現象なんだろうなと思っています。

今の日本は一億中流社会じゃない。
「普通の家庭」だって存在しないし、みんな同じように生きれない社会です。
それが異常かというと、オイラはすごく普通なんだと思う。

だって、海外を見てみればいい。
中国やアメリカ、ヨーロッパだって、
豊かな人もいれば、その日の食うものに困る人もいる。
先進国って言ったって、生活レベルやインフラ整備の平均値の違いだけで、
底辺は変わらない。

しかし日本は今までそういう面が、あまり見えない国だった気がします。
きっと、高度経済成長の中で、見せなかったのかもしれないし、
みんな見たくなかったのかもしれない。
でももはやそれすら不可能で、格差によって
中流社会はズタズタに引きちぎられている。

その結果、こういう現象が起きても不思議じゃないと。


非常によく取材されていて、
少女たちの会話がリアルに描かれていて読みやすいです。
なんだか映画的です。

最後のほうのまとめ方は、ちょっと正義的すぎというか
熱すぎな気もしましたが、途中までのストーリーは
かなりリアルです。

今日、今この瞬間も一晩の寝床を求めて、「神待ち」している子が
いるんだね…



家があるって幸せなのね。
posted by 107gou at 22:21| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月25日

【書評レビュー】おまんのモノサシ持ちや! 〜コミュニケーションスイッチ〜

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なんじゃ、このオッサン!?
いやいやすごい人です。

日経ビジネスマガジンのメルマガで
ずっと連載されているころから、
ここでも取り上げたくてしかたがなかった人、
デザイナー、梅原真。

その日経ビジネスの連載「シアワセのものさし」が
少し編集されて、本になったというものです。


グローバルが当たり前になってきた時代。
高知の田舎に一人のグラフィックデザイナーがいた。
その名は梅原真、59歳。

川沿いの2階建の自宅兼事務所で、夫人と二人暮らし。
生活は規則的で、昼ごはんはわざわざ家に戻って、
夫人の手作り料理を食べる愛妻家。

お茶目でもあるが、
『身長182cm、体重82kgの巨躯。短く刈り揃えた髪、
魯山人のような黒縁の丸眼鏡、太い眉、分厚い唇、厳つい肩――。』

起ると手がつけられない
仕事の依頼に来た客を追い返したり、会議を途中退席したり…

でも彼の手がけた仕事は不思議とヒットする。
そして彼は、地元の第一次産業(農業や水産などね)の
仕事しか受けない。
だから、広告・デザイン界では思ったほど一般に知られていない。

そんな梅原真の仕事や仕事に対する哲学を
書いた本です。


広告やデザインを創る人はもちろん、
広告主にもぜひ読んでもらいたいって思うね。

地元の商品を盛り上げるために、
よその県でやってることをやっても仕方がない。
自分たちの足元を見つめなおし、その価値を再発見し、
自分たちの「モノサシ」でその価値を提供する。
そんな哲学は非常に勉強になる。


人って、何か価値を考える時って
ついつい世の中の常識とか、よそがやってることとか
「他者のモノサシ」で生きている。

でもそうではなくて自分の持っているものの価値を
再発見し、「自分のモノサシ」をもって
堂々と生きるというのはなかなか難しい。

以前ここでもとりあげた世界的デザイナー、アレキサンダー・ゲルマンは、
「グローバル化が進んだ先には、逆にローカルの価値が問われる」
という。
つまり、自分の足元の価値を知るということなのだ。

うーん、なんかすごく勉強になったし、
ひとつのストーリーとしてもおもしろいドラマがつまった本です。



漁師が釣って、焼いた鰹って食べてみたい…
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2010年08月20日

【書評レビュー】Google秘録 〜神と、大企業病〜


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さーてと、最近レビューばっかりですが、
夏休みに読んだり、見たりしたものを放出中です。


こちらはグーグルについて書かれた本。
うーんタイトルと表紙デザイン、微妙だと思うんだけどなぁ〜
原題は「Googled」。
訳すと「ググった」

こっちをうまく翻訳するほうが、気が利いている。

それはともかく、
著者が、グーグルを徹底取材。
CEOエリック・シュミット、創業者の2人(サーゲイ・ブリン、ラリー・ペイジ)
その他、関係者にも徹底インタビュー。
そして他の新聞社やメディア企業の幹部にもインタビューし、

グーグルの創業から今に至るまでのストーリーと、その戦略。
そして新旧メディアの変化をわかりやすく描いている。

個人的にGoogleという会社とそのプロダクトや戦略に興味があったので、
おもしろかったですね。

著者が、Google関係者には
「いいことも、悪いことも、きちんと書くよ」って
断って、取材しているので、客観的な目線で
いちがいに「グーグルはすばらしい」みたいな御用原稿に
なってない。

IT業界・メディア・広告の世界に革命を起こした斬新な企業でありながら
本の後半では、敵が増え、
じわじわと大企業病に侵されてはじめている描写もある。

物語としておもしろいと思うんですよねー。

それにしても、創業者のサーゲイとラリーは
神だなぁと。
どういうアタマの構造をしているんだろうか。
その人となりが最後までわからないくらい、天才っぽい感じだった。


まぁひとつのベンチャーが成長していく物語として読んでもいいし、
インターネットやメディア、広告の世界がどうなっているのか?を
俯瞰的にお勉強できる本として読んでもいいし、
なかなか便利でいい本だと思います。


100種類も無料でメニューが選べる食堂はうらやましい。
posted by 107gou at 10:57| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月15日

【書評レビュー】憚りながら 〜男の生き様と、日本の裏側〜

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さて書評が増えてますねー、
一応、本も読んでるんですけどね。

さて、Twitterでもちょこっと投稿したんですが、
山口組直系の後藤組組長で、今は
出家?した後藤忠政氏の
「最初にして、最後の」半自伝の著作。

この手の告白本?自伝?暴露本?的な中でも、
この方は大物だ。

なんてたって、
山口組の直系の組長で、特に武闘派としてならし、
組の跡目争いの大抗争、八王子戦争、
糸山英太郎襲撃事件、伊丹十三襲撃事件など
かかわったとされる事件を挙げればきりがないくらい。
そしてITベンチャーにも闇の金を流し込んだと噂される
経済ヤクザとしても知られる。

要は、筋金入りのおっかないヤクザの組長なわけですわ。
そんな人がどんなこと書くかって、気になるじゃん!(笑)。

想像以上に言いたい放題というか、
気になる話をバンバン語ってくれています。
こういう本って結構、肝心な箇所があいまいだったりするじゃないですか。
でも、ここはわりとストレートに語っています。

で、おっかない組長ってどんな語り口なんだろうと思うと、
これがまた軽妙というか、ユーモアすら漂う感じなんですよ、
たとえば、


伊丹十三監督を襲撃した事件のくだりとか


この監督が、サツの露払いをするのは自由だが、それにしちゃあ、
あまりにもヤクザを馬鹿にした、おちょくったような映画を作ってくれるじゃないか、と。
おまけに警察の幹部なんかがこの映画を見て、マスコミとかで絶賛して、この監督はこの監督で、
記者会見で、「この映画で、私はヤクザにケンカを売ったんです」とか言ってたんだ。
そんな時に起きたのがあの(襲撃)事件だ。
べつに命まで奪ったわけじゃないし、
「どこの組の奴か知らねぇが、粋なことやってくれるじゃないか」と。
「どこの組か分かったら、差し入れでもしなきゃな」と最初は思ってたくらいだ(笑)
で、俺の中ではそれで(事件のことは)スッキリ終わってたんだが、半年経って
ウチの若い衆が捕まって「えーっ!ウチだったの!」ってなってな(笑)。
いざ自分の組の話になると、頭痛いなぁ、と(笑)。
警察には、これまで以上に徹底的にやられるだろうし、マスコミや一般社会からも非難轟々だろうし、
若い衆には弁護士つけてやらなきゃいかんし(以下略)
(182ページ)



こんなトーンで割と、重くなく読めます。
島田紳介のことも、「チンピラにもなれない、”小チンピラ”」呼ばわりですからね(笑)。

きっとこの人、人間的に非常に魅力的な人なんだろうなーって思いましたね。
いやもちろん、自分ら一般人が普通にお付き合いできるような世界ではないとは
思うんですが、それはそれで極道のルールってものがあって、
その理屈で仁義通して生きているというか。
カルトや変質者みたいな最近の犯罪者と一緒にするな!っていう
主張も随所に出てました。

結局、ヤクザって日本における必要悪なんですよね。
最近はヤクザがすごく厳しくて、縮小傾向だって言いますが、
もしそれが本当なら、日本という国がまさに変質している証拠なのかもしれません。

途中、「老人を大事にしろ」だの
「今の政治家は」だの、
「昔はもっとすごかった」だの出てきて、
うーんってなるところもありますが、
そういう本として、妙にこぎれいにまとめてないところも含めて、
リアルなのかもしれませんね。
暴力がどうとか、ヤクザがどうとか、意外と本当の闇の部分は見えない
とか色々ありますが、こういうリアルな本が出たこと自体が
まず意味があるな、と思ったし、
普通におもしろいです。


個人的には、組長のオンナの接し方というスタンスはなかなかおもしろく
いまどきの男子は学ぶべきなんだろうなーなんて妙に思ってしまいました(笑)



売上・印税は高齢者や児童福祉に寄付されるそうですー
posted by 107gou at 01:00| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月03日

【書評レビュー】facebook 世界最大のSNSでビルゲイツにせまる男 〜なにごとも金、女、名誉…〜


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さて、映画レビューばっかりだったので、たまには書評レビューをば。
いまや、全世界をつなぐんじゃないかぐらいの勢いのfacebook。
そのfacebookの創業者マーク・ザッカーバーグを中心に、
創業にまつわるストーリーを書いた小説的な本。

ちなみに公式の本ではなく、マークザッカーバーグもコメントを拒否しているそうなのですが、
その創業にかかわった、エドゥアルド・サヴェリンなどの人々のコメントからストーリーができています。

facebookについての解説というより、金、女、名誉、裏切りなどがうずまく
世界最大のSNSベンチャーの創業物語という実に映画的なストーリーで非常に読みやすいです。


なんか、facebookに限らないけど、己の理想や成功に向けて
猪突猛進で進むと絶対に軋轢は生まれる。
「世界中の情報をインデックス化して検索できるようにする」なんて
理想を掲げるgoogleなんかもそうだけど、
この手のベンチャー創業者たちは、ある種宗教じみた熱意と狂気で
突き進んでいるところもあるんだと。

そこに集まる仲間がみな、同じ理念を共有できてるはずもなく
なかには金が目的だったり、女の子にモテるかもであったり…
いろいろあるわけですよ。
そしたら当然、こんな物語のひとつやふたつ生まれてもおかしくない。
まして、創業者たちはいまだに20代の若者なのだし。

それにしてもfacebookというのは今本当にすごいことになっていて、
世界一のWEBサイトと言っても過言でないポジションについている
(日本ではそこまででもないですが)
そんな偉業に迫っている創業者のマーク・ザッカーバーグという未だに26歳の若者は
いったいどんな人なんだろうね。
個人的にはfacebookのビジネスモデルであったり、中身についても知りたかったので、
金、女、裏切りなどのうずまくハーバード大学の若者たちのベンチャー物語には
ちょっと軽い〜みたいなものを感じてしまったけど、まぁこれはこれで
結構エンターテインメントです。うーん、これが事実だったらおもしろい。

何か大きなプロジェクトを仲間と創業している人なんかは
見てみたら、テンションあがるかも。


ちなみにデヴィッド・フィンチャー監督で映画化されるらしいですね。
マーク役はいったい誰がやるんだろー。


あと余談ですが、翻訳は軽い気がする。
誤字脱字も2〜3箇所あったよー。




posted by 107gou at 19:17| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月21日

【書評レビュー】ここ最近読んだ本。〜TKとか、30代女子のライフスタイルとか、アラブとかww〜



というわけで、すっかりまとめてレビューが定番になりましたが、
一気に紹介。
(なんか映画と違って書評はどーにも専門分野がいな感じがして:笑)



●I DESIGN / 石岡瑛子



前にちょっと紹介した、日本を代表するアートディレクター
石岡瑛子さんが、12個の印象的な仕事について、語る本。
12個の仕事というのは、すごくバリエーション豊かで例えば、
ハリウッド映画「ザ・セル」のアートディレクションや、
ビョークの「Cocoon」のPV演出、
マイルスデイヴィスのジャケ写ディレクション、
シルクドゥソレイユの演出、
映画ドラキュラのコスチュームデザイン、
世界的マジシャン、デイヴィッド・カッパーフィールドのショウ
などなど…

仕事のはじまりから、どんな風にクリエイションを作っていったかを
書いていて、クリエイターという仕事についてすごーーーーーーく
勉強になる。

日本にも素晴らしいクリエイターは多いし、本もいっぱい出てるけど、
世界を起点にしている日本人クリエイターの思考はやはり少し違う。
あと自分で何かをやりきるのではなく、コラボレーションをすごく
重要視している点が印象的でした。
かなり勉強になるよ。



●マリーシア /戸塚啓





マルシアじゃありません(寒)
マリーシアという言葉、サッカー好きなら耳にすることもあるでしょう。
ずる賢さ、とか訳されることが多いのですが、どうもニュアンスは違うらしい。
つまり日本人にはない独特の言葉です。

あえて言うなら、
「他人を自分の都合の良いようにうまいこと動かすための駆け引き」
みたいな感じです。

サッカーの話と思うことなかれ、
日々、人と人が関わる仕事にもこのマリーシアは生かされると思うよ。

個人的には、自分はスポーツの時も使うほうでしたね…
ブラジル人気質なのか!?


●オートフィクション/金原ひとみ





たぶんこのブログの読者ならご存知かと思いますが、
編集長は金原ひとみの本がわりと好きです。いや結構好きかもしれん。
というわけでこの本も堪能してしまいました。

オートフィクション=作者の自伝をフィクション的に描く
というなんだか矛盾したジャンルをタイトルに持っていくあたり、
ちょっと確信犯な気がする。

主人公は明らかに、金原ひとみとかぶる部分がある。
でも本当に金原ひとみ自身が自分のことを書いたのか、不明なところもある。

この人の文章は強烈なまでに
「愛」を破滅的に求めることに魅力がある。
なんで、愛するか、殺すかしかできないのか。

そしてどんどん内省的になっていくテンポの良い
暴力的な文章も個人的には好きだ。

なんかね、ハードコアラップっぽいんだよね。
この辺、トラディショナルな文学を好きな人には
受け入れられない部分だと思う。
その辺、同じ小説でもまったく文化の違うものだと
個人的には認識しており、すごくロック的、ヒップホップ的に感じるのだよ。
世代も近いし。
なんか自分も同じテンポ、同じ暴力性を内包しながら生きている気がして、
この切れ味にはいつもインスパイアされる。



●ガール / 奥田英朗



これ、すごーくおもしろかった〜!
たまたま本屋で見かけて、なんとなーく手にとって買ってみた本。

30代、会社社会で働く様々な女子を主人公にした
短編が5つくらい入っている本。

草食男子?な夫を持ち、仕事も収入も夫を超え、
子供がいないながら、仕事で色々ある女や

独身で派手にふるまってきたけど
もうガーリーな自分も年齢的にダメかも…なんて
自身喪失気味な女


離婚してシングルマザーで、仕事の最前線に復帰。
子育てを理由に楽をしたくないとふんばる女

自分が教育担当になった新人がまさかのイケメン。
一回りも年下の新人に胸をときめかすキャリアウーマンの女。

などなど会社生活をしている30代女性なら
きっとこんなことあるある!って思うことであろう
エピソードが満載。

なんだろう、オイラは男だけどめちゃくちゃおもろかった。
ホント、ストーリー展開がうますぎる。
会社社会で働く女性なら、すごーく共感できるのでは?
奥田英朗…この作家を認知してなかったけど(不勉強)
これからもっと読もうと思う。



●罪と音楽 /小室哲哉




逮捕劇に比べて、マスコミではあまり取り上げてもらえなかった
コムロ氏の本。

おもに逮捕時の心境や、全盛期の精神的状態などについても
言及されており、それはそれでよくある告白本っぽいのですが、
結構おもしろかったのが、
彼がどんなことを考えて曲を作っていたか…
今、どんなことに着目しているのか…
その辺もしっかり語られていてこれが結構おもしろい。

例えば
globeのヒット曲「Can't Stop Fall In Love」
今までなら「Fall In Love」ってタイトルでも別にいいんだけど
彼はなぜあえて「Can't Stop」をつけたのか…
その理由はケータイ小説にあったり…

実はコムロ氏はなかなかのクリエイターであり、マーケッターだな〜
って思った。
実に広告クリエイター的思考の持ち主というか。

「わかりやすさ」「曲の伝わるスピード」を時代に合わせて
極限までつきつめていった結果が、あのTKサウンドだし、
すごくその辺、いちクリエイターのはしくれとして
お勉強になりました、素直に。
実はこの人の創造性の秘密って意外と知られていない。
そういう意味で貴重な資料だと思うよ。



●サウジアラビア―変わりゆく石油王国 /保坂 修司





これは再読。
先月、トルコと、あとドバイに立ち寄ったこともあって、
アラブの文化や社会にちょっと興味を持ち、
そういえば2〜3年前にこの本、昔買ってたなぁ〜と読みなおした次第。

アラブ社会というのは非常に閉鎖的に見える。
でも自分には非常に「リアリスティック=現実的」な思考回路に
基づく社会なんだな…って思う。
われわれ恵まれた先進国?にいる人間から見たら、
旧時代的な社会構造も、厳しい戦いに見舞われている彼らからしてみれば
必然なのかもしれない。

それは統治者の統治の観点であったり、経済的な観点であったり、
国際政治的観点からもだ。


あきらかに日本とは違う硬質な文化や価値観。
理解しなくてもいいが、知る必要はあるのではないか…と最近思う。



●アイデアをカタチにする仕事術/吉田 就彦





なんで買ったのか覚えていないが、たぶんR25編集長の藤井さんが
出ていたからだと思う。
21世紀のビジネスには、ビジネスプロデューサーが必要だと。
そのために必要なスキルについて分解し、ケーススタディ的な
実例を取り上げて、説明している。
非常にわかりやすい本。
その点に関しては素敵です。
ただ自分にはもう必要のない本かもしれない。
その辺のスキル分解や思考はすでに通過地点だった。
改めて確認するまでもない内容。

ただ、社会に出たばかりで
「創造的な仕事がしたい」ともがいている若い社会人にとって
いったんそのもがきを因数分解する手助けになる
本だと思う



疲れたー
なんか石岡瑛子さんの本を何度も読み返しまくったので、
今回はこれくらいー。
忙しすぎて、いつもより読書ペースは落ちてましたなぁ。

最近は、いかにもなビジネス本やクリエイター本、自己啓発本より、
もっと自分の感性の滋養味を高めるような本を探して読んでいます。
別に三島由紀夫を読めばって言いたいのではなくて、

ケータイ小説的な、もっとライトな小説的なものから
自分の生きる社会を客観視したりする経験も貴重かなと。

とにかく書籍というのは形を変えても、
コンテンツとしては有効なフォームだと思います。
人と同じものを読んでいても、インスパイアされるものは一緒。
クリエイターならば、自分なりにインスピレーションを彫りださないと。
本を選ぶ行為は、DJが自分なりの選曲を求めてレコードを掘る行為と似てる気がする。

なーんて。

でわー
posted by 107gou at 01:10| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月05日

【書評レビュー】ここ2カ月に読んだ本(笑)←省略しすぎだろ

はい…本は色々読んでたので、
一個一個、レビューできましぇーん
ので、またまたまとめて紹介。
順不同・時系列じゃないです。思い出した順(笑)




・謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦 (単行本)
須田 将啓 (著), 田中 禎人 (著)


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はい、読んじゃいました。
前ある人に、この会社で働いてみたら?と
オススメしていただいて以来、気になってました。
普通に起業のストーリーとしてはおもしろくて、
ヒルズ族系のイケイケな起業物語とは違う
等身大な感じが好感持てました。
田中さんは前の会社で一緒だったとは…
そして同じようなことを感じて辞めていったとは…
というところも結構個人的にツボだったりします。

映画化されるらしいですけど、その辺も
含めて、起業→ブレイク→本を出版という流れで
ひとつのメディアになってるのが凄い。


・1億人を動かす技術 (単行本)
福士 睦 (著)


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これも何で買ったのかよくわかんないんですが、
日テレの凄腕プロデューサーの著作です。
個人的には、「ポジショニング」というのが結構刺さりました。
さんまのトーク番組などで、アイドルやお笑い、重鎮などが
ゲストに呼ばれていると思うんですが、みんな大事な役割があって
それをどう配置するか…
それは仕事においても同じ。
うーんうまく言えてないけど、テレビ番組に例えて
色んな仕事におけるコミュニケーション技術の話をしてくれるので
すっと入って読みやすいです。



・ウォールストリートの靴磨きの告白 (ハードカバー)
ダグ スタンフ (著), 椿 香也子 (翻訳)


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偶然、古本屋?で見つけて買ってみたやつ。
これねーおもろかった!
ニューヨークの某外資系投資銀行の
トレーディングフロアで靴磨きとして働くギルという移民の青年。
彼の目から見て、狂ったトレーダーたちの実態を描いていく
という作品です。
なんか同じように学生時代、某外資の大手証券会社でバイトしてた
自分の目線とかぶる部分もあったので余計。
金融の話で難しそうかと思いきや、もっとシンプル。
ギルという青年の考え方がすごく心に刺さった。

なんだかスラムドッグミリオネアを思わせる。


・スティーブ・ジョブズ 「超」仕事力 (単行本(ソフトカバー))
竹内 一正 (著)


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そういえば、ジョブスの本ってちゃんと読んだことないなぁ
と思って。
ジョブスってコンピューターエンジニアというより、
クリエイティブディレクター脳な人なんだね。
ジョブスの仕事を通じて、仕事の発想術まで描いてます。
個人的には
「平気で盗める人こそ、最高の独創人間」という
チャプターに刺さりました。
ジョブスは失敗しているからこそ、熱い。


・ピクサー流マネジメント術 天才集団はいかにしてヒットを生み出してきたか (単行本)
エド キャットマル (著), 小西 未来 (翻訳)


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とにかく映画製作会社についての本を読みたくて
探してたら見つけた。
というか翻訳は 映画監督の小西 未来さんではないですか!?
(この人のコラムおもしろいよ)
それはともかくピクサーって、最新型のコンピュータを売る会社だった
って知ってました?コンピュータの画像処理性能をアピールするために
映画を作ったんだって〜。
それにしてもピクサーの「厳しさ」と「ゆるさ」が同居している
仕事環境なら、いい作品もできるよなぁ〜。
クリエイターにとって最高の職場環境づくりの参考になりそうです。


・ユニクロ思考術 (単行本)
柳井 正 (著, 監修)

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買っちゃいました(笑)。
というかユニクロのWEBマーケティングチームの
記事が気になって。
最近、projcterの田中耕一郎さんがすごく気になっているので。
でも、本自体はあんまり驚きがなかったかな。
正直、ユニクロネタの本はもういいよって感じ。
買った俺が言うのもなんですが…


・一勝九敗 (新潮文庫)
柳井 正 (著)


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あんまり興味なかったんだけど、
文庫本になって安くなってたので、読んでみるべーと。
意外とおもしろかった。
やっぱりユニクロは柳井さんの哲学がすごい。
この方は経営者としてだけでなく、
コンセプターとして一流だなと。
でも、この会社では働けないなぁ〜

・1兆円を稼いだ男の仕事術 (単行本)
夏野 剛 (著)

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またいかにもな本を…と我ながら思ってしまった(笑)
ドコモのiモード立ち上げメンバーで、今はドワンゴ取締役の
夏野さんの本。
この挑戦的な感じが、夏野さんの雰囲気にあってそう。
まぁ決定的に面白い内容は無かったかなぁ。
もっと若いビジネスパーソン向けっぽい、。
ただ会社は目的達成のための道具である、という
彼の言葉は忘れるべきではないなって思う。
しばしばお家奉公みたいな発想になる人多いから。
チームに貢献、と、奉公は違うぞと。


・写真の撮り方ハンドブック (単行本)
河野 鉄平 (著)


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何?カメラマンにでもなるの?って感じですが
仕事でやっぱりフォトディレクションで
写真の撮り方の基礎もきちんと勉強しないと
的確なディレクションできないなぁ〜と感じたので。
すごく丁寧で読みやすい。道具についても書いてあって、
うーん写真始めたくなるぞ。
「『撮る技術』を知ることで、撮りたいものが見えてくる」
すごくいいコピーですね。
写真に限らず、表現の全てに言えることだと思います。


・アレクサンダー・ゲルマン:ポストグローバル (単行本(ソフトカバー))

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ちょうど今読んでいるのですが、これはおもしろい。
著名なデザイナー・アーティストであるゲルマンが
日本の伝統工芸や技術に触れ、それを解釈してモノづくりをしていく。
例えば、漆器づくりの技術を用いて職人と一緒に
漆塗りのチェス盤をデザインしたり、
他にも九谷焼や、能、武術、フレンチ懐石料理など
日本の様々な伝統に触れている。
グローバル化社会の次=ポストグローバルは
各地のローカルな伝統にヒントがある。
改めて自分の身近にある素晴らしい伝統を
ゲルマンという外国人の視点から考えさせられた。
個人的には、能 の哲学は素晴らしいですね。
クリエイティブのヒントにもなりそうや。


あとは雑誌を今月は結構読みました。
おもしろかったのは


・COMMERCIAL PHOTO (コマーシャル・フォト) 2009年 11月号
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最近、写真づいてますが、
結構モデルさんを使った撮影が増加しているので
ファッションフォトグラファーという切り口で参考に。
田島一成さんのインタビューは非常に勉強になりました。
衝撃でした。


・BRUTUS 2009年 11/15号
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読んだ人も多いんじゃないでしょうか。
会社に置いてあったので。
goenの森本千絵さんのがおもしろかったー。
あと安藤忠雄のストイックな職場ぶりにびっくり。
ぜってー働けねー。
なのに次のページに、ゆるすぎる糸井重里事務所というのもいい。
結局、仕事術は自分で編み出していくものなんですね。
あと、あのカードの企画はおもしろいね。


・Pen(ペン)[未来に残したい50の傑作 世界デザイン遺産]11/15日号

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これも良かったです、保存版ですね。
デザインってなんだろう?って最近考えることも多く、
建築やプロダクトなどの観点から含めて、
「正しいデザイン」を考える参考になりました。
もっとデザインというものを分析して自分のものに
していきたいですね。
posted by 107gou at 14:19| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月17日

【書評レビュー】サバイバル時代の海外旅行術 高城剛著 〜ハブ&スポーク〜

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はい、あのエリカ様と結婚したハイパーメディアクリエイターの新著作です。
この方、わりと色々言われますが、
個人的には言っていることはすごくまっとうで、ブログも読んでますが
参考になります。

まーあのキャラクターや、いきなりDJはじめちゃったりとか
チャラチャラした感じが誤解をまねくっつーか(失礼:笑)。


で、ブログがおもしろかったんで、
さっそく著作を買ってみました
いっつも思うんですが、この人の著作って
なんで文庫本なんでしょう?
(って理由が後ほど、なんとなくわかってくる…)


内容は、
これだけ世界が流動化している中で、日本人が
もっと海外に出て国際経験を積まないといけない。
だけど「島国だから航空運賃高いしー」とか色々制約があるのも事実。

ならば高城剛流の旅のやり方を伝授しよう
みたいな内容。

個人的におもしろかったポイントは

・ハブ&スポーク 
旅行中にどこか基点となる国や空港を決める(それをハブという)
そしてたくさんの荷物はそこのハブにおいて、必要なものだけを
取り出してあちこち(スポーク)へ身軽に移動して、
また何かあればハブに戻ってくればいい。
という考え方。

これわかるなー。


・JTBなどの旅行代理店が出している旅行ガイドは信頼するな
これもその通りで、結局、広告ばかり。
ガイドというより、カタログ。

・荷物のパッキング
最後のほうに出てくる、これ結構おもろい。
圧縮したり、やりすぎやろってくらい(笑)
ふと思ったんだけど、出かける時はいいけど帰りとか片付け大変そう〜。

・人類は「ノマド(遊牧民)」の時代に帰りつつある
農業によって定住という文化が生まれたけど、
今、デジタル化によって定住しないとできない仕事は減りつつある。
だから自由な移動が促進されるという考え方。
これ最近オイラも思ってた!なんで会社のオフィスに行かなきゃいけないんだ!
わりとタブレットPCと、iPhoneとか配布して、オフィス勤務をなくせば
オフィスのフロア代とか大分経費削減になると思うんだけどなー。


まだ色々ありましたが、比較的読みやすく、
一日の移動時間の間に読み終えてしまった。

個人的な感想としては、
中身薄いな〜ってことかな(また失礼)。

ブログでは結構濃い話を書いてるので、著作ではさぞかし
未来について書いてあるのかなーって思いきや
結構薄っぺらくて、がっかり。
読みやすく、それはそれでおもしろいんだけど
SFとか、秘密基地ごっこみたいな
ワンパクな男の子感覚に近い軽さがある。
男の子はワクワク楽しいかもだけど女子はどうだろう?

でもこの人の発想だと、無駄に装丁とかに凝った新書なんて
ナンセンスだ、文庫本でいいじゃねーかって気持ちがあるのかなー。


個人的には、「遊牧民」的ライフスタイルみたいのは
自分もあるなー。
自分も、住むところや仕事場所などここ数年で毎年変わってるんですが、
やっぱり物理的に固定するって時代のスピード感にマッチしない気がする。

サバンナの動物だって、季節やエサを求めてサバンナという
大きな草原の中を移動するじゃないですか。
人間もそれに近しくなるんじゃないかな。
昨今の就職サイトなんかみると、国内にオープンな働き口は激減している
日本人も仕事を求めて出稼ぎに海外に出る時代の本格到来というか。
(まぁ建設現場とかで働いたりはしないだろうけど)
posted by 107gou at 14:22| 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月02日

【書評レビュー※圧縮版】最近読んだ本などなど

すいません、忙しすぎて、ブログ更新滞ってます。
そうです、最近CMにもよく出てくる、あの緑色のまりもみたいなキャラクターの
メディアがオープンしたので…

なーんてことはどーでもよくて、
最近読んだ本を短縮版で、さくっと。
ちなみに順不同。



●会社に人生を預けるな /勝間和代著

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実は勝間和代の本って初めて買ったんだよね。
ブレイクする前から、雑誌とかでは
色々呼んでいだけど。
この人のすごいところは、すごくわかりやすい言葉で
社会の仕組みなどを説明できるところ。
つまりこの人が売れるってことは、それだけ
「人にわかりやすく説明する」ということが多くの本で
できてないからなんだろう。
リスクリテラシーという考え方は非常に参考になりました。
外資系は〜みたいな考え方は、「ほんとかよ〜」とか思うけど
ふつーにさらっと読めて、お勉強になる本。



●歴史を動かす力/司馬遼太郎 対話選集

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久しぶりに司馬遼太郎を。
海音寺潮五郎、江藤淳、大江健三郎などの著名人と
日本人と歴史について対話した内容を描いたもの。
普段の司馬遼太郎作品と違い、
坂本竜馬や勝海舟などの解釈がおもしろい。
あんまりページ割かれてなかったけど、
織田信長のグローバル戦略にはじまり、
豊臣秀吉が朝鮮出兵せざるを得なかった事情、
そして家康へ〜っていう流れはお勉強になりました。
全部読む必要はないけど、
歴史を動かす力って、国や会社ではなくて
結局、個人の意志と力なんだと改めて実感。



●そうか、もう君はいないのか /城山三郎

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作家、城山三郎が、妻の容子との出会いから、そして永遠の別れまでを
描いた感動作。
これも、ある社長さんにすすめられて読みました。
ドラマ化されてたのね〜。
映像で見ないで、本で読むことをオススメします。
時代性こそ違えど、文字を追って、想像して、
物語は自分の中を通り抜けていくことで、すごくぐっとくるものがあるはずだから。
大切な人と一緒にいられることの幸せってどれほどのものなのかを考えさせられる。




●基本はかんたんレイアウト

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いきなりビギナーっぽい実務本ですが、
結構おもしろい!レイアウトデザインを
Useful、Casual、Spiritualの3つに分けて、
デザインで伝えたいこと別に必要なことを要素別に細かく
分解した解説がナイス。
確かに日々の仕事で無意識のうちにやっていたことも
こうやってフレーム化するとわかりやすい。
レイアウトといっても、本のエディトリアルだけでなく
全てに応用できるところがグッドポイント。



●成功の法則92ヶ条 /三木谷浩史

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言わずと知れた楽天社長の著作。
結構話題になりましたね。つい読んでしまいました。
個人的には、あくまで正論。って思いました。
三木谷社長のような鋼鉄の意志を持つ人なら、
この通り走れば成功できると思います。しかし
実際にまっすぐ走れる人ってそんなに多くない。
「つい道を曲がってしまう」「集中力が切れてしまう」君へ
ってところまで思いをはせられたら、
本当に成功の法則になるんだろーなって思いました。
きっと自分の弱い部分とどう付き合いながら、
勝ちパターンを作っていくかが成功法則づくりのカギでは?
と、個人的には思っているので…



まだあったけど、見つけるの大変だったから今日はここまでっ!


posted by 107gou at 10:40| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月24日

【書評レビュー】強く生きる言葉(岡本太郎) 〜自分を知ることなんだ〜


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さて、妙なレビューです。

本屋とか行くと、まぁ多くの人がだいたい
いつも行くコーナーによるでしょう。
たとえば、ビジネス本のコーナーとか、
エッセイのコーナーとか。

でも、時々思うのが、同じように本屋いって
同じような本を買って帰るのはもったいないのではないか?
アマゾンと本屋の違いって、もっとリアルな偶然の出会いが本屋の善さかな〜
って思うんです。

だから、あえて、あまりありえなさそうなコーナーにふらっと入って、
なんとなく惹かれた本を買うというのを時々やっています。
同じような本ばかり読んでいても、視野が広がらないから。
みんなと同じドラッカー読んでて、違いを生み出せるのか?みたいな。

で、この本ですよ。なんとなく病んでたのか、買ってしまいました(笑)

1ページ1名言って感じで岡本太郎の熱い言葉が書いてあります。
テーマは大きくわけて、「自分」「人生」「世の中」「恋愛」「岡本太郎」です。
これがまたぐっとくるのが多い。

例えば

「成功- 人間にとって成功とはいったい何だろう。
結局のところ、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、
努力したかどうか、ではないだろうか」

「感性- 感性を磨くという言葉はおかしいと思うんだ。
感性というのは、誰にでも、瞬間にわき起こるものだ。
感性だけ鋭くして、みがきたいと思ってもだめだね。
自分自身をいろいろな条件にぶっつけることによって、
はじめて自分全体のなかに燃え上がり、広がるものが感性だよ」

「コンプレックス- プライドがあれば、他人の前で自分をよく見せようという必要はないのに、
他人の前に出ると
自分をよく見せようと思ってしまうのは、その人間にコンプレックスがあるからだ」

「美人- どんなにすごい美人にでも、無視されてもいいから、
彼女のそばで、気持ちをひらけばいいんだ。愛情を素直に彼女に示すんだ。
その結果、彼女から答えが得られようが、得られなかろうが、お返しを期待せずに
自分の心を開くことで、自分自身が救われるはずだ。
あの人は美しいとか、美しないとかきめてしまうことがイヤしいことなんだ」
他にも良い言葉がたくさんあります。
もちろん「芸術は爆発だ」もあります(笑)
でもほかの言葉も読むとなぜ彼が
「芸術は爆発だ」と言ったのかがよくわかりました。

男女問わず、自分を元気づけるためには、結構おススメです★
posted by 107gou at 23:51| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【書評レビュー】グローバルリーダーの条件(大前研一&船川淳志著)〜結局、英語〜

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さて、久し振りの書評です。
本読んでるのに、書評って書くのが重たいので、
ついついたまってしまいます。
レビューに出してない本がどれくらいあるか…汗汗


で、なんとなく手にとって読んでみた本であります。
大前研一氏と、船川淳志氏の対談という形で
本が進むのですが、内容は
「今日本に不足しているのはグローバルリーダーとなれる人材だ」
その「グローバルリーダーとなれる人材とはどんな資質を持つ人のことなのか」
を対談で書いています。


結構参考になる話も多かったですが、
要は「大前研一はグローバルリーダーだから、その資質を受け継げよ」
ってメッセージにも聞こえてしまった(笑)。
本の中には
「それは大前さんだからできるんでしょう、とそんなことはない」
「今日からでもできる」
「海外育ちじゃなくていい、語学力がなくてもいい」
なんて色々書いていましたが、
結局そう踏み出せない人に
「踏み出せ」って言えるのか?とは疑問。

ただ、重要なポイントとして、
日々仕事をしていくうえで、段々
「グローバル」という視点を持てなくなりがちだな〜って思うこと。
これは海外に出張ででかけているからグローバルとかそういうことではなくて、
何か考える時に、自分で自分の思考を「国内」に制限してしまっていることが多い。

よりフラット化してきて、地球の裏で起こっている出来事が
あっという間に世界中に広まる時代。
今の仕事が国内か海外かを問わず、常に世界と向き合う姿勢が大事なんだなと。

使い古された言葉だけど、
「Think global. Act local」についての話なのかと解釈して
読むとまた受け止め方が変わってくると思います。

オイラ的に、思うのが
日本という国で一番の問題点は
「当事者意識の薄さ」なんだと思います。

選挙に行かない、政治は政治家任せ、
仕事でもそう。
きっと誰かがやってくれるなんて。

「自分さえ食っていければいい。自分の責任で自分の好きなように生きてる何が悪い。」
別に悪くない。
でも、自分たち若者がきちんとスキルを磨いて、世界と戦える武器を持って、
稼いでいかないと、日本はどんどん貧しくなる。
今の生活は豊かかもしれないけど、その生活を維持するために、
未来にツケを回しているのが国債なわけでして。


「このままで日本大丈夫なのか、変えないと」
そう思って、仕事に取り組めるのか?ってはなしですよ。
フリーターやニートを否定するつもりはまったくないですが、
一人の人間として国という単位で物事を考えたり、
地球の中の日本人として、物事を考えたりしたら、
「やりたいことがわからない」とか
「今の仕事は合わない」とか言ってる場合じゃないのかもしれない。
就職しろってことではなくて、
一人の世界の中の日本人として、国外にも通じるバリューを生み出すことができているのか?
いや先々バリューを提供することを考えられるか?ということなのかなって思いました。

そういう意味で、自分を啓発する本としては良いと思います。

posted by 107gou at 23:37| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月17日

【書評レビュー】もったいない主義―不景気だからアイデアが湧いてくる!小山薫堂(著)


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さてと久しぶりの書評レビューです。
いやなんか書評レビューは色々大変ですね。
なんか「ちゃんとこの本読んだぜ、理解したぜ」
みたいなプレッシャーがありそうで。

そんなことはさておき、
元々有名な放送作家ですが、
アカデミー賞を受賞した映画「おくりびと」の脚本を書いた人で
有名になってる著者の小山薫堂さん。

なんか、今までのイメージは、
『糸井重里の今版』みたいだなーって。
なんか文学青年というか、草食っぽくて
ぬるーい感じがあんまり好きじゃなかったんです。
でも、この人のエピソードはとにかくおもしろい。
で、買ってしまいました(笑)。


おもしろいのが、「受付嬢はパン屋さん」ってとこ。
小山さんの会社には受付のイズミちゃんという受付嬢がいる。
小さな会社なので、受付嬢を雇うほど余裕はないんだけど、
無人の受付ってのもなんだか味気ない。

だから、受付嬢のイズミちゃんが自分で自分の給料を
稼げる様にすればいい。
で、パン屋さんを受付にしてみた。
だから、小山さんの会社の入り口にはパン屋さんがあって、
パン屋のショーケースの前に行くと、
パン屋のドアから、会社に入れるそう。

その他色んな仕事のエピソードなどを例にして、
暮らしや仕事の様々なシーンで「もったいない」という気持ちを
もつことで、生まれる発想術を紹介する
小山薫堂流発想術な本です。



この人の特徴として他のクリエイターより際立っているのが、
「受け手にやさしい言葉を使う」ってコトだなって。

ついこういう自分の発想術とかの話になると、
特に男性って、難しい言葉を使い勝ちじゃないですか。
アタマのいい人のブログを読むと、
つい難しい言葉を使ってしまう。

でもこの人は平易なエピソードや、普通の言葉で
話すから、すごくスッと理解しやすい。
これって、相当アタマ良くないとできないと思う。


自分的にすごくいいなって思った部分は

●締め切り遅れ気味だった「おくりびと」の脚本を書くとき
「締め切りに遅れてたが、
これを書きたいという心の底からわきあがってくるモノを書きたかった」

●小山薫堂のクリエイティブの特徴を科学的に分析したら
「異なるモノ」と「異なるモノ」をつなげて編集する力に秀でているらしい

●道のわからない運転手のタクシーに乗ったとき「ラッキー」って思ったこと。
もしそこで色々教えてあげたりすれば、その運転手にとって
「あの時こんな客がいて」と一生ココロに残る客になる

●人生に”気がついているはずの”チャンスに気がつかない人が多いってこと
(電車で、本を読んでいるサラリーマンに「著者を知ってるから紹介したげるよ」と
名刺を渡したエピソードより)

●脚本を書くときに、脚本の書き方なんて勉強しなかった
でないと、プロの脚本家ではない自分が脚本を書く意味がないそうです。
いいじゃないか、オリジナルでみたいなとこが素敵です。

●幸せの値を下げることが幸せになるコツ


他にも色々あります。
自分の仕事や毎日に悩む人などに「こう考えることもできるんだよ」って
前向きになるヒントをくれる本です。

非常に読みやすくあっという間に読めるので、
オススメです。


posted by 107gou at 17:11| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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